初台へ

暑さやその他諸々を口実に、午前中はすっかり怠惰な時間を過ごすようになってしまいました(ーー;)


今日もまた、夕刻からウロウロと…苦笑。
たまたま廻ってきたチケットがありまして、初台の東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアルへ遠征してきました。

初台というところ、30年程前に幾度か足を運んだことがありまして…。
当時はまだ東京工業試験場の建物があり、雨の日なんぞはまるで幽霊屋敷のように見えましたっけ(苦笑)。

オペラシティは今回が初めてですが、オーク材を用いたシューボックススタイルの造りで、落ち着いた雰囲気のコンサートホールですね。
ステージ天井近くにある天窓には、ワクワクさせられます(笑)。
椅子周りもゆったりしており、池袋の東京芸術劇場とは雲泥の差がありました。
ここで室内楽を聴くのも悪くない気がします。
駅(初台)からのアクセスも抜群ですし、別の機会を探してみようかしら。

さてさて、今回のお目当ては、シー・イージェという1982年上海生まれのテノール歌手のリサイタル。
御歳30ですから、オペラ歌手としては若手注目株といったところでしょうか。
ただ、「ベルカント・テノール」という呼称が、門外漢にはよくわかりませんで…苦笑。
声楽と言うか、オペラを歌う上での基本がベルカント唱法だと思っていましたが、そうではないのかしら!?


プログラムは
§スカルラッティ≪愛のまこと≫～ガンジス川から陽は昇り
§モーツァルト≪魔笛≫～なんと美しい絵姿
§≪後宮からの逃走≫～コンスタンツェよ、また会えるとは
§ドニゼッティ≪愛の妙薬≫～人知れぬ涙
§ロッシーニ≪アルジェのイタリア女≫～今やぼくの心は喜びにはずんでいる
§≪チェネレントラ≫～ああ、誓ってまたみつけよう
……休憩……
§ヴェルディ≪第一次十字軍のロンバルド人≫～私の喜びは呼び覚ます
§チレーア≪アルルの女≫～フェデリーコの嘆き
§グノー≪ファウスト≫～この清らかな住まい
§レハール≪ほほえみの国≫～君はわが心のすべて
§トスティ 君なんかもう
§デ・クルティス 忘れな草
§ガスタルドン 禁じられた音楽
……アンコール……
§山田耕筰 鐘が鳴ります
§刈雪生 紅豆詞
§青主 我住長江頭
§ヴェルディ≪リゴレット≫～女心の歌


前半のハイライトがドニゼッティ、後半がグノーだったと思いますが、全曲ほぼ全力投球で歌っていたような…笑。
技術面はこれからでしょうが、若い力で寄り切ってしまう姿も良いもんだなぁ、なんて思いながら聴いていました。
アンコール最後のリゴレットなんて、アップテンポの力業でしたね(イントロだけで客席が盛り上がるのですから、聴衆の殆どは関係者だったにせよ、この曲の知名度は半端ない…笑)。

若いテノール、堪能いたしました(笑)。