NASAの冥王星探査機“ニューホライズンズ”が撮影した、
冥王星の衛星カロンの高解像度画像。
この画像は、カロンから46万6000キロ離れた場所から撮影されたもの。
地形の凸凹が分かるほど、
高解像度の画像が得られたのは史上初のことになるんですねー
中央の少し下を横に走る、谷や崖のように見える部分は、
おそらくカロンの地殻が広がって割れたことで形成されたと考えられ、
長さは約1000キロほどと推定されています。
また、右上には渓谷のよな地形も見え、その深さは7キロから9キロほどだそうです。
想定よりもクレーターが少なかった
科学者たちが驚いたのは、
カロンの地表にあるクレーターが想定よりも少ないこと。
特に、写真の下にあたる部分は、太陽の光が斜めに差し込んでいるので、
クレーターが見つけやすいはず。
なのにクレーターは、まばらにしかなく、
また巨大なクレーターも確認できず…
カロンに良く似た大きさで、
やはり氷が主体となっている土星の衛星テティスやディオネには、
大小さまざまな数多くのクレーターがあるんですねー
それと比べると、その違いがよりはっきり分かります。
今のところNASAでは、
ごく最近に地質活動が起こり新しい地面が現れたことで、
クレーターが消えたと考えているようです。
冥王の星の衛星にある「黒い領域」
カロンの北極域には、これまでの観測でも見えていた黒い領域が、
より精細に写っています。
この部分は黒い鉱物があると考えられています。
また非公式なことですが、
この部分は「指輪物語」に登場する国の名前“モルドール”と、
名付けられていています。
“モルドール”は冥王サウロンの王国で、
シンダール語で「黒の国」という意味を持っているそうです。
冥王の星の衛星にある「黒い領域」には、ふさわしい名前になっているんですねー
より鮮明な画像は後のお楽しみ
今回公開された写真は、ファイルサイズが大きいので、
地球へ送信しやすいように“ニューホライズンズ”によって圧縮がかけられています。
なので、いくつかのディテールが失われているそうです。
無圧縮のデータは探査機内に残っていて、
今後時間をかけてダウンロードされる予定です。
また、別の距離、角度から撮影された画像もあるので、
今後の分析によって、渓谷やクレーター、
そして“モルドール”の、より鮮明な姿が明らかになるはずです。
“ニューホライズンズ”は7月14日に、
冥王星系を猛スピードでフライバイ(接近通過)し、
最接近時には冥王星から約13000キロのところまで迫りました。
無事に冥王星系を通過した“ニューホライズンズ”は、
これから16か月かけて膨大な量のデータを地球に送信し、
研究チームが、そのデータを解析することになります。
冥王星系への接近は終りましたが、
これらか多くの発見が私たちを驚かせてくれると思います。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 【冥王星探査】これまでより「大きくなった」冥王星
冥王星の衛星カロンの高解像度画像。
この画像は、カロンから46万6000キロ離れた場所から撮影されたもの。
地形の凸凹が分かるほど、
高解像度の画像が得られたのは史上初のことになるんですねー
中央の少し下を横に走る、谷や崖のように見える部分は、
おそらくカロンの地殻が広がって割れたことで形成されたと考えられ、
長さは約1000キロほどと推定されています。
また、右上には渓谷のよな地形も見え、その深さは7キロから9キロほどだそうです。
![]() |
カロンの驚くべきべきで、若々しく変えられた地形。 |
想定よりもクレーターが少なかった
科学者たちが驚いたのは、
カロンの地表にあるクレーターが想定よりも少ないこと。
特に、写真の下にあたる部分は、太陽の光が斜めに差し込んでいるので、
クレーターが見つけやすいはず。
なのにクレーターは、まばらにしかなく、
また巨大なクレーターも確認できず…
カロンに良く似た大きさで、
やはり氷が主体となっている土星の衛星テティスやディオネには、
大小さまざまな数多くのクレーターがあるんですねー
それと比べると、その違いがよりはっきり分かります。
今のところNASAでは、
ごく最近に地質活動が起こり新しい地面が現れたことで、
クレーターが消えたと考えているようです。
冥王の星の衛星にある「黒い領域」
カロンの北極域には、これまでの観測でも見えていた黒い領域が、
より精細に写っています。
この部分は黒い鉱物があると考えられています。
また非公式なことですが、
この部分は「指輪物語」に登場する国の名前“モルドール”と、
名付けられていています。
“モルドール”は冥王サウロンの王国で、
シンダール語で「黒の国」という意味を持っているそうです。
冥王の星の衛星にある「黒い領域」には、ふさわしい名前になっているんですねー
より鮮明な画像は後のお楽しみ
今回公開された写真は、ファイルサイズが大きいので、
地球へ送信しやすいように“ニューホライズンズ”によって圧縮がかけられています。
なので、いくつかのディテールが失われているそうです。
無圧縮のデータは探査機内に残っていて、
今後時間をかけてダウンロードされる予定です。
また、別の距離、角度から撮影された画像もあるので、
今後の分析によって、渓谷やクレーター、
そして“モルドール”の、より鮮明な姿が明らかになるはずです。
“ニューホライズンズ”は7月14日に、
冥王星系を猛スピードでフライバイ(接近通過)し、
最接近時には冥王星から約13000キロのところまで迫りました。
無事に冥王星系を通過した“ニューホライズンズ”は、
これから16か月かけて膨大な量のデータを地球に送信し、
研究チームが、そのデータを解析することになります。
冥王星系への接近は終りましたが、
これらか多くの発見が私たちを驚かせてくれると思います。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 【冥王星探査】これまでより「大きくなった」冥王星
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