趣味多忙日記

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CFL2300形電車をつくる(完成)

2020-06-24 20:48:14 | --CFL 2300形電車を作る
CFL(ルクセンブルク国鉄)2300形電車は、CFLが2014年に導入した車両で、
Stadler社の展開するKISSというシリーズの一員です。
KISSシリーズはほかにもSBB(スイス鉄道)などにも導入されていますが、このCFL KISSは
ドイツのKoblenzからルクセンブルクLuxembourgを結ぶ国際列車に使われていまして、
先の旅において、お世話になった思い入れのある電車です。

旅から1年が経過した2019年夏頃に、ちょっと作ってみたいなと思い
製作を始めたものです。

(CFL 2300 実車↓)


さて、既に2回制作記をアップしていましたが、アップから期間が経ってしまったこと、
完成後に思ったことなどもありますので、今回はイチから制作記として書き直すことにしました。


■設計


まず車体寸法を決めるためにモックを制作。とくに動力車の固定位置は、慎重に決めます。
前々作のSNCB AM66では、これを後回しにしたので、後で大変なことになったので、
今回は最初に、慎重に行います。
(SNCB AM66の制作記シリーズはこちら→「--SNCB AM66電車をつくる」のブログ記事一覧-趣味多忙日記


モックを設計して、問題なさそうだったので、本設計に入ります。

ところで、この3Dモデル全盛のご時世に、なぜ2Dのスクラッチをするのか?という話
これは以前も書いたかもしれませんが、私は「設計すること」が好きなんですね。
パズルを組むようなもので、自分の設計した図面を組み合わせて立体にしたときに
思い描いた立体形状ができてくる『過程』が好きなのですね。
だから2Dのスクラッチをしたい、というか2Dの「設計をしたい」のです。


ということで、そのご自慢の図面がこちら。




ここで再度モックを作成。図面自体の不備を探して、修正をかけます。
といっても、100%リアルに再現するのはまず無理なので、
「だいたいの雰囲気」が大きく崩れていなければOKにします。

たとえば、窓と扉の位置関係がおかしいと、気になりますよね。
絶対に揃っていなければならない、印象に影響するところは、微調整します。
一方で模型的制約の中で、妥協するところは、妥協します。

実はこれ、実車が24メーター級なのですが、模型は20メーターで設計しています。
24メーターの動力ユニットって、入手できないんですよ。資金を投じて外国型車両を犠牲にして
動力を抜き出すという方法も「あるっちゃある」のですが、それはなんか勿体ない。
一方で私の技術力では、動力自作は無理。過去何度も挑戦して失敗してきたので、根本的に無理なんだ、と思ってます。

20メーターであれば、国内車両向けに大量に供給されている動力を使用することができます。
模型は走らせて遊びたいので、精度の低い自作動力で走らない模型になっちゃうぐらいなら
多少妥協して、よく走る既製品をポンづけできるようにしたほうがいい、という判断です。

で、20メーター設計にした結果、もちろん実車と全く同じ寸法にすることは、できません。
色々なところでごまかしつつ、全体の「雰囲気」を実車にいかに似せるか、そこがポイントになるのです。
はい、こういうの、設計好きにはタマランのです。脳汁ブシャー


図面ができました。


■カットの外注について

ここで、今回新しい試みとして
『模型製作の外注化』をすることにしました。

模型仲間のよっちゃんさんが、図面をもとにカッティングする技術を持っていらっしゃいます。
この技術力をお借りして、「窓抜き」の工程を、外注しました。

上にも書いたように、私がやりたいのは「設計」で
実は窓抜きって、あんまり好きじゃないのです。
一方で、この電車は窓がぴっちり並んでいるのがカッコヨスなポイントだったりするので、
手抜きでヒヨヒヨになるのは避けたい。
そこで、プロの手を借りることにしたのです。

(窓抜きができないわけではない!証拠動画もあるぞ!wとなんかプライドを見せておく)



ということで、よっちゃん工房によりカットされたパーツが届きました。
ありがとうございます!
ここから先は、自分自身の足で、歩いて行かなければなりませぬ。


しかし、ホントに綺麗に抜けてるなぁ
手抜きこれは(私には)無理です。


■組立


組立を始めます。ここから立体になっていく、楽しいところ。


図面は自分で線を引いたものなので、当然っちゃ当然ですが、ちゃんとモックと同じものができました。
これ、素材は、紙。ケント紙のつるっとした感じのやつです。
当然緑キャップは使えないので、組立はスティックのりで仮止め→木工用ボンド点づけ→さらさら瞬着で完全固定という流れです。


