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町職員のボーナス減条例案を否決 議員・特別職は可決 宮代町議会

2009年05月28日 12時31分00秒 | 宮代ニュース
宮代町議会は28日、6月定例議会を開催し、人事院勧告を受けて、町職員の今夏のボーナス(期末・勤勉手当)を前期比0.2ヶ月減とする「宮代町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」を賛成6、反対7で否決した。同時に提出された、議員及び特別職(町長、副町長、教育長)については全会一致で可決した。この結果、特別職と議員は0.2ヶ月分減となるが、町職員については前期並と、差異が生じることとなった。また、この問題は冬のボーナスにも影響を与えることも予想される。

職員のボーナス減案が否決されたのは「宮代町職員のラスパイレス指数(地方公務員の給与額を、同等の職種、経歴に相当する国家公務員の給与額を100として比較した場合に算出されるもの)は94.0(平成19年度)で、県内市町村の単純平均値96.8を下回り、町村だけの単純平均値94.3も下回るところから、モチベーションの低下を招かないためにも、カットは見送り、状況の推移を見守るべきである」とする議員の意見が多かったため。

また、特別職と議員いついては「民間が厳しい状況の中では当然」として、原案通り全会一致で減とする案が可決した。

今回のボーナス減提案で総額1600万円の歳出減が想定されていたが、これによって歳出減は、特別職・議員分の総額100万円にとどまることなる。


【議会論議を聞いて】
宮代町職員の働きぶりの素晴らしさは町民万人が認めるところであるし、給与水準が厳しいことも承知していると思う。ラスパイレス指数でみると宮代町は94.0、近隣の春日部市は97.8、杉戸町は97.1。

こうした厳しいなかで「民間が悪いときは、官も我慢する。そうでなければ町民の方の信頼は得られない」(執行部提案説明)と苦渋の末の提案であることは言を待たない。

そして「誰かが、どこかでこれを止めをかけなければ、宮代町職員はずっと我慢のまま。モチベーションを高めろといわれても限界がある」という議案に反対した議員の心情も理解できる。

しかし、否決までして、今とめなければならないタイミングかという判断は分かれるところだろう。
事前の根回しや密室を排除する動きの強い宮代議会だから、ハプニング的にこうした議決ともなったのかもしれない。

だが、今回に限らず、この問題は常に「お手盛り、パフォーマンス的な感じ」が付きまとう。直接利害関係にあるものが検討するのだから、どんなに町民目線にたった素晴らしい判断をしても、常にその批判にさらされることになる。

議会の権威と公正さを疑問視するわけではないが、こういう問題こそ事前に町民に投げかけたらどうだろうとの思いをもった。

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