Diabetic Cat and Alcoholic Cat

糖尿病猫みぬ(2017年6月30日没)をはじめとする、アメリカに暮らす猫たちの日常の記録です。

糖尿病ケアトレーニング(その2)

2011-09-30 21:32:47 | 糖尿病闘病記
今日は、ペットシッターのFさんに、二回目のトレーニングに来ていただきました。

まずは、前回のおさらいの血糖値測定。
いつもどおり、キャットタワーの頂上に飛び乗ってしまったみぬ。
そこで、タワーに乗ったままの状態で、Fさんに血糖値測定をしていただきました。

因みに、タワーの高さは170cm程度。
身長150cm台半ばの小柄なままでも、みぬがタワーに乗った状態で血糖値測定をすることは可能なので、
ままより背の高いFさんなら大丈夫なはず。

Fさんは、ランセットを指す位置を定めるのに少し戸惑っていた様子ですが、
血糖値測定は無事終了しました。
結果は、190mg/dL。

標準値より少し高い値が出たので、次はインスリン注射の実践。
相変わらずタワーに上ったままのみぬ。
トリートを見せただけではなかなか降りてきてくれません。

Fさんがみぬの首根っこを掴むと、
「みゃ~」
と鳴いて、ちょっと不機嫌そうなみぬ。
そこで、ままは、
「このまま首根っこの皮をつまんで、そこに注射していただいても構いませんよ。」
とアドバイス。
確かに、首根っこよりも脇腹の方が血行がよく、インスリンも効率的に循環してくれるのですが、
猫は首根っこを掴まれると大人しくなる習性があるので、慣れるまでは首根っこに注射していただいた方がいいかもしれません。
高い血糖値を放置するよりは、とにかく注射してもらった方がいいに決まっています。

Fさんが注射をすると、痛かったのか、タワーから飛び降りたみぬ。
その後しばらくFさんに撫でられてもちょっと不機嫌そうでしたが、
数分後には機嫌が戻っていました。
一瞬怒っても、すぐに機嫌が戻るところが、みぬのいいところなのです。

その後は、みぬもFさんに撫でてもらって喉をゴロゴロ鳴らしていたので、ままも安心しました。


次回は、来週月曜日、丁度ままが会社行事で昼休みに帰宅できないので、そのときにFさんの訪問をお願いする予定です。
初めてのまま抜きでのFさんの訪問。さて、どうなりますことやら…。


糖尿病ケアトレーニング

2011-09-27 19:56:23 | 糖尿病闘病記
今日は、先日オリエンテーションに来てくださった新しいペットシッターのFさんの意向で、
Fさんにみぬの糖尿病ケアトレーニングを行うことに。

Fさんがいらっしゃると同時に、瞬時にどこかへ姿を消してしまったルナ。
まだまだ人見知りが激しいです。
これに対し、みぬとゾロは愛想良くFさんをお出迎え。

まず、ままは、血糖値測定器、ストリップ(日本ではセンサーというのでしょうか?)、ランセットなど血糖値測定に必要な器具をFさんに説明。
そして、Fさんの目の前で血糖値を測定して見せました。
測定値は232mg/dL。

その後、Fさんにままの目の前で実践していただくことに。
しかし、やはり二回も繰り返し測定されるのは嫌だったのか、みぬは部屋の隅へ…。
ままがみぬを抱いて戻ると、Fさんはみぬを優しく撫でてくださいました。

そして、いざ実践。
やはり、最初はランセットの刺し方のコツを掴むのが難しい様子。
やっと刺さったかと思ったら、やはり刺し方が深かったようで、みぬもちょっとびっくり!
しかし、ランセットが細く、Fさんは手ごたえがなかったようで、刺さったのかどうかわからなかった様子。
ままが見る限り、しっかり刺さっていたんだけど…。

Fさんが、
「私の指にはちょっと刺さっちゃったけど、みぬちゃんの耳には刺さらなかったかも。」
と仰るので、ままは、
「いいえ、ちゃんと刺さってましたよ。」
と言って、血の出始めたみぬの耳をFさんに見せました。

この血を、Fさんに血糖値測定器で測定していただいた結果、血糖値は230mg/dL。
「ああ、よかった。ままさんが測定した結果とほぼ同じですね。」
と、当たり前のことながらも、Fさんは始めての血糖値測定が正確に行えた事に安心したご様子。


