皐月の終わりに…

2010-05-31 13:00:51 | Weblog
青空が広がると、急に気温が上がりますね。風がやや強いため、さほどに暑さは感じません。ようやっと、この季節らしい陽気。強烈な「紫外線攻撃」を感じますね(笑)。


ふと思い立って昨年皐月のブログを読み返していました。月末でも雨が降ると肌寒く感じていたようです。新型インフルエンザ騒動第一幕が、昨年の卯月~皐月でしたっけ。流行は一段落、騒動も沈静化していますが、厚労省や地方自治体は次の流行に備えて対策を強化できているのかどうか。従来のインフルエンザのように毎年決まった時期に流行するのか、それともたまたま去年流行しただけなのか、そんな見通しも不明なのではないかしら。
インフルエンザワクチンの製造量、新型と従来型の配分を今年はどう決めたのでしょうか。昨秋の騒動の二の舞は御免蒙りたいものです。


今更このようなことに気付くのは愚かしいと、我ながら思いますが…。
トシをとると、悪意やネガティブな攻撃に対する耐性が急速に低下するのですね。いや、強烈な敵意や悪意・憎悪ばかりではなく、些細な言動にも傷つきやすくなるような気がします。十年前なら理不尽な攻撃の背後を分析し跳ね返せすだけの気力がありましたが、今は先ず気持ちが挫けてしまい、うっかりするとマイナス思考のスパイラル・被害妄想寸前にまで達してしまいそうです。
中高年の鬱病ってこのあたりも関係があるのか、それとも更年期特有の後ろ向き思考なのかなぁと、埒もないこと考えてみたり(苦笑)。
しかし、悪意ってのは、当たり前のことながら一旦放たれるとあっという間に増幅・増殖するのですよね。明らかに、侮っていた(意識から欠落していました)当方の手落ちです。
明日からは水無月、きっちり仕切り直しせねば!!

気分はフランクル…!?

2010-05-30 14:07:31 | Weblog
今日も雲に覆われ、肌寒い…。ただ、薄日が射す時だけ蒸し暑く感じられます。

昨夜、布団の中で寝付けないまま唐突に、フランクルを読もう、と思いついただけのこと。選んだのは…
『人生があなたを待っている〈夜と霧〉を越えて』(ハドン・クリンスバーグ・ジュニア/赤坂桃子訳 みすず書房)
晩年のフランクルと周囲へのインタビューに基づいた、フランクル夫妻公認回顧録とでも申しますか。『夜と霧』でも『それでも人生にイエスと言う』でも良かったのですが、今回は正面突破より外堀から埋めていこうと思いまして…。
巻頭に挿しこまれた収容所の写真、先日見た『カティンの森』が思い出されます。台所のカラーボックスに放り込んで、合間あいまに読んでいきましょう。


見出しだけなので詳細は不明ですが…。
「ネット履歴丸ごと広告へ利用可能に」という今日の朝日新聞の記事、ひどく嫌な感じがします。
技術的に可能であろうとは容易に察しがつきますが、それを実際に運用するかどうかはまた別の次元の話です。
サイトの閲覧って、すべてを意識的・恣意的にしてはいませんよね。サイトの中身や傾向とは関係無く、言葉の端や映像に引っかかって一寸覗いてみるってのも、私の場合はよくあります。それらを含めてすべて記録されて分析されて、あげくに宣伝に利用されて…はっきり言って不気味で気持ち悪く不愉快以外の何物でもありません。
業者にとってはマーケティングの手間が省け、効率の良い宣伝活動ができるでしょうから、願ったりかなったりでしょう。ですが、一消費者の立場としては、そこまでの対応は期待していませんし、必要とも思えません。少なくとも私が知りたいのは、例えば食品の原材料の履歴や安全性であったり、購入後のアフターケアであったり、企業のフェアトレードへや環境保護への関与の仕方であったり…もっと別の情報。一方的な押し売り広告は、迷惑なだけです。
更に、個人の閲覧情報、ひいてはネット上の個人情報(当人が認識しないまま一人歩きしている情報も少なくないと思います)まで集約・管理・分析されては、言論弾圧や思想統制に悪用されないともかぎりません。そこまで大袈裟でなくても、第三者に渡った個人情報が事件や犯罪に悪用される可能性は大きいと考えられます。個人情報の単なる漏洩や悪用に関する罰則って、そう重くはありませんよね。でも逆に、被害者の精神的ダメージは計り知れないのではないかしら。
現政権の発する言葉がどれほど信用できないか、図らずも普天間問題で証明されたばかりです。総務省がどれほど美辞麗句を並べようとも私としては拒否したいですし、万一運用が開始されたら不便は承知でネットから撤退しようと、本気で考えています。

