Diabetic Cat and Alcoholic Cat

糖尿病猫みぬ(2017年6月30日没)をはじめとする、アメリカに暮らす猫たちの日常の記録です。

実はままも?

2014-04-26 13:43:51 | 糖尿病ウンチク
久しぶりの「糖尿病ウンチク」カテでの投稿…
といっても、今日は猫の話ではなく、人間の話です。

昨年久しぶりに受けた健康診断
真っ先に指摘されたのは、ビタミンD不足で、サプリメントを自分で買って服用するよう言われたのですが、
実はもう一件指摘されたことがありました。
それは、なんと「糖尿病予備軍(pre-diabetic)」!


しかし、数値を見ると何とも不思議な結果。
空腹時血糖は50mg/dL台と、寧ろ標準値(人間の場合70-100mg/dL)より低かったのに、
数ヶ月の平均を示すHbA1cが何故か標準値より若干高めだったのです。
因みにこの結果を電話で知らせてくれたのは主治医ではなく助手だったのですが、
「何故空腹時血糖はこんなに低いのに、HbA1cは高いのですか?」
と訊いても、答えてもらえませんでした。

まあ、測定誤差かな?程度に思って、しばらく気にしていなかったのですが、
ここ数年時々午後仕事中に耐え難い睡魔に襲われることがあり、調べてみると、どうやら午後の異常な睡魔は血糖値と関係がある様子。
加えて、午後に眠気が出る日は、夕方まで頭がぼーっとしたり、何故か舌に血豆ができたり、
病気とはいえないまでも、不快な症状が出ること度々…。

「これはもしかして?」と思い、試しにお昼にご飯ものを食べた後、二時間後に血糖値測定器で測定してみたところ、
信じられないほど高くなっていました。

そして、驚いたことに、更に一時間後には正常値に戻っていました。

現在40代前半だけど、寧ろ痩せ気味で若いころと体重も変わらず、血圧もいつ測定しても低目。
それだけに、メタボとは無縁だと信じていたのに、まさか自分が糖尿病予備軍だったとは…。
でも、これで午後の血糖値が急激に下がり始める時間に体がだるくなることもわかったし、
恐らく(これはあくまで推測だけど)舌の血豆も、一時的な高血糖による血管ダメージが原因…。

食後に血糖値がスパイクし、その数時間後に急激に下がるというのは、つまりインスリンの出るタイミングが遅れて、
食べてすぐには出ず、でもその後で効き過ぎてしまっているということ。
言い換えれば、インスリン分泌能力は多少なりともあるということだから、今のうちに手を打つことが肝心なのです。


ここで、みぬの糖尿病をケアして学んだことをおさらい。

1.糖尿病は太ったおじさんの病気ではない
昔からスリムだったみぬが糖尿病と診断されたときは、私も驚きました。
どのサイトを見ても、「肥満は糖尿病の危険因子だから、太らせないように」と書いてありますから…。
周囲からも、「美味しいもの沢山食べさせたんだね」などと言われ、頭にくることもしばしば。

しかし、人と猫の違いはあれ、みぬの経験を通して糖尿病が必ずしも肥満や不摂生とは関係ないことを知っていたため、
自分が「糖尿病予備軍」であることを知ったときのショックも軽くてすみました。
つまりは、体質的に膵臓のインスリン産生能力が弱いということなのです。

2.膵臓機能回復の鍵は、休ませること
みぬに対して行っているタイトレギュレーションプロトコル
多くの獣医が低血糖を恐れて血糖値を高めに維持することを薦めるのに対し、
このプロトコルでは、低血糖を恐れずなるべく正常値に血糖値を維持することが目標。
血糖値が高い状態が続くと膵臓に負担がかかって糖尿病が悪化してしまうため、できるだけ血糖値を低めに維持し、膵臓を休ませて機能を回復させるというのが、このプロトコルの意図するところ。

人間の場合も、膵臓のインスリン産生能力がある程度残っている場合は、この理論を応用できます。
つまりは、血糖値をなるべく上げない食事を心がけて、膵臓を休ませてあげることがポイント。
具体的には、炭水化物摂取量を控え、特に甘いものや精製した穀物は避け、野菜中心の食生活(注:猫の場合は肉中心)にすることです。

幸い甘いものは昔から苦手…というのも、甘いものを食べた後に襲ってくる何ともいえないダルさがイヤだったのですが、
もしかしたら実は若いころから糖尿病予備軍だったのかもしれません。
ただ、いつも血液検査で見るのは空腹時血糖のみだったので、食後に高血糖になっているのが見逃されていたのかも…。

3.歯の健康も大事
元サイトに、糖尿病と歯周病の関係に関する記事をアップしましたが、
糖尿病と歯周病は密接に関わっていることが分かっています。
実は私も若いころから歯周病になりやすく、20代半ばのころ受けた歯の検査では、「歯茎年齢は30代半ば」と言われたこともあり、
つい最近も深い歯周ポケットと歯茎の出血を指摘され、レーザーを使ったクリーニングをしてもらったばかりです。
糖尿病の管理をするなら、歯の健康管理も徹底することが重要。
定期的な歯の検査と、毎日のフロッシングは欠かせません。


さて、これからはみぬだけでなく、ままも糖尿病予備軍との闘いです。
でも、みぬの看病を通して多くのことを学んだので、心強いかも。
そういえば、コンパニオンアニマルは飼い主の病気を反映すると言うので、
もしかしたら、みぬは病気を通して、ままにとっても大切なことを教えてくれていたのかな?


このブログを読んでくださっている方々も、お互いコンパニオンアニマルのみでなく、自分自身の健康にも気をつけましょう。


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2 コメント

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Unknown (ちーちゃん&オス君飼育者)
2014-04-27 13:03:59
みぬちゃんが体験で教えて下さってますよね♪
 私事で恐縮で有りますが、、^^我が子二匹君は野菜&牧草中心で炭水化物物は嫌いで全く食べませんですが逆にその飼育者の小生が炭水化物に走っちゃう傾向でもっと一杯野菜摂らにゃぁーっと痛感してます!(^^)!
まま様お身体大切になさってくださいね♬
Unknown (みぬまま)
2014-04-28 14:03:42
>ちーちゃん&オス君飼育者様

お気遣いありがとうございます。
私も、忙しいときなどどうしても炭水化物に走ってしまうんですよね。
それでも、できるだけキノアなど栄養価の高い穀物を使うようには心がけているんですけど…。

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