あっという間に3両ハコになりました。すごい。
手抜きだと、3両ハコにするのって、1か月ぐらいかかります。
これは一晩でした。


前面の整形をしていきます。黒瞬着を盛って、


削りやすいように、プラ粉を振りかけておきます。

と、ここまできて、制作がいったんストップ。これ、3月頃に瞬着持ったのですが、さぁ削るぞという段になって、件のマスク騒動が勃発。
模型のためにマスクを消費するのも、ちょっと違うよなー、だけどマスク無しでやすり掛けをする勇気はない、ということで
いったんストップ。


5月末になり、近所のドラッグストア店頭レベルにマスクの供給が復活したところで、模型製作を再開しました。


削って、丸っこい前面の雰囲気をだしていきます。


サフを噴く


噴いては削って、噴いては削って、を繰り返します。
ホント、マスクが手に入るようになって、良かった。


動力ユニット固定用のツメを装着します。
これも当初の設計通り。


今回使用した動力は、GMのコアレス動力ユニット20M用。
この動力、ややクセはありますが、静かによく走りますね。
2階建車なので車内スペースに余裕はありますが、今回はできれば内装も表現したいと思っていたのと
実車の細長いイメージを表現したくて、車幅が狭め(15.5ミリぐらい)になっているので
低くてスリムな、GMコアレスを採用したのです。


先頭車はTOMIXのE231用を奢りました。
E231は中学の頃お年玉で買った模型ですが、車体がカビまるけになってしまい、休車となっていました。
黒染め車輪時代の動力なので、横から見たときの足回りがすっきりして、好印象。


下回りが準備できました。
塗装の工程に入っていきます。


■塗装


塗装ですが、
薄いグレー(GM9番)
濃いグレー(GM35番)
赤(クレオスキャラクターレッド)
白3号(GM37番)
の順に塗装。


赤色は悩みました、FLEISCHMANNの同じルクセンブルク国鉄車両は、赤というよりえんじ色っぽい色
国鉄特急の赤色とか、近鉄マルーンに近い色味です。寒めなんですね。
一方で実車の印象は、文字通り「真っ赤」なのです。
もちろん日光の下にいるとか、色々条件の差はあるので、これは正解がないのですね。

キャラクターレッドを塗るにしても、これって隠ぺい力のない色なので、
白を塗ってから赤と、グレーを塗ってから赤で全然印象がちがうのです。
白塗ってから赤は、鮮やかな赤。グレー塗ってからの赤は、ちょっとくすんだような赤。

悩んだ結果「グレーの上からキャラクターレッド」を塗ることにしました。
「気持ち暗めの赤(だけどFLEISCHMANNより明るい赤)」です。
白→赤の鮮やかな赤は、模型にしたときちょっと浮いちゃうかな?と思ったのです。
実車の印象は白→赤の色が一番近いんですけどね。

FLEISCHMANNの模型も、たぶんそこを意識していて
このメーカーの車両って、実車が白でも絶対に「うすめのグレー」で塗ってるんですね。
原色って、模型にしたとき浮きますからね。
そういう考え方を踏襲しつつ、自分の印象に一番近い色を探した結果、こうなりました。


マスキングして、最後の白を塗ります。

白も、田宮のベースホワイトを塗ろうか塗るまいか、悩んだのです、こちらもかなり隠ぺい力が弱いですからね、
今回はベースホワイトなしに、直接37番を噴きました。
理由は上で書いたのと同じで、白すぎると模型として悪目立ちするかなと思ったからです。
とくに今回は、赤+白の塗装ですから、ただでさえケバいのです(補色っていうのかな。対立する関係にあります)
そうすると、白をハッキリさせたときに、うるさいかなぁと
ベースホワイトなしに白を塗ると、隠ぺい力の弱さから、『下地の赤成分がほんのり入った白』になって
色の境目が目立ちすぎなくて良いかなと思ったのです。


塗りあがりました。




吹き込みがあった箇所などを修正していきます。
スプレー塗料をさらに出して、筆でヌリヌリ。


中間車は1等なので、黄色の帯が入ります。
これまでは塗装ですべてやってきましたが、今回これも新しい試みとして
0.25厚のエバーグリーン平財を黄色に塗って、貼り付けることで表現してみました。

黄色帯ってだいたい0.25ミリぐらいの幅なのですが、この幅を(私が)塗装で表現しようとすると
どうしてもヒヨヒヨになってしまい、カッコ悪く見えるのですね。
だったら、帯塗って貼ったほうが、シャキッと見えるんじゃね?って思ったのです。


