Diabetic Cat and Alcoholic Cat

糖尿病猫みぬ(2017年6月30日没)をはじめとする、アメリカに暮らす猫たちの日常の記録です。

みぬまま家の新メンバー、および猫捕獲作戦

2022-07-02 12:32:55 | 猫たちの近況
前回の記事に書いた通り、みぬまま家に遊びに来るようになった子猫たちと、そのママ猫。
飼い主であることを名乗り出る人もおらず、どうやらホームレスのようなので、ボランティア団体にヘルプをお願いしたのですが、
今の時期、どの団体も里親を探している猫たちで溢れている様子。
そんな中、やっと一件から返事が…。

しかし、子猫たちは引き取ることができるけど、
ママ猫は引き取れず、その代わり捕まえて避妊手術を施すことは可能とのこと。

そこで、まずは子猫たちの捕獲を試みることに。

6月19日の朝、パティオにケージを置いて、その中にごはんを入れてドアを開けておき、
子猫たちが遊びに来るのを待ちました。

すると、真っ先に一匹ケージの中に入りました。
そっと近づいて、ドアを閉めても、逃げる様子もなくごはんを食べ続ける子猫。
そのままケージを家の中に取り込むと、やっと逃げられなくなったことに気付いて、甲高い声で鳴き始めました。
何だか狭いケージに閉じ込めておくのが可哀想になり、バスルームに放すことに。

以前みぬまま家にはみぬ、ゾロ、ルナの三匹が暮らしていたことがあったけど、
今はルナとハルの二匹で、ご飯を作る量も少なくて済むし、三匹いたころに比べると幾分、ラク。
なので、しばらく二匹だけにしておこうと思っていたのだけど、
何だかこの子猫ちゃんを見ていたら、すごく愛しくなってしまいました。
そこで、この子はキープすることに。
名前は、ルナやハルとも平和に暮らしてほしいという願いから、
サンスクリット語で「平和」を意味する「シャンティ」と命名!

その翌日の夕方、ママ猫と兄弟たちがまた現れました。
仕事中だったので、子猫たちの捕獲は見送ることにしたけど、
何だか一匹子猫を誘拐したみたいで、ちょっと申し訳ない気持ちに…。


そしてその翌日21日の朝には、残りの二匹も同じ方法で捕まりました。

みんな可愛いけど、流石にこれ以上は飼えない。
この子たちをずっとケージの中に閉じ込めっぱなしにするのは可哀想なので、
早速ボランティア団体主催者のJさんに連絡し、即、引き取ってもらうことになりました。

ということで、子猫たちは全て捕獲に成功したので、あとは大人猫たちの捕獲を試みることになったのだけど、
流石に子猫と同じ方法で大人猫が捕まるとは思えないので、
ボランティア団体から捕獲器を借りることになりました。
それに備えて、貼り紙をコンドミニアムの共有エリアに貼って、他の住民には飼い猫はしばらく家の中に閉じ込めておくようお願いしました。

翌日22日の朝、捕獲器の設置を試みようとしたのだけど、
しかし、初めて使う捕獲器で、使い方がよくわからない…。
どうしようかと思っていたら、ボランティア団体の人から夕方にメールがあり、捕獲器設置のコツを網羅したYouTubeビデオのリンクを送っていただきました。
そのコツとは…

1. エサは肉よりも油漬けのツナ缶やオイルサーディンがよい(油漬けだとエサが乾いてしまうことがなく、強い臭いが持続するため)。
2. エサの下に紙を敷いて、その上にエサを直に置く。エサの位置はできるだけ入り口から遠いところに置く(入口に近すぎると捕獲器が閉まる前に猫が逃げてしまうことがある)。
3. 捕獲器の中に新聞紙やペットシートを敷く(足場をよくするため)。
4. 上から毛布やタオルをかける(猫を安心させるため)。


このメールの指示に従って、捕獲器を設置した後、数時間経って様子を見てみると、
捕獲器の一つがガタガタ動いているのが見えました。
どうやら捕獲に成功した様子。

見てみると、子猫たちのママでした。
寄り目が特徴的な美人猫です。

首輪がついているけど、かなり古くてボロボロの首輪。
実は、みぬも初めてみぬまま家に来た時には、ボロボロの首輪が付いていました。
つまり、首輪がついているからと言って、今でもちゃんと飼い主に可愛がってもらえているとは限らないということです。

もう夜で、動物病院も閉まっているため、どうしようか…と思ってJさんにテキストを送ったところ、
外に置いておくのは危ないので、ガレージがないのなら、下にビニールを敷いて、車の中に入れて置くようにとのこと。
ちょっと可哀想だけど、ママ猫ちゃんには捕獲器に入ったまま車の中で一晩を過ごしてもらうことになりました。
その間、Jさんには翌朝すぐに行ける病院を探してもらうことに。

