趣味多忙日記

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VerviersCentral駅をつくる【中間報告】建物完成しましたよ

2021-04-19 18:06:03 | --モジュール『VerviersCentral駅』
みなさま、あけましておめでとうございます!
もはや例年恒例となりつつあります、ブログ放置。までも、昨年は6月に年始の挨拶してましたから、今年はまだマシ…かなw

さてさて、VerviersCentral駅をつくる。製作過程はYoutubeにてアップしてきました。
まず年始以来の動画です。製作過程はこちらをご覧ください。

【Nゲージ鉄道模型】Vlog第2回 壁面装飾の様子です【VerviersCentral駅製作記】


【Nゲージ鉄道模型】第3回 組立と塗装【VerviersCentral駅製作記】


【Nゲージ鉄道模型】第4回 内装【VerviersCentral駅製作記】


で、昨日ようやく建物本体が完成しまして。
これから第5回動画を作るわけですが、一足先にこちらで完成報告!いたします。
(4か月放置してたわけだしね…ね)

建物本体はこんな感じになりました↓


これも第5回動画で説明しますが、建物には電飾を入れています。
トミーテックの建物電飾キットを大量に突っ込みました。
電池ボックスから恐ろしい本数のコードが伸びています。


電飾はこんな感じ。壁の角穴が光る様子を表現したかったので、工夫しました。
製作過程は動画をお待ちください。




駅舎ホール内もきちんと作っています。カメラだとうまく撮れないですが、肉眼だとちゃんと見えますよ。


建物本体はプラ、屋根はボール紙で作りました。
全体的にウェザリングマスターでヨゴシを入れています。
2Dで製図して3Dで組立、当然各所に設計のズレや制度の悪さから隙間が生じてしまっています。
最後は現物あわせで埋めまくりました。

ということで、制作過程は近日動画で公開しますので、そちらをご覧いただければ幸甚です
以下はおまけ。駅舎ができたので、この駅に似合う車両を色々並べてみました。


VerviersCentral駅はベルギー国鉄37号線の駅。
写真のAM80型電車(左)はインターシティ列車としてコルトレイク方面へ向かいます。
AM66型電車(右)はリエージュ=ギュマン駅との間を結ぶP(ピークタイム運用)やL(各駅停車)として活躍


1920年頃から駅舎はほぼ変わっていませんので、蒸気機関車も似合います。
ただし、実際にはこの部分(駅舎の前)は、長いこと蓋がされていて、このように青空の下蒸気機関車が走っていたかは不明です。
(蒸気機関車なのに蓋?と思うかもしれませんが、大きな煙突が聳えていたそうです)


HLE18型の牽引するインターシティです。

上にも書きましたが、この部分には長いこと蓋がなされていまして
この部分が青空の下になったのは、2013年冬~の2014年春の間だけです。
VerviersCentral駅は東側に2000メートルの長大トンネルがあるのですが、このトンネルに
2階建の客車を運行するために、路盤を掘り下げる工事を行ったのだそうです。
その工事のために、上記期間だけ蓋が外れて、ホームが晴天の下に現れたのでした。
現在はまた蓋がされて、上にバスターミナルができています。

模型的には、ここで列車が見えたほうが面白いので、2013年末~2014年春のVerviersCentral駅、という時代設定にしました。


2014年は、ギリギリ旧型客車が活躍していた時代でしょうか。
このような光景が、もしかしたら見られたかもしれません。


2009年まで、VerviersCentral駅はICEやタリースが経由していました。



ところで、この駅の構造、日本の「深谷駅」にもよく似ていますよね。
そんなこともあって、昔の鉄道雑誌では「欧州の深谷駅」と紹介されていたこともあるそうです。
せっかくなので、深谷駅っぽい車両も並べてみました。
ただ、実際の深谷駅をどういう列車が走っていたかは、くわしく知らないので
これらの車両が実際に走っていたかどうかは、わかりません。

(あ、ヘッドマークシールが剥がれかかってますねw)

建物の完成報告でした。引き続き「地面します」

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2018.05 グランシップトレインフェスタ 道祖神モジュール
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VerviersCentral駅をつくる【中間報告】ホントは明日からGフェスだったのよ

2020-10-16 23:31:02 | --モジュール『VerviersCentral駅』
本当は。明日、2020年10月17日と明後日18日の二日間
東京の、ホビーセンターカトーにおいて
情景作家集団である私たち『激団サンポール』の公開運転会?展示会?『Gフェス4』が
開催される予定でした。