こんな感じ。これは賛否両論ありそうですねw
素直にGMのシールを切って貼ったほうがよかったかな。


■シール作成と貼り付け


近年の電車らしく、外装は口数が多いです。
こまごまとした標記類(のうち、目立つもの)をシールにして貼っていきます。
すべてワードで作図しました。ワードガチ勢なので、ワードのオートシェイプがあれば大概の図形は作れます(どやぁ

ワードって、文字を印刷することに特化しているので、他のソフトなどを使って作図するよりも
細かい文字が鮮明に打ち出せる気がするんですよね。
Nゲージ向けに作図するときは、実寸を4倍して図形を描き、印刷時に25%縮小して打ち出してますが、
25%縮小しても小さい文字が潰れにくい気がするんです。
だから愛用してます。


CFLロゴなどを貼り付け。

デカールにするという手もありましたが、素地が紙なので、シールで。
あとでクリアを厚めに吹けば、段差も目立たなくなるでしょうという考えです。


ただ、どうしても色合いが違ってしまうのは、仕方のないことですね。
自転車マーク部分、塗装によって表現した扉と若干赤色が異なるのがわかりますよね。
走らせればわからないでしょう、と妥協しますが、問題は前面のCFLマーク。
ここはやっぱり、目につくところなので、妥協したくない。


最初はCFLマーク手書きしようとか思ってましたがw


最終的には、CFLの文字を切り文字のように切って、貼っていくことで表現しました。
白文字なので、シールの白い断面も目立たないのですね。
それでもCとFの間とか、赤味が異なる部分が残ってしまいましたが…。
素直にくろま屋さんに発注すべきだったかな…。


■窓の嵌め込み

ここからは、しんどくてしんどい、窓作業です。

上の方に書きましたが、実車が細身な印象を表現したくて
車体幅をツメて設計しました。
ということは、車体内側と動力ユニットの間に、隙間がないのです。
となると、窓セルを、内側に貼ることが、できません。

はい、全窓嵌め込みですよw

これはほんとに苦行。


図面に0.25ミリ厚の透明プラを重ねて、図面通りに切り出して1個ずつはめていく。
すんなりハマるのもあれば、組立の都合や塗料の厚みでイヤイヤする子も出てくるので、
1個ずつすりあわせていくのです。
はーしんど。


窓セルの四隅、実車は太めのHゴム?でまーるく囲われています。
ここは、マッキー♪で簡単に塗ってやります。
失敗しても大丈夫、削れば透明プラに戻りますから、気楽にやっていきます。
とはいえ窓の数も多いので、大変ではある。


これはほんと苦行以外の何物でもなかったですし、
プラを曲げることができないので2階窓が、車体が曲線なのに対しガラスが直線となってしまい
見苦しい感じになりました。

たとえばもっと柔らかい、透明なシートがあれば
それで表現することができたのでしょうけれど…。
0.25ならいけるかな?と思ったのですが、0.25でも曲げるとまげぶぶんが白ーく残ってしまいました。
白くなってもなんか消せるとか、そういう製作記事を過去に観たことがあるのですが、
苦行に次ぐ苦行で精神的にも参っており、もうここは『妥協』です。
妥協が模型を完成に導くのですw


1Fの四角い窓は綺麗に嵌め込めました。
つらつらで、綺麗でしょ。

ということで、1週間ぐらいでしょうか。毎晩コツコツまどをはめていき、なんとかすべての窓にガラスを入れることができました。


連結器はTOMIXのE231からもぎ取ったものをポンづけ。
後述する計画があるので、いずれはここは、TNカプラーに交換したいところです。
バッファはエバーグリーンの筋目プラを小さく切って貼り付け。
バッファが付くと電車らしくなりますね。


中間のカプラはKATOカプラをねじ込みました。多分GM動力には対応してないのですが、ねじ込みました。
取れなくなったけど、知らんw
で、車間にすき間があるとかっこ悪いので、ほろを表現。これもエバグリの波板。
これでもC243のS字はクリアします。


最後。室内にシートを表現します。2階席だけですが、どーせ上からしか見ないでしょうから、2階があれば十分なのです。
1階ロングシートだったりするしね。
シートはこれまたWORDで描いたイラストを、0.3のプラに貼って、指で曲げたもの


簡素なものですが、こんなんでも窓の外からみると


多少はそれっぽく見えます。
無いよりはいい。そんな感じですね。

なお実車はこんな感じ。

1等車の室内、写真のように赤いシートなのですが、Wikiや公式HPを見ると皮張りになってます。
変わったのでしょうか。
模型は「私が乗ったCFL2300」を作ってますので、乗った当時の赤いシートにしました。

