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ロボット研究・教育の日本工業大学を強くアピール 高校生を対象にロボット講演会を開催

2010年12月04日 16時43分16秒 | 宮代ニュース

日本工業大学は一昨年、機械システム学群に「ものづくり環境学科」と「創造システム工学科」の2学科を新設するなど、先端技術分野の研究・技術開発・教育に先進的に取り組んでいるが、先進のロボット分野にも積極的な取り組みを行っている。そうした日本工業大学のロボットに対する考え方を高校生などに理解してもらおうと4日、同大学LCセンターでロボットメーカー担当者からロボット開発の現状や裏話などを聞く高校生を対象とした「講演会」を開催した。

日本工業大学「創造システム工学科」は昨年、大型の教育用ヒューマノイドロボットを(株)ゼットエムピー社と共同開発し、学内外から大きな関心を集めた。日本工業大学はもとより同大学のある宮代町のマスコット的な存在として人気で、名前を公募したところ、学外からも多数の応募があり、このほと「ニコット」と決定した。

日本工業大学では、このニコットを学生の教育用などに使用しているが、ヒューマノイドロボットをより系統的に開発、研究するためには、コンプーター上のシュミレーションからすぐに実機に移行するには無理があり、その中間ステップのモーションの検証用の中型ヒューマノイドが必要とされている。こうしたことから、日本工業大学では、近く、中型ヒューマノイドを学生用に20台を導入するなど、ロボット教育環境を一段と高め、学生の学ぶ力を向上させる考え。

講演会では、このヒューマノイドロボットの開発に携わったゼットエムピー 技術開発部の篠原氏が「ヒューマノイドロボット製作秘話 -教師型ロボット「ニコット」の誕生-」 と題して講演した。

また、日本工業大学は環境問題を研究する「ものづくり環境学科」で、環境にやさしい未来のクルマ「ロボットカー」の研究・開発を進めている。

この研究を深化させ学生の教育用に使用するため、ヴイストン(株)社と共同で、1/10スケールのモデルカーを開発、「安全な自動車交通流を実現するための車群安定化制御」の研究・開発を行っている。

「ものづくり環境学科」では、3年次に同モデルカーの組み立て、制御雪渓、CADによる外装デザインなどを実習・研究することとしている。

4日は、このロボットカーの開発に携わったヴイストン(株)R&Dセンターの横山氏が「ロボットの創り方 ~ものづくり技術を結集したロボットカーの開発~」と題して講演した。

教育用ロボットに関する講演だけに、聴講した高校生等も熱心に聞き入り、日本工業大学の教育環境の充実振りを感じていたようである。


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