水戸卓夫
降水確率の予報は高く雲一面に覆われている上空。気温は高く園地に着いてから雨が降ったりすると剪定を止めて帰宅しなければならない。剪定に出かけるのにも厚い防寒着、防寒靴、マスク等面倒な身支度が必要。
師走の天気は毎日気温が高く青空なんては望めないが短い晴れ間も貴重な時間。根雪に入ると１月いっぱい剪定は思うようには出来なくなってしまう。出来るだけ根雪前に剪定を進めて新春を迎えたものだ。
昨年は正月に入っても積雪量が少なく剪定が出来たがその後、豪雪で枝折れ等の甚大な雪害にあった。近年地球温暖化の影響なのか自然災害が多くこれまで経験なんて当てにはならない。冬期間は大雪が降るものだと思い雪害対策として剪定を急いでいる。
枝積もり雪を少なくするた邪魔な枝を切り落としたり、枝折れ防止の支柱を確認したりで園地に行くといろんな仕事がある。時々明るい日射しで天気が回復して来そうになり気温も上がって来たので剪定に出かける。気温が高いのなんかしら体が軽い気がして剪定は捗る。
落葉の遅いヶ所、変色した葉っぱの付いた王林の小枝には湿気の多い重い雪が積もっている。枝混み合っている所は枝と枝とが重なり雪で折れそうなヶ所もある。このようなヶ所が低温になると凍結してこれからの連日の積雪で枝折れや幹折れの被害になってしまう。
風がなくちょっと気温が上がっても体感温度は高く感じて作業は楽になる。せめて午前中だけでも雨が降らないでくれればと期待して剪定をする。当ては外れるもので忽ち弱い小雨が降って来た。降ったり止んだりの天気だが午前中だけでもと小雨の中の剪定。落葉が進み太い幹に隠れていたもぎ残しの過熟気味の黄色王林、まだ野鳥にも突かれず顔を出している。