写真はないですが、2等車は青いので、外観のよいアクセントになってくれています。

ちゅーことで


★完成


無事、完成。2020年6月23日。


↑実車 模型↓


これは狙ったわけではない…ことにしてますが
6月23日はルクセンブルクのナショナルデー、らしいです。
狙ったわけではないことにしてますが、1週間ぐらい前に知って、制作ピッチが上がったのは事実です。




ちゃんと形になってくれました。よかったよかった。

ということで、CFL2300をつくる
長々と読んでいただき、ありがとうございました。

ですが、実はこの列車ですね、3両編成で、走らないのです。
あ、ごめんなさい、3両編成でも走るのですが、それはドイツ国境のトリールからルクセンブルク国内の区間でして、
KoblenzからTrierまでの大部分は、この3両に低床車5両を連結して8両で走るんです。


やるなら、これ、やりたいなー、思っていて
先ほど書いた「TNカプラー化」の話も、これをちょっと考えているから、なのです。

ただ、低床連接車…これまた難易度高そう
だけど、やりたいなー
やりたいなーと、思ったり、思わなかったり。

PIKOあたりが出してくれれば一番いいんですけど(他力本願)

はい、最後がグダグダになりました。実車の美しい車窓を眺めて、終わりにしましょう。
見どころは、冒頭のルクセンブルク駅構内のシーンと、1:45あたりからの大絶景ですよ。

Leave from Luxembourg (Last video of my "Benelux trip" in 2018)


おしまい。

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PIKOのBB26000をなんとかする

2020-06-09 23:06:51 | -車輌工作
えっと、あけましておめでとうございます、でしょうか?w

6ヶ月ぶりの更新となりました。からんだです。
無事、生きてます。とはいえコロちゃんのおかげで、仕事がとにかく大変でした。
ようやく一段落ついたかな?という感じです。

さて、6ヶ月ぶりの更新である本日のテーマは、こちら。



PIKO社のSNCF(フランス国鉄)BB26000型電気機関車です。

この機関車、オレンジ色の塗装が凄くかっこよくて好きな機関車なのです。

なのですが、なんか、似てないんですよ。何だろなーってぐらい似てない。



とくにこの角度から見たときに、なんだか、違和感を覚えるのです。

模型が実車に似ていない、って、よくあることです
他のメーカの製品などにも、パッと見て「どーしてこーなったよお前」ってヤツは、結構います。
多くの場合は、走行性能を確保するためだったり、技術的制約だったりがある中で、なんとか似せようと頑張った結果なので
「似てない」ってのは「努力の結晶」として、愛すべき対象ではあるのですが、

この機関車の場合、実車が特別カッコイイだけに、なんだか残念な気持ちになるんですね。

なお実車はこちら
(wikipediaコモンズより Nicolas STAMBACH氏撮影(2006年2月) 画像の著作権は現著作者に帰属します)


パッと見て気づいたのは、模型の方は窓が一回り小さいこと。
おそらくはめ込み窓にするときに、中央のピラーがこれ以上細いと折れてしまうのでしょう。
これは構造上仕方ないこととして、今回はパス(そのうち、ピラーを黒で塗って細く見えるようにするかもしれません)

もう一点、なんだか連結器周りが気になりますね。
どうも模型のほうは、出っ張りすぎている印象です。



まず、連結器自体を交換してみます。結構柄が長い連結器が装備されていて、しかも黒色なので
なんとなく「ぴょーん」と伸びている印象なんですね。
そこで、短いMEM規格のアーノルドカプラーに交換します。

交換に使用したカプラーですが、イギリスのGRAHAMFARISHというメーカーの
ディーゼル機関車に付属してきたものを使用。
色もグレーで、床下機器と同色なので、悪目立ちしないかな?と思いまして。

びふぉー↓


あふたー↓




多少締まった印象です、模型として落ち着いた感じですね。
これは私の感覚ですが、床下機器と連結器は、同色がいいです。
ただでさえリアルと程遠い連結器なわけですから、
床下機器と色が異なると、それだけで悪目立ちしてしまいます。