さて、血糖値が正常値より高かったので、次はインスリン注射の実践。
しかし、二度も血糖値を測定されて驚いたのか、みぬはタワーの上に上ってしまいました。

とりあえず、冷蔵庫を開けてインスリンの位置を示し、
Fさんには実際にプロトコルにしたがって、必要量のインスリンを注射器で吸い取る作業をお願いしました。
トリートを見せて、みぬがタワーの上から降りてくるのを待ったのですが、
なかなか降りて来てくれないみぬ。
一方、トリートに惹かれて、Fさんの足元で興味津々のゾロ。

Fさんがみぬの首根っこの皮を掴んで抱き上げようとしたのですが、
それでもみぬは動かない…。

そこで、みぬがタワーに乗ったままの状態で注射を行うことに。
流石にインスリンを何度も注射するわけには行かず、病院のように練習用の生理食塩水も準備していなかったので、
Fさんにいきなり実践していただこうと思ったのですが、
Fさんは一度ままが注射しているところを見てみたいと仰るので、ままがお手本を示しました。
「こうやって、脇の皮をつまみあげて、摘み上げた部分の根元に斜め45度に針を刺します。」

注射が一瞬で終わったのを見て、Fさんが、
「全然痛がりませんでしたね。」
と仰るので、ままは、
「皮下に刺されば痛がりませんよ。ただ、針を垂直に刺すと、筋肉に刺さって痛がりますので、針は斜めに刺してください。」
と説明。

ということで、今回Fさんは注射の実践をする機会が持てなかったわけですが、
是非注射の方法をマスターしたいとの事で、また数日後にトレーニングに来ていただくことになりました。
ここまで熱心なペットシッターさんは初めてです。
因みに、Fさんがペットシッタービジネスを始められたのはつい最近のことのようですが、
今後病気を持ったクライアントのお世話の依頼も度々あると思われますので、
注射の方法をマスターしていただくことは、Fさんにとってもいい機会かもしれません。


今日はお疲れ様でした。


こちらはなぜかセクシーポーズのルナ。

9月19日から25日までの血糖値

2011-09-25 22:37:58 | 糖尿病闘病記
毛布をもみもみするゾロ。



今週は、みぬが月曜日に約五年ぶりの狂犬病ワクチンを接種。
(何故一年でも三年でもなく五年なのかは、12日及び13日の記事をご参照ください。)
そして、ゾロとルナが土曜日に三度目の三種混合ワクチンを接種。
来月には、ゾロとルナが初めての狂犬病ワクチンを接種予定。

今のところ、みんな副作用もなく、元気に過ごしています。
12日の記事にも書いたとおり、ワクチンを打つと一時的に体の抵抗力が落ちる可能性があるので、
手作りご飯を作るときには、いつもよりビタミンB群のサプリメントを多めに入れているのと、
あと、気休めかもしれませんが、免疫力を高めるといわれているアガリクスのサプリを少量食事に混ぜています。


もちろんあくまでサプリメントなので、効能は謳えないし、
「病気が治った」という効果は比較的立証しやすくても、逆に「病気にならなかった」という効果は立証が困難なので、
このサプリのお陰で猫たちが元気でいられるのかどうかはわかりません。
ただ、このサプリは糖尿病猫フォーラムのメンバーにも人気で、使用者も多いので、
少なくとも猫に与えても安全なことは確かなようです。

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9月19日から25日まで一週間の血糖値曲線。緑色が正常範囲で、黄色が高血糖でも症状が出ないとされる範囲。青い四角はインスリンを注射したことを示す。
週の前半は、血糖値の下がりすぎによるリバウンドを繰り返し、22~24日はなかなか正常値が出ない状態が続いた。
24日明け方、毛玉を吐出。最近暑さがぶり返し、抜け毛が増えて、沢山毛を飲み込んでしまった様子。



インスリン用量スライディングスケール

9月19日~
血糖値(mg/dL)   投与量(IU)
     投与間隔10時間未満   10時間以上          
135-150-------1.20 -------------1.40
151-170-------1.40 -------------1.60
171-200-------1.60 -------------1.80
201-250-------1.80 -------------2.00
251-350-------2.00 -------------2.20
351-500-------2.20 -------------2.40

三度目の三種混合ワクチン

2011-09-24 20:37:55 | 猫たちの近況
今日は、ゾロとルナの三度目の三種混合ワクチン接種の日。
これで三種混合ワクチンは今年最後の予定。

まず、例のごとく、ルナを捕獲するのに一苦労!
眠いときには、比較的簡単に抱っこさせてくれるようになったルナだけど、
やはりいざ病院に連れて行こうとすると、今でもシャーシャー言いながら逃げ回ります。
逃げ疲れて、ソファの下で蚊の鳴くような声で「にゃ~」と鳴くルナを見ていると気の毒になりつつも、
諦めるわけには行かない…。

