卯月最後の日曜日

2012-04-29 13:36:09 | Weblog
曜日の感覚が掴めていないのは今に始まったことではありませんが、日々、暦を確かめないと曜日・日付がわからないってのもどんなもんかと…苦笑。
駅前の派出所に日章旗があるのを見て、今日は旗日か、と気付く有り様ですから(ーー;)


それにいたしましても、暑い…最高気温は25度になるそうですから、完全に初夏の陽気です。
湿気がないのが、救いと申せましょう。
ただ、そのせいか、マスクがないと(うっかり忘れてしまいました)鼻がムズムズ・喉がイガイガしますね。
安物であっても、まだまだマスクが手放せません。



本日の収穫
以下二冊、山村修・著
*書評家〈狐〉の読書遺産(文春新書)
*遅読のすすめ(ちくま文庫)

ちくま文庫今月の新刊に書評が二冊ありまして、そのうちの一冊が山村修『〈狐〉が選んだ入門書』。
〈狐〉の書評とはお懐かしや、とついつい…苦笑。
山村修の本、5、6年前は手元にあったのですが、どうなりましたか…強制的に実家へ送付された気もしますが、記憶が定かではありません(思い出したくないのでしょうね、きっと)。
文庫化・新書化された著書のうち、以前に刊行されたものからぼちぼち揃えていこうかなぁと思っています。
書評ってのは、紹介された本を読みたくなるのが困りもの…苦笑。
時間はともかく、取り上げられた本をいかに入手するかが悩みどころです。
もっとも、もっと困るのは、書評で読んだつもりになってしまうことかもしれませんけどね。

大型連休初日

2012-04-28 21:37:49 | Weblog
良い天気で、気温もぐ~んと上がったようです。
今月最後の休日だったのですが、何やら草臥れてしまったようで、午前中はまるっきり使い物にならず(ーー;)
活字を追いながら、気が付けばうたた寝を…みたいな調子で、ゴソゴソ動き出したのは三時近くなってからでした。
近所のスーパーで、防虫剤その他を購入。
これで、安心して冬物衣料を片付けられます(笑)。


風船爆弾関係の本…三者三様の切り口で、各々に興味深いものがあります。
林えいだいと吉野興一の著書には、この事実を踏まえて、戦争という行為を後世にどのように伝えるか、という視点がしっかりあるように感じました。
うまくまとまりませんが…因果ということを考えずにはおれません。

由無し事を…

2012-04-25 17:50:15 | Weblog
元々曇り勝ちの空でしたが、夕方には雲厚くなり、風向きも変わってきたようです。
予報では、明日から雨とのこと。
気温も上がらないらしい…。


今月の平日のオフは今日が最後なので、上野へ出掛ける心積もりでいたのですが…。
実家の母から電話があり、予定変更。
父が自分の兄弟のところへ出掛けたので、娘に買い物を頼み、ついでに昼食を一緒に食べようという話でした。

注文の品を購入し、ついでに実家の近所の和菓子店で柏餅を購入。
子供の頃はこし餡だけしかなかったのですが、今や、粒餡・こし餡・みそ餡の三種類…一つが130円とは申せ、目移りしてしまいます(笑)。
結局、みそ餡と粒餡を各々2個選びましたが、粒餡にした決め手は草餅でくるんでいたからでした。
過日の“川歩き”の際には、お手頃サイズの蓬を見かけましたっけ。
それにしても、和菓子店で使う蓬はどういう処から入手しているのでしょうね。

昔々、旧宅では四月上旬に草餅を作ることがあり、その際はご近所の年配の方が蓬の摘み取りから下拵えまで全て済ませてくださいましたっけ。
つきたての餅に蓬を混ぜて更に捏ねると、辺りに春の香りが広がるような気がしたものです。
あそこでの暮らしは精神的に大変でしたが、一方で随分と贅沢な経験をさせてもらったのだなぁと、今更ながら思いますね。
餅米を蒸かして餅をつくなんてことは、私のこの先の人生であり得ないでしょうね、きっと。

などとつらつら考えていると、「休みの日は、暇でしょうがないんじゃないの…」などと母に言われてしまいまして(ーー;)
決して忙しいとは申しませんが、時間を持て余しているつもりもないのですけどね(-_-#)
どうせ、父には言いたいことの半分も言えてないでしょうから、娘には言いたい放題であっても許すことにしましょう(苦笑)。