しかし、折からのころにゃんにゃんは収まる気配を見せず。

開催をするかどうか、検討に検討を重ねてまいりましたが
「いったん延期」されることが決まりました。

1/150のモジュール作品を展示するという都合上、どうしても見に来ていただいたお客様が『密』にならざるを得ないこと
(万が一、にゃん♪が発生した場合に、場所をお貸しいただいているホビーセンターカトー様にご迷惑をおかけします)
出展側メンバーも全国から集まることが困難であること
何より夜飲めないこと!!が理由です。

一方で、私個人の事情ですが、
結果として、本日時点で、出展予定だった作品
『VerviersCentral駅』モジュールも未完成となっています。
ただ、言い訳に聞こえるかもしれませんが、もし明日から開催であれば
色々省略してでも「できました」にするつもりで、工程表まで作っていました(ホントだよw)

ころにゃんが蔓延るのも、延期になったのも、仕方ない。
となれば、いずれ来るであろう開催日に向けて、作品の完成度を上げるべきだ、ということで
間に合わせることより「もっとすごいものを創ろう!」と、考え方をシフトしまして、
今はとにかく時間をかけて、省略せずに丁寧に、作業を進めているところです。

ということで、本日は中間報告といたしまして、
今できているところまでの制作記にて、ご報告させていただこうと思います。

時がきたら、この作品を持参して、
激団サンポールの一員として、Gフェスであったり
何らかの形で展示いたしますので、その折は是非
(感染症対策を万全にしたうえで!)お越しくださいませ。


それではお待たせいたしました、本題に入ります。

■まず制作している風景と、現状をご覧ください。

現状は、建物4面のうち正面の8割程度が完成したところです。
建物の進捗という意味では30%ぐらいでしょうか。
建物の下にくる駅ホームはほぼ完成しています。線路周りの造作がこれから。


↑全景








↑ホーム自体は完成。線路周りの作業待ちとなっています。

製作しているのは、こちら
ベルギー、ワロン地方のドイツ国境近くにある『VerviersCentral』駅。



上の制作途中の様子を見てわかる通り、この駅は本線トンネルの上に橋上駅舎のような形で石造りの重厚な駅舎が乗っかる構造
昔よんだ本には「あたかも欧州の深川駅」と書かれていました。確かに。
VerviersCentral駅も、表側は石造り、裏側は煉瓦造りなので、ホーム側からみると本当に深川駅そっくり。

(wikipediaコモンズより Spoorjan氏撮影(2009年4月) 画像の著作権は現著作者に帰属します)
Spoorjan, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons


ところで、画像を見てわかるとおり
本来ホーム側は、煉瓦の側面が正面になり、石造側はトンネルの上になるわけですが、
今回製作している風景は、ホーム上に石造り側の「正面」がデンと構えます。

これはフリーでもなんでもなく、この駅「かつて・一時期」こちらの石造側トンネルが掘り起こされていたことがあるんです。
くわしくはこちらの動画を見てちょ

Grand chantier à la gare de Verviers


このVerviersCentral駅、EupenからBrusselsを経てドーバー海峡のOostendeまでを結ぶ、ベルギー最大の幹線上にあるのですが、
駅下のトンネルがドイツ軍によって戦中掘られたもので、天井が低かったんですね。
そのため、最大幹線であるにもかかわらず、二階建客車が入れなかった。

EupenからOostendeまでのインターシティは30分に1本、16両編成がバンバン走るのに
いつも(二等車中心に)混雑しているんだそうです。
(私が乗った時も、確かにまーまー混雑してました)

そこで、2013年に『トンネル内の線路の路盤を掘り下げる』という、トンデモナイ工事が行われることになりまして。
そのとき、この石造りの側の駅前広場が、掘り返されたんですね。

あの、模型的にですよ、やっぱり煉瓦側よりメインの正面側を
走る列車のほうに見せたいわけです。
そこで今回は『2013年冬~2014年頃の、工事中のVerviersCentral駅』というテーマで
製作することにしました。

こうすれば、石造り側を正面にもってこれるわけですw



ということで、まずは現状のご報告と、
製作している風景についてのご説明でした。
長々とすいませんねぇw


↑ちなみにトンネル内部もちゃんと作ってます。


■制作記①線路とプラットホームの制作

今回ははじめから新幹線で運ぶことを想定して制作してます。
いつもGフェスのときはJAMのときは、岐阜から徹夜で運転して東京入りしてましたが、
齢30を越えてきますと、徹夜ドライブはしんどいのです。

なので、ベースサイズは小さめB4。いままではA3×2が基本サイズでした。


表面に防音のため『防音オトナシート』を張ります。
ブログには書いてませんでしたが、自宅のメインレイアウトなどは、全区間にコレを貼ってます。
結構走行音が反響するんですよね。


この段階で、スーツケースに入れてみて
干渉する部分を切り落とします。


線路を敷設


この時点でベース裏に取付足組み込み用の台座も組み込み。
ちゃんとサンポール規格の「複線間37ミリ・線路高さ200ミリ」に準拠してます。
(証拠写真載せておくからね!)