これに対して、ゾロは今までどおり簡単に捕まってくれました。


動物愛護団体の運営するクリニックに着くと、受付を担当していた男性が、
「こちらは初めてですか?」
と訊いてきたので、
「いいえ」
と回答。

「ラストネームは?」
「XXXXです。」
「ゾロ君とルナちゃんですか?」
「はい。」
「今日はFVRCP(三種混合ワクチン)の予定ですね?あと三週間後にもう一度FVRCPの接種をしたら、今年はこれでお仕舞ですね。」
「え?今回の接種が今年最後ではないのですか?前回の訪問時にそのように言われたのですが…。」
「いいえ、三週間ごとに生後四ヶ月まで接種することが推奨されていますので、次回が最後です。で…、今のところはまだ狂犬病ワクチンには早いですね。次回狂犬病ワクチンと三種混合ワクチンを同時に接種することもできますけど。」
「いえ、狂犬病ワクチンと他のワクチンは別々に接種したいんですけど。」
「それなら、三週間後に今年最後の三種混合ワクチンを打って、その一-二週間後に狂犬病ワクチンを打つこともできますよ。では、準備ができたらお呼びします。」

因みに、最近読んだ"Stop the Shots!: Are Vaccinations Killing Our Pets?" という本によると、
狂犬病ワクチンを打つ場合、前後一ヶ月は他のワクチンは避け、接種前後数週間はストレスを与えないよう心がけるべきとのこと。
しかし、サンノゼ市役所は十月末までに全ての生後四ヶ月以上のペットに狂犬病ワクチンを接種して登録することを義務付けているので、
今回三種混合ワクチンを接種した後、一ヵ月後に狂犬病ワクチンを接種し、更に一ヵ月後に去勢・避妊手術を受けさせる…という計画を立てていたのですが、
三週間後にもう一度三種混合ワクチンを接種するとなると、この計画が完全に狂ってしまいます。


数分後、ゾロとルナの名前を呼ばれ、いよいよワクチン接種!
まずはルナから。
キャリーケースから出されるとき、「シャーッ」と言いながらも、ワクチンはあっという間に終了。
ゾロも、キャリーケースから出されるのを嫌がっていながらも、ワクチンはあっけなく終了。

家に帰り、
「本当に三週間後にもう一度三種混合ワクチンを接種させないといけないのかなあ?」
と思いつつ、もう一度"Stop the Shots!: Are Vaccinations Killing Our Pets?"を読んでみると、
ワクチン最少化を勧める獣医さんによる以下のプロトコル(子犬用)が掲載されていました。

生後8-10週:ジステンパー(三種混合ワクチンに含まれる)
生後14週:ジステンパー二回目
生後16-19週(オプショナル):ジステンパー三回目
生後20週:狂犬病

生後一年:ジステンパー
生後一年:狂犬病(ジステンパーワクチン接種後3-4週間)


上記プロトコルはあくまで子犬用であり、子猫にも当てはまる保証はないながらも、
正確な誕生日が不明である以上、現段階でゾロとルナが生後三ヵ月半というのはあくまで推定だし、
完全室内飼いである以上、他の猫や野外の動物から病気をもらう可能性も殆どない…ということから、
もう今年はこれ以上三種混合ワクチンを与える必要はないという結論に達しました。
予定通り、これを今年最後の三種混合ワクチンとし、来月狂犬病ワクチンを接種することにします。


一ページガイド

2011-09-20 20:08:59 | お知らせ
以前このブログで、日本における猫用生肉食の入手可能性について情報提供のお願いをしたことがありましたが、
ままが翻訳したフィーラインニュートリション(Feline Nutrition)の一ページガイドの一部がついに完成し、公開になりました。


第一弾は、
ドライフードの危険性」(←クリックでPDFファイルが開きます)

このブログに以前コメントを下さったハンドルネームFさんが校正をしてくださいました。
PDFファイルで一ページにまとめられていますので、
生肉食に興味がおありの愛猫家のお友達にも是非配布してあげてください。


因みに、一ページガイドは現在のところ全部で五種類あります。
以下の四タイトルが現在翻訳及び校正が完了し、仕上げ段階に入っています。

「生肉食初心者の方へ」
「猫には何を食べさせるべきでしょう?」
「生肉食への移行」
「猫は猫!」

生肉食の利点や、初心者の方が生肉食を始める際のコツなど、情報が盛り沢山です。
完成し次第こちらのブログで公開いたしますので、乞うご期待!

情報提供してくださった皆様、本当にどうもありがとうございました。

おまけ:キャットニップに酔うみぬ、ゾロ、ルナ。