上野へは、メーデーの日にでも行くとしましょうか。
人が多そうですが(^^;;
桃林堂の柏餅を楽しみにして。
生水ようかんも、あれば嬉しいですね(笑)。

ハワイの北斎

2012-04-25 00:34:21 | Weblog
初夏の陽気だったそうで、日中はとにかく暑くて…苦笑。
三時を過ぎる頃、半袖に薄物を羽織り三越前駅へ出掛けました。

今日のタイトルは誤解を招きそうですが(^^;;
勿論、葛飾北斎がハワイに行ったわけではありません。
ハワイにあるホノルル美術館が所蔵する北斎の作品より約160点を選び、2回に分けて展示する、という三井記念美術館の企画です。
このコレクション、館外での展示は今回が初めてだそうで、正式名称は
ホノルル美術館所蔵「北斎展」葛飾北斎生誕250周年記念
前期が5月13日(日)まで、後期は5月15日(火)~6月17日(日)です。


さて…。
実は、昔から苦手なジャンルの一つが浮世絵←喰わず嫌いなのは重々承知しています。
浮世絵を初めて見たのは、『江戸から東京へ』という今風に申せばムックのような冊子綴りで、学齢期前のこと。
幼心には、何やら受け入れがたい(美人画や役者絵)表現だったのかもしれませんが、はっきりした理由は今となってはわかりません。
数少ない例外が国芳・芳年でしたから、北斎の作品もきちんと見たのは『北斎漫画』位だったと思います。
お陰で浮世絵のイロハも知らず、錦絵って何だっけ?、とか、そもそも浮世絵の範疇は?、なんて頭を抱える有り様(ーー;)

そんな私でも、かなり楽しむことができました。
冨嶽三十六景から22枚の展示されたのをはじめ、諸国名橋奇覧・百人一首・詩哥写真鏡・諸国瀧廻り・琉球八景といったシリーズ物を軸に、北斎漫画や役者絵・宗教画など、北斎の画業を一望に見渡せる内容になっています。

作品そのものは一辺30~40センチほどですから、決して大きいものではありません。
ですが、順に見ているうちに、作品に取り込まれていくような錯覚に陥るのですね。
絵を見るのではなく、絵に同化していくような感覚…。
これは結構面白い体験でした(笑)。

肉筆の『竹屋の渡し雪景図』・『蔬菜に撫子図』の他、諸国瀧廻り『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』、『雪松に鶴』、『桔梗にとんぼ』などが印象的でしたね。
蔬菜に~は錦の八百屋の倅の野菜涅槃図と比べ、雪松~はやはり八百屋の倅が描いた様々な鶴と比べ…苦笑。

冨嶽三十六景などは版画ですから、国内の美術館でも見る機会はあります。
ですが、このコレクションの状態の良さや質の高さに匹敵するものとなると…。
後期展示も、大いに気になります。


図録は2000円。
こちらが基礎知識に欠けているため、もう少し解説が欲しかったような気がしますが…。
北斎を知らない日本人って、モグリなんでしょうね(苦笑)。

来週末はGWなのですね

2012-04-21 19:03:39 | Weblog
まぁ、昔も今も長期休暇や大型連休とは無縁な生活ですが…苦笑。


今日は(今日も?)、曇り空。
八重桜と花水木が見頃ですが…気持ち、肌寒いでしょうか。


ところで、前回の記事に付いた「ぱぴこ」なる人物のコメント、検索してみると、どうやらあちこちのブログに出没している要注意コメントのようです(ーー;)
遅蒔きながら、削除しました。


昨日は終日在宅。
一昨日ブックオフで購入した数冊を読み終え、リヒテルのCDに溺れて…ドビュッシーにリストにショパンにラフマニノフとチャイコの協奏曲にソフィアでのライヴに…〆は平均律でした。
気儘な独り暮らし、とはよくも申したものであります(^^;;


一昨日の収穫(ブックオフにて)
*雪虫(堂場瞬一/中公文庫)
*女男(これで漢字一字-オトコと読ませるらしい)の一生全3(西炯子/小学館FCα)