本線はTOMIXですが、側線部分はKATOのフレキを使います。
そのままだと高さが異なるので、TOMIX線路以外の地面を
2ミリプラでかさ上げします。たしか2ミリだったはず。違ったらゴメン。




ちなみにスーツケースに入れるとこんな感じ。


4線とも線路を敷設します。
このときはVerviersCentral駅、4線しかないと信じていましたが、実際は3面6線あるってのを
あとからGoogle map見て知りました。
とはいえ6線入れるスペースもないから、これでいいや。


駅母屋を乗っける部分をつくります。高さは60ミリ。
クラブ規定では、線路上45ミリが求められていますが、
わたしは外国型車両も走らせますので、パンタが引っかからないようにクリアランスを大きめにとってます。






駅母屋部分の地面を制作。2ミリプラ。


なおこの時点で、線路側面の塗装まで済ませてます。線路側面の塗装はTOMIXの「レールペイントマーカー」を使用。
ほんと便利ですよコレ。
画像はありません。

ホームはスチレンボード5ミリを2枚重ね。


そのままだとスチスチしてるので、2枚重ねたうえからモデリングペーストを水で溶いてヌリヌリ。


ケーキ職人のごとく、ナイフで表面を均します。乾いたらサンドペーパーでごしごし。


トンネル部分は津川のトンネルポータルを使用します。単線用と複線用ですね。


トンネルポータルを入れるためには、両側の地面を作らなければなりません。
60ミリのスチロールブロックをカットして、ペタッと貼り付けます。


トンネルポータルを仮設置、高さをあわせます。
実際の写真を見るとトンネルポータルの「基部」みたいなのがホーム上にあるので、あえてホーム上面から5ミリ浮かせて設置し
ホーム上に5ミリのスチレンボードで基部を表現します。


なお、ポータル、天井はどちらも固定してません。線路周辺が仕上がるまでは、分解できるようにしておきます。
小さいモジュールですが、あとで手が入らないのは、何かと不便ですから。


線路部分の側面は、実際の画像を見ると下の方が煉瓦、上の方は石?のようです。
煉瓦部分をスチレンボードで制作。
スチレンボードに直線を引きたいときは、いつも「ニトリのカラーボックスの仕切り板」を使ってます。
適度に重くて動きにくく、直線もちゃんと出ているので、使いやすいのです。


で、直線を引いたら、直行する目地を入れていく。
It's often called "修行" in Japanese.


地面部分をスチロールで作ったので、作業中ぽろぽろ崩れてきてしまいました。
鬱陶しいので、先に側面部分を塗って、貼り付けておくことにします。
スチレンボード(デコパネ)を塗ったやつ。デコパネは裏が両面テープになっていて、使い勝手がいいのです。





とはいえ、側面がキマると、一気に「作品」感が出るので、嬉しいです。

ホームを塗っていきます。
まずホーム上面に、グレインペイントをぺたぺた。
グレインペイントって、数年に一度しか生産されませんよね、見かけたときに買っとかないといけません。
ただ、タミヤのテクスチャペイントよりグレインペイントの方が、目が細かいというか
Nのざらっとしたアスファルト表現なら、私はコッチのほうが好みなんです。


この駅のホーム、写真で見ると煉瓦部分とアスファルト部分があるみたいです。
グレインペイント節約も兼ねて、長いほうのホームは途中から煉瓦表現にします。
煉瓦表現は、モデリングペーストを塗ったうえから、ケガキ針で掘る。これ、結構力いりますよ。


塗装はアクリルガッシュ筆塗り。ダークグレーに『煙草色』を混ぜる、私のお気に入り。
ところでパレットは、もう10年以上使ってる段ボール。アクリルガッシュが何層にも重なっていて、
この上で色を混ぜ合わせると、ただ混ぜただけでは表現できない「色のゆらぎ」を出すことができるんですね。
だから、重宝してます。
捨てろと言われ続けてますが、捨てません。宝物です。きっと内側はカビだらけなんだろうけど…w


