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探査機“ニューホライズンズ”が冥王星の観測に成功! 最接近の画像は明日公開

2015年07月15日 | 冥王星の探査
冥王星系のフライバイ(接近・通過)を実施した探査機“ニューホライズンズ”から、
最接近後初めてとなる信号が届きました。

探査機の状態は正常。
またエラーなども記録されていないので、
計画通りの観測にも成功したことが確認されたんですねー

信号は日本時間7月15日9時53分ごろ、
NASAが運用する深宇宙ネットワーク“DSN”を構成するアンテナの1つ、
スペインのマドリード近郊にある直径70メートルのパラボラアンテナで受信。

そのデータから、
あらかじめプログラムによって計画されていた観測が正常に行われたこと、
また探査機の状態も正常であることが確認されました。
冥王星探査機“ニューホライズンズ”


最接近の画像は明日公開

“ニューホライズンズ”は、
冥王星や、その周囲を回る5つの衛星を観測しつつ冥王星系に接近。

日本時間の7月14日20時49分ごろ、
冥王星の上空約1万2500キロを、秒速約14キロの速度で通過し、
その直後には、冥王星の衛星カロンから2万9000キロのところを通過しています。

最接近前後に探査機は、
センサーなどを冥王星やカロンなどに向けて観測に専念する必要があったので、
地球との通信は行われていませんでした。

また、最接近時の行動は、
あらかじめ探査機に送られていたプログラムに従って行われています。

すべて順調に進んでいれば、探査機は日本時間の7月15日5時27分に、
最接近後初めてとなる信号を地球に向けて発信。
これは「Phone Home(家への電話)」と呼ばれているんですねー

ただ、現在“ニューホライズンズ”がいるのは、
地球から約48億キロも離れた場所…

電波が飛ぶ秒速30万キロという速度で、
約4時間半ほどかけて地球に到達しました。

この後、データのダウンロードが始まることになり、
冥王星への最接近時に撮影された画像は、
日本時間7月16日4時から開催される記者会見で公開される予定です。

その他のデータについて順次ダウンロードされますが、
データ量が多いことや、通信速度があまり出せないこともあり、
すべてのデータをダウンロードするには、1年以上もかかるそうですよ。


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