こんにちは。園長の田中啓昭です。
前回vol.10では外壁のカラープランの模様をお伝えしました。
今年最後のレポートになるvol.11では1階の乳児室などの修繕についてレポートします。
前回の更新から約2か月が経過し、工事も大詰めになってきています。きれいになるだけでなく、新たな価値を付加した試みも見え隠れし、少しずつですが、新生「もくれん保育園」の全貌が明らかになってきています。
長文になりますが、どうぞお付き合いください。
2階の3歳児~5歳児までの保育室及び遊戯室が共有部である廊下や階段などを除きほぼ完成し、いよいよ1階へと修繕を進めていきました。
その中で今回は、ふじ組(0歳児)とあか組(1歳児)の修繕の模様をお伝えします。
まずは、修繕前の両保育室の現状をご覧ください。
ふじ組(0歳児)保育室
あか組(1歳児)保育室
乳児トイレ(ふじ組・あか組共用)
調乳室
大規模修繕工事が決まった際にまず改装したかった部屋がこの保育室でした。
修繕後の今だから言えますが、乳児の部屋とは思えないほど、清潔感がありません。エアコンなどは何度も業者さんにお願いし、クリーニングを行いましたが、カビ臭さが抜けきらなかったり、床も冬場になると冷たくて、乳児が一日の大半を過ごす場所であるにもかかわらず、快適な空間とはとても言える状態ではありませんでした。
その隣のあか組(1歳児)保育室も、広い割には使い勝手が悪く、部屋を仕切る家具パーテションも荷物置き場と活動の場所とを区切っているような感じになり、広いスペースを有効に活用しているとはとても言い難い状態でした。
そのようなことから、幼児の保育室以上に、大改装の必要があるとの思いのもと、「機能面からも一新してしまおう」とほぼ、骨格以外はすべてのものをリノベーションすることにしたのです。
そしてまずは解体作業からです。
ふじ組(0歳児)保育室解体模様
あか組(1歳児)保育室解体模様
今回は以下の内容を重要課題と位置づけ修繕を行いました。
1. トイレと調乳室の場所を入れ替えて機能の転換を図る
2. 必要以上に広すぎた調乳室を誰もが使うことができるユニバーサルトイレに改装する
3.トイレは汚いものであるという概念を覆すように乾式の清潔なものに変更
4.0.1歳児は室内は上靴を使用しないので、冬場の寒さ対策として床暖房の設置
5. 家具も置き家具ではなく、園の用途に応じた別注の造作家具にし、すべてが現場が使いやすいようにとカスタマイズする
6.乳児が生活する場所であるとの前提で角を極力排除した物のつくりを行う
7.家具のチャイルドロックや地震の際に中のものが出てこないように家具への耐震装置の設置など安全対策を施す
8.遊び心も持たせるつくりを少し取り入れる
そうして、約1か月を要して生まれ変わった、ふじ組(0歳児)とあか組(1歳児)の保育室がコチラです。
ふじ組(0歳児)保育室
あか組(1歳児)保育室
乳児用トイレ
ユニバーサルトイレ(大人用)
調乳室
まだ全ての工事が終わっていないので、物が雑然と置かれていたり、家具が入っていないところは少しさびしい感じもしますが、工事が進むにつれて順次そのあたりは解消されていきます。
下記に修繕前と修繕後がわかるように写真を並べてみました。
ふじ組(0歳児)保育室
修繕前
修繕後
あか組(1歳児)保育室
修繕前
修繕後
いかがでしょうか?
劇的なリノベーションが行われたのだと写真からも感じていただけるのではないかと思います。
乳児室はただ単にきれいにするだけでなく、衛生的であり、安全面を重視し、保護者や職員たちにとっても使い勝手の良い環境へと生まれ変わりました。
次回のvo.12では修繕の本筋とは少し外れますが、工事に付随したちょっとした当園のこだわりをお伝えできればと思っています。
ぜひ楽しみにしていてください!
最後になりましたが、今年もあとわずかとなりました。
このたびの大規模修繕におきましては、保護者をはじめ関係各位のご理解のご協力のもとなんとか進めて行くことができました。
来年も子どもたちをはじめ当園を利用される皆様にとって、快適で安全な施設整備を進めていきたいと思っていますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
来年も皆様にとって素晴らしい年でありますように!