『雪虫』は、鳴沢了シリーズ第一作。
先日借りた『破弾』より面白かったような気がします。
でも、鳴沢了シリーズを読みたいかと言うと、そこまでではないような…。

西炯子は、何と申しますか…売っ払う算段の箱に速攻で収納ですね(苦笑)。
三十路半ばのキャリアウーマンと哲学の教授らしい五十男のラブコメって、かなりイタイような気がするのですが…ノリで読むしかないような話だと思います。
もしも私があと20年位若かったら、面白く読めたでしょうか。
でも、予定調和的な話なら、例えば深見じゅんのほうがはるかに好みですね。


今月のちくま文庫の新刊が、気になります(^^;;
ポイントが付かない書店に寄った時ばかり、気になる本が目につくのは何故でしょうか?
結局、その場は見送って後日ネット注文することになるのですよね┓( ̄∇ ̄;)┏

曇り空

2012-04-19 13:27:54 | Weblog
雨になりそうな…というほどではないものの、些か微妙な色の空です。
でも、ま、歩いている分には却って快適かもしれません。


藤原伊織と堂場瞬一を、午前中のうちに読了。
明日のオフは、風船爆弾を読もうかな(笑)。
でも、終日在宅では身体が鈍りますから、展覧会詣でも検討中。
三井の北斎が狙い目でしょうか。
GWに近付くほどどこも混雑しそうですから、今週中が良いでしょうねぇ。

春の盛り!?

2012-04-18 16:52:55 | Weblog
良いお日和でございます。

半袖の上に薄物を羽織って図書館へ。
のんびり歩いて片道30分弱、さすがに汗びっしょりになりますね(笑)。
図書館の隣の空き地、数多の雑草に混じりスギナが生えてました。
ひと月ほど前なら、土筆も生えていたのかしら。
気付かず、惜しいことをしたような気分です(苦笑)。


図書館で借りた本
*オリジンから考える(鶴見俊輔・小田実/岩波書店)
*強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論(吉村仁/新潮選書)
*風船爆弾(鈴木俊平/新潮社)
*風船爆弾 純国産兵器「ふ号」の記録(吉野興一/朝日新聞社)
*女たちの風船爆弾(林えいだい/亜紀書房)
*シリウスの道 上下(藤原伊織/文春文庫)
*破弾 刑事・鳴沢了(堂場瞬一/中公文庫)


先日、区立図書館の端末で「風船爆弾」を調べたら、これだけヒット(^^;;
妙なところで侮れないなぁと、思ってしまいます。
林えいだいは、昔々筑豊関係の本を読んだ記憶がありますが…。

藤原伊織・シリウス~は、週刊文春連載時に読んだきりだったかしら。
堂場瞬一、高城賢吾シリーズは数冊読みましたが、鳴沢了シリーズは初めてのはず。
まぁ、このあたりは飛ばし読みに近くなるような…苦笑。

終日在宅

2012-04-17 16:30:04 | Weblog
日中は良い天気でしたので図書館へ行こうかと考えていたのですが、結局は出そびれてしまいました。
今になっては微かながら雷鳴が聞こえてきたため、本日はパス…苦笑。
降ってくるかどうかわかりませんが、万一の時ハードカバーを抱えて歩くのは避けたいものです。


久しぶりにバッハの管弦楽組曲(クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団・1955年録音)を。
“TESTAMENT”というタイトルの輸入盤です。
2番が大好きで、これだけを聴くこともありますね。
クレンペラーを集めるきっかけになったCDでもありますから、思い入れが強いかも。


明日こそは、図書館かな。
『風船爆弾』も借りられそうです(笑)。

東京国立博物館平成館

2012-04-16 14:29:10 | Weblog
花曇り、とでも申すのでしょうか。
風が幾分冷たいようですが、身体の芯が熱を帯びているのかわりに心地良いようです。


さて、約30年ぶりの開催となったボストン美術館展の感想を、以下にとりとめなく(一週間かけて宿題を果たしたような気分…苦笑)。

先ずタイトルが凄い…『ボストン美術館 日本美術の至宝』…≪至宝≫ですよ(笑)。
実際、レベル高すぎ、充実度200%(褒めすぎか!?)の内容だったと思います。
ついでに申せば、会期中に一度も展示替えがなく、通し展示なのが嬉しい(笑)。

