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モバライダー mobarider

小さな銀河の中心に、超大質量のブラックホールを発見!

2014年09月24日 | 宇宙 space
ハッブル宇宙望遠鏡を用いた観測で、
超小型の矮小銀河の中心に潜む、「超大質量」のブラックホールが見つかりました。

超大質量ブラックホールが存在する銀河としては、
観測史上最小になるようです。
矮小銀河を観測するために、
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像。

この超大質量ブラックホールは、
超小型ながらもひじょうに高密度で、星が凝集している銀河“M60-UCD1”の中心部で発見されました。

地球から約5000万光年にある“M60-UCD1”には、約1億4000万個の星が詰まっているのですが、直径は天の川銀河の500分の1に当たる300光年しかないんですねー

ブラックホールは、
光さえも外に出られないほどの、極めて強力な重力を持つ天体です。




超大質量ブラックホールは、
これまで天の川銀河を含む大型銀河の中心でのみ見つかっていて、
これほど小型の銀河で発見されたのは、今回が初めてのことでした。

驚いたことに、このブラックホールの質量を算出したところ、
“M60-UCD1”銀河の全質量の15%に上るという結果が出ることに…

このブラックホールは、太陽の2000万倍、
天の川銀河の中心にあるブラックホールの、5倍に相当する質量を持ってたんですねー

なぜ小さな銀河に、これほど大きなブラックホールがあるのでしょうか?

考えられる説明の1つとして、
はるかに大型の銀河の一部たった“M60-UCD1”が、
銀河が分裂して、ブラックホールを含む部分が残されたというものです。

もし、この説が誤りで、
「超コンパクトな矮小銀河の内部には、一般的に超大質量ブラックホールが潜んでいる」
ということが、さらなる観測によって判明した場合には、
学説の再考が求められることになるそうです。

さらに今回の発見は、天の川銀河を含む宇宙の領域に、
これまで観測されていた数の2倍のブラックホールが、
存在する可能性があることを意味するそうですよ。


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