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オリオン宇宙船の初打ち上げに向け、ロケットの準備進む

2014年03月14日 | スペースシャトル ~ SLS, オリオン
3月6日、フロリダ州のケープ・カナベラル空軍ステーションに、
NASAの新型有人宇宙船オリオンの試験機を打ち上げるための、
デルタIVロケットのブースターが到着しました。
オリオンは、現在NASAとロッキード・マーティン社が開発中の宇宙船で、
NASAの宇宙船としては、スペースシャトルの後継機になります。

地球の低軌道までしか人を運べなかったスペースシャトルとは違い、オリオンはアポロ宇宙船のように月へ…
そして、さらにその先の火星や小惑星にも人を運ぶことができる宇宙船として開発が進められているんですねー

オリオンの初飛行は、今のところ2014年9月18日に予定されています。

この初飛行は探検飛行試験1“EFT-1”と呼ばれていて、大型の人工衛星の打ち上げで使われている“デルタIVヘビーロケット”に、無人のオリオンを搭載して打ち上げられます。

そして地球周回軌道を1周した後に、最大で高度約6000キロにまで達する軌道を飛行、秒速約9キロで大気圏に再突入し、太平洋に着水する計画です。

これによって、オリオンの電子機器や耐熱システム、パラシュートなどが設計通りに機能するかが試験されるんですねー

今回到着したのは、その“デルタIVヘビーロケット”で使われるブースターで、
通常の“デルタIVロケット”の第1段の両脇に、さらに第1段をくっつけて打ち上げ能力を増強させたロケットになります。

その後は“EFT-1”の結果を受けて、さらに開発が続けられ、
2017年12月17日には新型ロケットSLSを使って、オリオンの試験飛行が実施されることになります。

探検ミッション1“EM-1”と呼ばれるこの飛行は、無人のオリオンを月まで飛ばし、裏側を通過してほぼ1周した後に地球に帰還させる計画です。

さらに2021年には、探検ミッション2“EM-2”が実施される予定になっているんですねー

“EM-2”は14日間の有人ミッションで、4人の宇宙飛行士を乗せたオリオンをSLSで打ち上げ、月周回軌道で4日間を過ごした後に地球に帰還するそうですよ。



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