ホーム端っこは白線が敷かれていますが、模型で「白」を使ってしまうと浮くので、
ここでは明るめの「グレー」で表現してます。



■制作記②駅母屋の制作

駅母屋はフル・スクラッチします。
自分で全て設計し、プラ板からデザインナイフで切り出すのです。
設計は、写真とにらめっこしながら、定規を当てて寸法を割り出していくのですが、
実寸どおりに作るというよりは、まずモジュールの幅いっぱいに駅舎がおさまるようにして、そこから
雰囲気をこわさないていどに、ちょっとずつデフォルメしていく感じですね。
使用しているのは『Jw-cad』というフリーソフトです。これももう高校生の頃から使ってますから、15年以上でしょうか。




ある程度寸法がでたところで、一回打ち出して雰囲気確認します。
この側面を基準に、のこり4側面のサイズを決めていきますから
ここで雰囲気がおかしいと、全てを台無しにしてしまうのです。

一方、このテのヨーロッパ建築って「屋根」がすごく厚いんですよね。
この駅も、建物本体を1とすると、屋根の高さが0.4ぐらいあるんですね。
そこを考慮せずに「なんか小さいな」と思って線を引きなおしてしまうと、あとで屋根乗せたときに
「こんなハズじゃなかった…」と頭を抱えることになってしまいます。
そこらへんは、中、高、大と鍛えてきた『妄想力』をフル動員して、『見えない部分』を補完してやるのです。
ムフフとなったらOKですが、好みのカンジじゃなかったら、何度でもヤりなおします。



今回は3回戦でようやくキまった感じですね。
(えーと、すいませんw)

寸法が決まったらひたすら製図。毎晩毎晩、製図。
製図しているとき、ずっとパソコンに向かってますが、妻がどうやら仕事していると勘違いしたらしく
やたら気を遣われました。すいません、コイツ遊んでますよ。




問題は屋根。3Dモデルなら、引っ張ってへこませてでいいのですが、
製図は平面から立体をつくるので、そういうわけにいきません。
文系、商業高校出身者には、ココが一番ツライ。三角関数とか使えませんからね。
必死で電卓を叩いて(←商業高校出身者はいつも電卓を持ち歩いてますからねw)寸法をつくっていきます。






↓苦労の跡


最初に屋根を組み立てました。屋根も本体同様、全体の印象に大きく影響します。
高すぎても低すぎてもダメなんです。
製図した図面を打ち出して


スリーエムの『貼ってはがせるスプレーのり』で貼り付け


カッターで抜いていきます




屋根本体はボール紙を使うことにしました。
プラにしなかった理由ですが、どうしてもプラだと接着の際収縮するんですね。
とくにタミヤの緑キャップ、あれはプラを溶かして接着するので、溶かした部分中心にいがむんです。
建物本体は多少収縮しても、4面組み合わせる過程で補正できるのですが
屋根はそういうわけにいきません。なので、収縮しない、厚手のボール紙を使うことにします。
(ただ収縮しない代わりに、湿度の影響を受けやすいので、早めにサーフェイサーを塗ってやる必要はあります)


屋根部分ができました。


なお、屋根は4パーツ構成になっています、


これがバチっと組み合わさったときの感動ですよ。奇跡です奇跡。


最終図面が確定しました。
これを屋根と同じように、スリーエムのスプレーのりでプラ板に貼って、抜いていくわけです。


窓抜き作業はスーパーしんどいです。
使っているのはOLFAのデザインナイフ(黒)
昔はカッターでやってましたが、やっぱりデザインナイフのほうがいいですね。握りやすい。



↑だいたいこんくらい抜いたら刃を交換します。
デザインナイフは刃が命、勿体ないと躊躇して切れ味の悪い刃を使うと、
いらない力が入って、不必要なカットを誘発してしまったり
最悪刃がスベって怪我をします。

とにかく手に力を入れずに「スッと」筋が入る状態を維持する必要があります。
そのために、ちょっとでも刃が欠けた、手に力が入ったなと思ったら
すぐ交換してあげてください。

集中モードでひたすら作業して、まず1側面完成。


つづいて、駅正面の丸窓部分を抜きます。
ここは格子状に細かく抜く必要があり、一番神経を使うところでした。


正面を構成するパーツを抜きました。


ただ、これ使ってるのが0.3ミリプラなので、1枚だけだとペランペランです。
また、窓は側面から一段奥まった部分にあります。
したがって、この上にもう一枚、側面を貼り合わせる必要があります。
つまり、各側面2回窓抜きをしないといけないのです。ひええ。
この段階でもう一度屋根と組み合わせて、印象を確認します。
設計修正に戻れる、最後のチャンスです。







