赤外線天文衛星“プランク”の観測データから作られた星図に、
マイクロ波でとらえられた差し渡し200光年の巨大なリングや、
全天の3分の1を覆うループ構造が浮かび上がったそうです。
“プランク”は2009年にヨーロッパ宇宙機関が打ち上げた天文衛星です。
主な目的は、
ビッグバンの際に発せられた光の名残り“宇宙マイクロ波背景放射”の観測で、
観測データからはマイクロ波で見た天の川銀河の星図も作られています。
波長がセンチメートルからミリメートル程度の電磁波であるマイクロ波は、
銀河中の磁場を光速に近い速度で回る電子の運動(シンクロトロン過程)や、
星間空間プラズマの衝突、星間チリの熱振動などで発生します。
新しく公開された製図で“プランク”は、
異常マイクロ波放射が見られる広い天の領域を明らかにしています。
画像はオリオン座の頭に当たる星メイサを取り巻く、
差し渡し200光年のチリのリングで、
異常マイクロ波放射が、とくに明るい部分の一例になります。
回転するチリから、
異常マイクロ波放射が発せられているのかもしれません。
また全天図には、
シンクロトロン放射の巨大なループ構造“ループ1”も見えています。
この構造は50年以上前に発見されているんですが、
太陽系からの距離は、400光年~25000光年の間のどこか…
いまだはっきりせず、全天の3分の1を覆うその大きさも、
まだ正確には測れていません。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 宇宙誕生のインフレーションの痕跡、実はチリによるノイズだった…
マイクロ波でとらえられた差し渡し200光年の巨大なリングや、
全天の3分の1を覆うループ構造が浮かび上がったそうです。
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赤外線天文衛星“プランク” |
“プランク”は2009年にヨーロッパ宇宙機関が打ち上げた天文衛星です。
主な目的は、
ビッグバンの際に発せられた光の名残り“宇宙マイクロ波背景放射”の観測で、
観測データからはマイクロ波で見た天の川銀河の星図も作られています。
波長がセンチメートルからミリメートル程度の電磁波であるマイクロ波は、
銀河中の磁場を光速に近い速度で回る電子の運動(シンクロトロン過程)や、
星間空間プラズマの衝突、星間チリの熱振動などで発生します。
新しく公開された製図で“プランク”は、
異常マイクロ波放射が見られる広い天の領域を明らかにしています。
画像はオリオン座の頭に当たる星メイサを取り巻く、
差し渡し200光年のチリのリングで、
異常マイクロ波放射が、とくに明るい部分の一例になります。
回転するチリから、
異常マイクロ波放射が発せられているのかもしれません。
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“メイサ”を取り巻くリング構造。 異常マイクロ波放射によるマイクロ波(赤)、星間プラズマからの放射(緑)、 磁場を動く電子からの放射(青)で表示。 |
また全天図には、
シンクロトロン放射の巨大なループ構造“ループ1”も見えています。
この構造は50年以上前に発見されているんですが、
太陽系からの距離は、400光年~25000光年の間のどこか…
いまだはっきりせず、全天の3分の1を覆うその大きさも、
まだ正確には測れていません。
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全天図。破線で示された楕円が“ループ1”。 色は磁場の角度の違いを表し、明るさは放射の強さに対応している。 |
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