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ミッション開始! 探査機“ジュノー”が木星を初めて接近観測

2016年09月04日 | 木星の探査
今年の7月に木星周回軌道に入ったNASAの探査機“ジュノー”が、
8月27日に第1回目の木星フライバイ(接近観測)を実施したんですねー

これまでのどの探査機よりも木星に接近した“ジュノー”ですが、
観測機器は全て正常に稼動していたそうですよ。


木星への接近観測

“ジュノー”が木星の周回軌道に投入されたのは7月5日。
  探査機“ジュノー”が送ってきた木星周回軌道からの初画像

2018年2月末までのミッション期間中に、
30回以上の木星への接近観測が行われる予定なんですねー
8月27日に“ジュノー”がとらえた木星
(70万3000キロの距離から)

その第1回目が日本時間の8月27日22時44分に実施され、
“ジュノー”は時速20万8000キロで木星の表面から4200キロまで接近。

搭載されている8つの観測機器とカメラは初めてスイッチが入れられ、本格的に木星探査ミッションが開始したことになります。

初めての接近観測で得られた全データの送信には数日かかるのですが、すでに興味をそそられる初期データは送られてきているようです。

まず、“ジュノー”の搭載カメラ“JunoCam”がとらえた可視光線カメラ画像が、2~3週間以内に公開されることになります。

その中には、最高の解像度でとらえられた木星の大気と、
初めて観測された木星の南北の極の画像も含まれているはずです。


巨大ガス惑星を解明

木星誕生の謎を解明するために2011年8月5日に打ち上げられた“ジュノー”は、
5年かけて木星付近に到着し、2016年7月5日に木星の周回軌道に入っていました。

“ジュノー”が行うのは、木星のガス層を探索してその組成や磁場などを観測すること。

そして科学たちが目指すのは、木星に吹く強風の原因や、
巨大なガス惑星として知られる木星全体が、ガスで構成されているのか、
それとも中心核が存在するのかといった謎の解明です。

さらに、木星上で数千年にわたって吹き荒れている巨大な渦“大赤班”についても、
解明が期待されています。

過去にどの探査機も投入されたことのない軌道…
“ジュノー”は木星の両極を周回するこの軌道上から、
巨大ガス惑星を近い位置から観測し、木星の新た姿を見せてくれることになります。


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