中央の屋根トップがやや高いかな?とも思いましたが、全体の印象は悪くないので、
このまま進めることにします。
中央の屋根トップ部分は別パーツなので、最悪後から設計変更できます。

中央正面左右に、塔があるんですね、この建物
この塔の部分も乗っけたうえでバランス見ないと、わからんなーと思ったのですね。
やっぱり歳とともに、妄想力も失われていくんだなぁと、実感。昔は指で隠すだけで(ry

2枚目の側面を抜いて、貼り合わせます。
このときの、平面が立体になる感じが、またイイんですよね。


ところで、この建物には丸い窓が結構あるんですね。
丸い部分を抜くときに活躍してくれたのが、こちらのサークルカッター
アマゾンで売ってます。たぶん中国の、よくわからんメーカーが出しているやつです。


これ直径10ミリが抜けるんです。
一般のサークルカッターって、20ミリとか、小さくて15ミリぐらいが限界だと思うんですね。
アマゾンで売ってるなかでは、もっとも小さい直径が選べて、かなり安いのがコレ。

安かろう悪かろうを想像したのですが、案外しっかりしていて
半径を固定する部分のネジもしっかりしているので、丸く抜いている途中に半径が変わっちゃうようなことも
ありませんでした。今回さまざまな場面で大活躍してくれています。
ただし使い方にちょっとコツがあります。最初に練習は必須でしょうね。

側面2枚目を作っていきます。正面左側にはちょっと飛び出した部分があるので、





このように貼り合わせて表現します。

もちろん設計段階で、この張り出しは考慮済。
断面のパーツもちゃんと製図してますから、これを切り出して


1個1個ていねいに貼り付けていきます


正面部分は左右に塔が立ちます。塔の部分もパーツから切り出し






エバグリーンとプラストラクトのプラ材で大量にデコって、ゴテゴテさせていきます。


エバーグリーンのプラ材の在庫をごそごそやっていたら、レモン画翠さんのシールが貼られたやつが出てきました。
お茶の水、よく通ったな。大学がお茶の水にあったので、その帰りにレモン画翠さんに寄るのが楽しみでした。
で、ゴーゴーカレーで飯食って、聖橋で涼んで帰ってましたね。

ところで、とくに正面の塔部分のように
「こまかいプラ材」を大量に貼り付けるとき
緑キャップでチマチマやってると、すごく大変じゃないですか。
わたしはいつも、このようにフチっこにりゃんめんテープを貼って


そこに切り出したプラ片を


ピンセットで並べるんです。
こうすると、微調整もできて、すごく楽なんですね。


で、いい形になったところで、緑キャップ投入。
チラッとりゃんめんテープが見えてしまって、カッコ悪いこともあるかもしれませんが
全体として見ると、この方法が一番きれいにまとまると思っています。


塔正面と側面をあわせます。


イメージ確認。よいのではないか。


なお、実際の「塔部分」は、実はここまでゴテゴテしてませんw
ゴテゴテしてたほうが模型的に『映える』よね、ってコト。
魅せるデフォルメです。
絶対に間違えたとは言わないあたり、さすがでしょ?

(実際↓)


正面部分のアーチも当然2枚重ねです。頑張ります。
この、平面が立体になる感じがすきなんですよ。だからスクラッチはやめられない。


ちなみに、こういう内側をデコるときは、裏側の図面「角」に刃を入れて、ないしは裏からケガキ針で突いて


表側に目印を作って


この目印にしたがって、デコっていきます


ちゅーことで、最終的に、こんな感じになりました。



これが冒頭写真で線路の上にあったやつです。

影が、エモい




**********

以上が、現時点の制作状況です。


実は4側面のうち1側面しかできてません。かつ、良く見ると正面右側がまだ1枚しかできてない。
到底、明日展示できる状態ではありませんが、冒頭で書きましたように
当初はもっと簡素に作る予定でした。しかし、どうせ延期されるだろう、と(あ、心の声)思っていたので
延期が決まった8月頃からは「すげーのを作って持って行く」ことを目標に、制作してます。
伸びたからにはよりいいものを、東京に持って行けるように。

いつ開催になるかわかりませんが、開催されたときには完成状態で持って行きます。
そのときに後編、書こうかな。

ということで、現時点までの製作記でした。

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2万文字だぜ。卒論レベルですなー

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