で、落ち着いたとはいえ、まだ違和感。

そこでもういちど、写真と見比べてみると



そもそも、バッファのある部分が
実車より飛び出していることに気がつきました。



そういえばステップの位置も、なんだか変。
実車は「2」の文字の下あたりに、ステップがありますが、模型のほうは前に突き出している印象です。

なぜそうなっているかというと、



このパーツ、前面のライト下の踏み板のパーツなのですが、
これがやけに出っ張ってるんですね。

まず手始めに、このパーツをデザインナイフで剃って、引っ込めてみました。
結果、こんな感じです↓


今度は連結器とステップの飛び出しが目立つようになりましたw
そりゃそうですよねw

ではなぜ、連結器とステップはこんなに出っ張った位置についているのか。
台車をばらして、ようやく根本原因にたどり着きました。



ここです。ここ。
この台車、連結器に首振り機構がついているのです。
そもそも台車マウントなので、首振りいらないのでは?と思ったのですが、
そこはメーカーとしてアレコレやった結果、こうなっているのでしょう。

だけど首振り機構を、台車と干渉しないようにつけたために
結果として、カプラーが前方に飛び出してしまっているのですね。

あと、このとき気づいた似てないポイントその2

あ、もっかい実車画像出しておきましょうか。

(wikipediaコモンズより Nicolas STAMBACH氏撮影(2006年2月) 画像の著作権は現著作者に帰属します)




わかりますか?スノープラウが、小さいのです。
模型の方は連結器下に、申し訳程度にモールドされていますが、
実車は結構ゴツくてデカいんですね。

まずスノープラウのほうを、実感的にします。
使用したのはGMの分売パーツ。高校生の頃に買ったので、かれこれ15年前の部品でしょうか、
まだ残ってました。



連結器の首振り機構を残しつつ…と思ったのですが、



あ、ダメですね、カッコ悪いww

ということで、PIKOさんには申し訳ないのですが、連結器の首振り機構を「除去」します。



首振り機構の部分をカットソーで切り落とし、跡地に連結器をゴム系接着剤でぶにゅっと取付。
スノープラウも少し台車側に寄せます。

その結果、こんな感じになりました。



ちょっと、実車の雰囲気が出てきたかな?と。

どうせ首振り機構をなくすんだから、連結器ダミーでええやん、って思うでしょ?その通りなんですが、
なんでしょうね、「片側だけしか連結器のない電気機関車」って、好みじゃないんですよ。
蒸気機関車なら片方ダミーで全然OKなんですが…なぜでしょうね
両側同じカプラーじゃないと嫌なんです、私w

だから、意地でもアーノルドカプラーを取り付けたいのです。

あと実際問題、スノープラウの強度問題もあります。
これ台車枠にゴム系でポンづけしてるのですが、それだけだと強度がやや足りないので
カプラーも含めて3点で支持させてます。

よってカプラーは、一切動きませんw
だったらダミーでええやん、って思うでしょ?ハイ…。


つづいて、バッファを制作します。
このように連結器部分を引っ込めたので、当然バッファも、引っ込めなければなりません。
そしてバッファ自体も、たぶん連結相手と干渉しないために、かなり小ぶりに作られていましたが
実車同様、デカいものを表現してやります。

使用したのはプラ材。まずプラストラクトの0.5mm丸棒をぶっ刺して



平棒をカットしたものを接着します。



場所が場所だけに、接着は慎重に。ゴム系で仮止めして、緑キャップをそーっと流しました。
ゴム系の上から緑キャップを流すと、強度が出るってワザがありましたよね、それをやっているわけです。
万が一機械部分に緑キャップが入ると、走行不良の原因になりますから、ここは慎重に。

で、塗り。
塗装はアクリルガッシュを適当に混ぜて、筆塗りです。







ついでに床下機器も塗り、車体サイドには、台車が巻き上げた小石が当たった痕跡を表現しておきました。



しつこいですが、雰囲気出たと思いませんか?

せっかくなので、ウェザリングします。
ウェザリングはウェザリングマスターでぱふぱふ簡単にやりますが、
エアフィルターの墨入れは「水溶きウェザリングマスター」を使用。



この作業の様子は、動画で撮影しましたので
そのうちYoutubeにアップするかもしれません。
アップしたらこの記事に挿入したいと思います。

ということで、作業完了。

びふぉー


あふたー


びふぉー


あふたー


私としては、イイ感じに仕上がったのではないかな、と思っています。
素直にかっこよくなった。
一方で、メーカーが頑張って採り入れた、首振り機構を使えなくしてしまったのはちょっと申し訳ないですね。
うまく両立する方法が見つかりませんでした。





ということで、今回はBB26000を何とかしてみる、記事でした。



次回はまた年末…にならないようにしたいですがw
またネタが出てきたら、更新しようと思います。

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