2010-05-29 15:41:19

2010-05-29 15:41:19 | Weblog
今日も西からの風、気温は上がらず。
この先もこんな日ばかりですと、農作物の生育が気がかりですね。


本を読む集中力すら保持できないこの頃…。CDにシフトしているのは、そのせいかもしれません。
まぁ、本であれCDであれ、当分はお預けです(/_・、)

本日の収穫
*ヨゼフ・シゲティ・ヴァンガード・コレクション
*ゴルトベルク変奏曲/高橋悠治(2004年録音)
ゴルトベルクは、これにて打ち止め(苦笑)

居候~訂正

2010-05-28 18:41:19 | Weblog
昨日は北風、今日は西風…どちらにしても気温を下げる働きをしてくれているようです。この時間はもう、半袖では肌寒く感じます。

写真は、飼い猫ではなくて居候猫。どこのお宅で可愛がられていたのか、一週間ぶりの邂逅でした。あまり構うと、ウチの子たちが気にしますから…笑。

5/30(日)9:00AM~放送のNHK日曜美術館で長谷川リン二郎展が取り上げられます。
先日、来月のアートシーンで、と書きましたが訂正いたします<(_ _)>

7枚目のゴルトベルク

2010-05-27 18:46:54 | Weblog
ブックオフにて購入。ヴィルヘルム・ケンプ、74歳の録音です。
ケースを含め新品同様の良好な状態で750円ですから、かなりのお買い得…と思い、つい手が伸びてしまいました(^^;;
ケンプの演奏はベートーベンが好きですが、バッハは実は初めて。当分は本もCD楽しめそうにないため、いずれまたゆっくりと…。

しかし、今日の北風は一体何?
自転車での買い物が向い風で大変だったのは仕方ないとしても、これはこの季節に吹く風じゃありません!!
おまけに、東の空には入道雲ですよ。見つけた瞬間、思わずうわっと声を出してしまいました。積乱雲&冷たい風って、好ましくない組合せですよねぇ。
お天気も政治も、ぐじゃぐじゃのようです。

まもなく夜明け

2010-05-27 03:51:21 | Weblog
昨夜の激しい雨は上がり、静かな明け方を迎えられそうですね。
目が覚めてから一時間…前夜、読みかけの本を広げています。いっそ起きてしまおうかとも思いましたが、今になって眠くなってきました(笑)。
おやすみなさい

「雑草」で処理したいのですが…笑

2010-05-26 09:26:07 | Weblog
昨日ほど暑くないのは有り難い。しかし、ちょっと動くだけで蒸し蒸しするのには閉口します。何やら文句の塊ですね(-_-;)

雨が多く気温が上がると、庭もジャングルと化してきます(単に、私が手入れを怠っているだけですが)。
写真のムラサキツユクサも又、ジャングル化の一因。ツユクサの可憐さと比べ、自己主張が強すぎるきらいがあるものの、花が咲けば雑草として除去するのは躊躇われる…苦笑。

埒もなく

2010-05-25 11:44:03 | Weblog
昨夜、戸締まりをする頃には雨も上がり、今朝は眩しいばかりの青空だったのですが…。なにやら怪しい風が吹いています。山の方は、雷になるかもしれませんね。


