この花を見ると、ついこっちの口許も緩んでしまう。
というのも、2つの花が対になって咲くことが多く、その咲き方が、大きな口を開けて笑っているように見える。
仲の良い恋人たち、あるいは夫婦が、時には寄り添いながら、時には一歩下がりながら、共に笑っている。
スイカズラというから、仲の良すぎるカップルのキスのことかと思ったら、どうも、蜜が甘く、これを吸っていたらしいことによるのだそうだ。ま、どっちにしても甘い話である。
白く若々しい二人も、年を経るとだんだん金色に輝くが、スイカズラも開花のときは白くだんだん黄色く(金色)半跏していく。このことからスイカズラは金銀花の異名を持つ。