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全校が「朝読」に取り組む宮代町の小中学校

2010年12月10日 18時44分00秒 | 宮代ニュース

読書を通じて豊かな人間性を育むことを目指して、朝の一定時間に読書を行う「朝読」が全国的な広がりをみせているが、宮代町では全小中学校が何らかの形で「朝読」を行うほか、「家読」など積極的に読書活動に取り組んでいる。

「朝読」は、1988年に千葉県の2人の教師が、「本は心の栄養素」として、始業前の10分間、生徒も教師も、思い思いの好きな本を自分のクラスで読むという活動をはじめたのがきっかけ。

「朝読」は、読書本来の楽しみや喜びを感じ、読書がごく自然に好きになっていくことが狙いだが、朝読を行うことによって、結果として学力にも良い影響を与えているとの研究発表も行われるなど、その効用はさまざまに広がり、かつ大きいと言われている。

こうしたことから全国の小中学校、高校などで「朝読」が実施されており、朝の読書推進協議会の調べによると、12月3日現在、全国平均で72%(小学校76%、中学校76%、高校42%)、埼玉県では69%(小学校74%、中学校82%、高校17%)が何らかの形で「朝読」に取り組んでいる。

宮代町では、小学校4校、中学校3校の全小中学校が「朝読」を実施しており、担任や教師も一緒に読んだり、読み聞かせのボランティアの協力を受けたり、更に家庭を巻き込んでの「家読」への発展など、児童・生徒の読書活動を積極的に推進している。

学校内にとどまらず、読み聞かせのボランティア活動なども活発で、各小学校の 読み語り・読み聞かせのボランティア活動を代表する形で、今年11月には東小学校のボランティアサークル 「カンガルーのぼっけ」が、埼玉教育ふれあい賞を受賞している。

「宮代NOW」では、こうした宮代町の各小中学校の「朝読」を含めた読書活動の詳細について宮代町教育委員会に情報の提供をお願いしたところ、快く回答をいただくことが出来た。

以下、宮代町教育委員会から提供された「宮代町の小中学校の読書活動の取り組み」についての全文を掲載します。

【各学校の読書の取り組みについて】

1 須賀小学校

全校読書を毎週1回月曜の朝に15分間実施し、担任も一緒に読んでいる。また、読み語りボランティア「かえでの木」による読み語りを活用している。

読書を奨励するために、週休日や長期休業には本を貸し出している。さらに、町立図書館の貸し出しもいかしている。

図書委員会の活動では、毎日の貸し出し・紙芝居・図書室の環境整備・お勧め本の紹介等をしている。貸し出しは業間休みや昼休みとし、読書記録カードを活用して読書活動を奨めている。

2 百間小学校

一斉読書を、毎週1回木曜の朝に15分間実施し、読む本の種類について指導をしている。また、一斉読書の時間を活用し、本の紹介も行っている。

「みどりのたね」「すうす」による「読み語り」「ブックトーク」「手遊び」等をしていただいている。その際、読み語りで紹介した本を教室に置いている。

図書委員会が朝会で本の紹介したり、おすすめの本を発表したりして、読書を奨めている。また、長期休業前には、13冊の本を貸し出し、読書を推進している。

3 束小学校

読書タイムを毎週1回火曜の朝に15分間実施し、担任も一緒に読んでいる。また、「カンガルーのぼっけ」による読み語り・読み聞かせを活用している。

読書を啓発するために、読書集会を年2回実施している。さらに、町立図書館の貸し出しもかしている。

町立図書館の本の貸し出しや国語でブックトークや音読アドバイスを取り入れて読書活動をすすめている。ボランティアによる業間貸し出し、記録カードを活用することで、読書量も増えている。

4 笠原小学校

読書タイムを毎週1回月曜の朝に20分間実施し、読む本は本の紹介や選んだ本の中から選ばせ、担任も一緒に読んでいる。

また、「ずうすの会」による読み聞かせを活用し、本への関心をもたせている。

読書量を増やすために、親子読書カードや読書貯金などの工夫をしている。また、町立図書館から定期的に本を借りている。年3回読書発表会を行い、読書への関心を高めている。

5 須賀中学校

朝読書を週5回毎日10分間実施し、担任も一緒に読む。また、給食前や昼休みにも読書をしている生徒が増えている。

 読書量について、「読書の記録」カードに記録を残し、1万ページに達成した生徒の表彰をしている。そのことで、意欲が高まっている。

 毎月図書委員に、お奨めの本を選ばせ紹介している。授業でも読書紹介に取り組んでいる。また、生徒が須賀小12年に絵本の読み聞かせを行い、小中一貫教育の一つの取り組みにもなっている。学年通信で本の紹介もし、読書の啓発をしている。

6 百間中学校

朝読書を週4回毎日15分間実施し、読む本の種類について指導し、担任も一緒に読んでいる。

読書を奨励するために、読書カードの使用や文芸委員会による図書の紹介をしている。また、長期休業中の読書を薦めている。

授業を図書室で行うことで、新刊紹介や推薦図書の紹介をして、読書を奨励している。「読書のすすめ」を掲示することで、本への関心が高まっている。

7 前原中学校

朝読書を週5回毎日15分間実施し、担任・担外も一緒に読んでいる。

「図書ボランティア」によるブックトークを1年生で、朝の読書時間に実施している。町立図書館の本を20冊ずっ「移動図書」として利用し、読書量が増えている。

図書室の本を利用させ、利用冊数の多い生徒表彰することで、読書量を増やす工夫をしている。また、図書室前に掲示物を貼り、生徒への啓発をしている。


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