会場で出迎えてくれるのは、平櫛田中『岡倉覚三像』(作者寄贈)。
近美でも平櫛田中の岡倉天心像を見ていますが、あちらの威風堂々たる印象と比べると、こちらは道士か仙人のようなちんまりした姿です。
ただ、岡倉天心がコレクションに尽力したことだけはよくわかりますね。

展示構成は以下の通り。
*コレクションのはじまり
*仏のかたち 神のすがた
*海を渡った二大絵巻
*静寂と輝きー中世水墨画と初期狩野派
*アメリカ人を魅了した日本のわざー刀剣と染織
*華ひらく近世絵画
*奇才 曾我蕭白

目玉は二大絵巻と曾我蕭白になりましょうか。
大抵の絵巻物の展示は、お義理程度に一部が見られるだけです。
それゆえ、今からおよそ1000年前に描かれた『吉備大臣入唐絵巻』・『平治物語絵巻』の全てを堪能できるなんて、私なんぞにとっては一生に一度の機会と申せましょう。
吉備~は絵柄・筋立て共にユーモラスで、安倍仲麻呂が鬼(幽霊)で登場し数々の手助けをする件にはつい笑ってしまいました。
一方、緻密にして大胆・奇抜でとぼけた味わいの蕭白(これを見た後では仙ガイすらあざとく感じられそうな…苦笑)の代表作を、これだけまとまった形で見られる機会も滅多にありません。
「アナクロニズムを逆手に取って最も過激で前衛的」(『日本美術の歴史』東京大学出版会より引用)との辻惟雄の表現に大きく頷いてしまいましたね(笑)。

個人的におぉ!!と思ったのは…。
快慶作『弥勒菩薩立像』と、佛画の数々。
殊に、弥勒像の美しさ(今までに見た佛像の中でも五指に入ると思います)には惚れ惚れします。
これを見ただけで、充分満足。
佛画も、八世紀に制作された『法華堂根本曼荼羅図』をはじめ、選りすぐりのものばかり。
多くがフェノロサまたはビゲローのコレクションですから、廃仏毀釈でこの時代の数多の寺院が困窮していたことが察せられます。
個人的には複雑な思いですが、コレクションに収まることで破壊や散逸を免れたのですから、長い目で見れば幸いだったかもしれません。
あとは、等伯『龍虎屏風図』かな。
龍虎の間の距離感と言うか、空間の処理に見入っていました。
先年の東博での『長谷川等伯展』と出光コレクションに今回のこれを加えれば、彼の代表作はほぼ見たことになりましょうか。
勿論、蕭白は抜きん出ていましたし、探幽『海棠に尾長図』の瀟洒な作風は却って好ましく感じられました。

刀剣に興味がある方なら、合口~太刀約10口が面白いかもしれませんが、私はちょっとパス(^^;;

ともかくも、リピ必至の展覧会。
千葉市立美術館の『蕭白ショック!!曾我蕭白と京の画家たち』を見てから、再度立ち寄りたいと思いますが、財布の中味が追い付きますか(ーー;)


☆ボストン美術館 日本美術の至宝
東京国立博物館平成館にて
2012年6月10日(日)まで


ちなみに蕭白ショック~は
☆蕭白ショック!!曾我蕭白と京の画家たち
千葉市立美術館
2012年5月20日(日)まで

行楽日和ですね

2012-04-15 14:30:06 | Weblog
昨日の肌寒さから一転、良い陽気となりました。
染井吉野は葉桜へ…今からは枝垂れと八重が見頃になりましょうか。

花びらも落葉も舗装された地面ではゴミになってしまう…土に還るという、当たり前のことが難しいのですね。
これまた、今更ながらの感想ではあります。


午前中は、クレンペラー&フランス国立放送局管弦楽団でブラームスのヴァイオリン協奏曲のCDを。
Vnはオイストラフで1960年録音です。
古風ですが、どこか揺蕩う感じが今の気分に相応しいような…笑。


さてさて、今日は仕事。
昨日のようなお間抜けな事にならないよう、気を引き締めて(苦笑)。