なるべく、言葉や文章の裏を読むことはするまいと思っています。自分の思い込みや期待で見当違いの判断をすることが少なくありません。また、隠された意味に気付いて何かできるなら良いのですが、実際にはできないことばかりだとわかっていますから。
それでも、気になることはあるのですよね。
思い過ごしでなければ、届いたメールがかなり煮詰まった内容に感じられまして…。
以前に担当医から「ストレスのない生活を送るように」と言われた時、たいそう腹が立ったものでしたが、同様のことしか言えない状況ってあるのですよね。そんなことは、当人が一番わかっているはず。利口な人なら医師の言葉を錦の御旗にして巧く立ち回るのでしょうが、そもそもそんなことができないからストレスになる…。


ゴルトベルクを探すだけのつもりがCD整理となり、パールマン&アシュケナージによるブラームスのソナタを発見(-_-;)
三十数年前にFMで聴いたこの二人の「春・クロイツェル」は衝撃的だったなぁと思いながら…。最後まで聴き終わる前に睡魔に呑み込まれてしまいました(苦笑)。どうやら、今の気分には合わなかったみたいです。

絵はがきですが…

2010-05-23 20:33:07 | Weblog
長谷川リン二郎 猫二題

上:《猫》1966年 宮城県美術館蔵
下:《猫と毛糸》1930年 個人蔵

ヒゲが片方だけなのは、《猫》のほうです(笑)


もう一つ、追記(-_-;)
求龍堂『長谷川リン二郎画文集』ですが、美術館で購入した際には本体価格のみで、消費税は請求されなかったような気がします。たかが\150、されど\150(苦笑)。

ささやかな、幸福『長谷川リン二郎展』

2010-05-23 18:10:44 | Weblog
昔から、「多摩川を渡る」時は気分が高揚する…笑。日常の行動範囲にないからでしょうね。なにせ、横須賀線も東海道線も、乗車回数は東海道・山陽新幹線より少ないのですから(笑)。

さて、「晴れ女」の私にしては珍しく本降りの雨の中を、平塚市美術館へ。
象牙色が基調の、外光を多く取り入れた明るい雰囲気の建物は、大方の市立美術館がそうであるように、地域の芸術活動の振興に配慮した造りのようです。「美術館だぞぉ」と自己主張しないサロンのような雰囲気が、この展覧会ではプラスに作用しましたね。本人の文章にもあるように、身近なものを題材にした小品ばかりで、近美のようなハコよりも小規模な美術館や画廊が相応しい。
長谷川リン二郎…1904年に函館で生まれる。長谷川海太郎の弟で、長谷川三郎・長谷川四郎の兄。川端画学校でデッサンを学んだ以後は、独学で描き続ける…。
最初は洲之内徹『気まぐれ美術館』追体験に近い気分だったのですが、気がつけば作品が醸し出す空気にしっかり掴まってしまいました(笑)。多くはありふれた風景やどうしてこれが画題になるのか疑問に思える静物画なのですが、どれもリアルなようでどこか不思議(画集や絵はがきでは伝わり難いような)、にもかかわらず見る者を幸福で充たしてくれる気がします。どう見ても「正統近現代日本美術史」からは外れていますし画壇の流行り廃りなどとも無関係ですが、「日々の暮らしに見え隠れする小さな幸せ」を気付かせてくれる作品のようでなりません。
展覧会の図録はありませんが、中途半端な図録とは比較にならないほど内容が充実した『長谷川リン二郎画文集 静かな奇譚』(土方明司監修/求龍堂 \3150)を、チケット売場で販売中。こちらは一般書店・ネット書店等でも購入できます。
そうそう、猫の絵は二枚ありました。先日の朝倉文夫にしても、藤田嗣治や熊谷守一にしても、猫が題材の作品は見逃せません(笑)。
作品の多くは個人のコレクションらしく、状態は概ね良好。ただ、函館美術館所蔵の『マンドリン』は早い内に処置をほどこすほうが良いように感じました。あと、額縁とのバランスが『??』に感じる作品もありましたね。あれは所有者の好みなのかしら。
展覧会では、時々作品よりも額縁が気になることがありまして(-_-;)