翌朝、もう一つの捕獲器にも何か引っかかった様子。
しかし、猫が引っかかったにしては静かだな…と思っていたら、
中に入っていたのはオポッサムでした。


オポッサムはそのまま逃がし、病院の開業時間にママ猫ちゃんを連れて、ボランティア団体が指定する病院へ!
病院スタッフから、「テンポラリーのお名前を付けますか?」と訊かれたので、
寄り目が特徴的であることから、「Yori(ヨリ)」と名付けることにしました。

ヨリちゃんの手術は夕方には無事終了。
みぬまま家で預かることはできないので、回復するまでボランティア団体のメンバーのTさんという方が預かってくださることに。
しかし、回復したらまたホームレスに戻ってしまうのは可哀想なので、今からでも新しい家を探してあげることはできないか…と思い、
ローカル情報交換のアプリを試してみることにしました。

ヨリちゃんはとても美人猫なので、情報交換アプリでも、写真をアップするとすぐに二件ほど返事がありました。
しかし、興味本位で返事をくれる人はいるけど、こちらから返事をするとそれっきり反応が無くなったり、
いい飼い主になってくれそうな人を探すのは、思いのほか難しい…。

Tさんもいつまでヨリちゃんを預かってくださるかわからないので、焦っていると、
動物の福祉の仕事をしているというNさんという女性から連絡が!
メッセージからも猫が大好きな様子が伝わってきたので、そのことをTさんに伝えると、
Tさんも喜んではくださったけど、でもNさんが本当に信頼できる人かわからないので、まずインタビューをして、引き取り料を払ってもらう必要があるとのこと。
やはり、猫を一生幸せにしてくれる人に引き渡すのが、ボランティア団体の使命なのだそうです。
その旨をNさんに伝えると、Nさんも二つ返事で合意してくださいました。

こうして、ヨリちゃんとその子猫たちの件は、一件落着です。


その日の夜にまた捕獲器を設置し、翌朝起きてみると、また何か引っかかった様子。
見てみると、顔が傷だらけのワイルドなオス猫が…。


急遽ボランティア団体主催者のJさんに連絡をして、いくつかの動物病院を当たってもらい、
何とか開いている病院を見つけることができました。
この猫、かなり性格が荒そうで、度々威嚇をしてきます。
流石に飼い猫にはなれそうにないので、手術が終了したら、そのまま放すことにしました。
でも、もしかしたらこの猫がシャンティやその兄弟たちの父親の可能性もあるのかな?


そして翌日、また新たな猫が引っかかりました。

今度は、昨日の猫よりは大人しい感じだけど、よく鳴く子です。
よく見ると、前足に毛の無いエリアが…。
もしかしたら、病院での治療のためにバリカンで剃ったのかな?ということは飼い猫かな?
でも、飼い猫は捕獲器を設置している間ずっと家の中に閉じ込めておくよう他の住民にもお願いしたはずだし…。
そう思いつつ、またまた急遽Jさんに見つけてもらった動物病院に連れて行くことに。

診てもらったところ、この子は既に去勢済みのオスとのこと。
そこで、スキャンしてもらったところ、マイクロチップが入っていて、そこから飼い主の連絡先が見つかりました。
住所は、みぬまま家から道のりにして2Kmほど離れたところ。
電話をしても出ないので、留守電のメッセージに加え、テキストも送って返事を待つことに。

その後、二時間ほどして、
「この子をどこで見つけたのですか?しばらく行方不明になっていたのです」
というテキストが!
飼い主の女性は仕事を抜けられないので、夜に引き取りに来るとのこと。
その間、捕獲器に入れたまましばらくドアの前に置いておいたら、猫ちゃんは下痢をしてしまい、
このままでは近所にも迷惑が掛かるので、キャリーケースに移してその中でみぬまま家のバスルームで待ってもらうことに…。
猫ちゃんの下痢の臭いが充満して、みぬまま家のバスルームはカオスな状態でした。

夜になると、飼い主の女性の彼氏が猫ちゃんを引き取りに来ました。
この猫ちゃん、一週間以上前に具合が悪くなって以来、脱走してしまったのだとか。
それで、2Km近くもの道のりを辿って、ここまで来たとは…。
脱走前に具合が悪くなったことや、下痢をしていたことが心配ではあったけど、とりあえず無事帰宅することができて、こちらも一件落着です。

実は、あと一匹、どうしても捕まらない子が…。

聞いた話によると、ヨリちゃんの兄弟なのだそうで、やはり去勢もされていないそうです。
しかし、ボランティア団体のJさんも、今まで急遽動物病院を見つけるのが大変だったため、
今度は予め予約を入れてから計画的に捕まえましょう…とのことでした。
まずはメス猫を優先して避妊手術をして、オス猫は後回しでもいいということだったので、
この子の捕獲は来週以降にまた試みる予定です。

しかし、こんなに美しい兄妹猫ちゃんたちを、去勢・避妊もせずに放置するとは…。
貼り紙をしたにもかかわらず、誰も飼い主であることを名乗り出ないところを見ると、捨てられた可能性が高いと思います。
猫を去勢・避妊して、できる限り家の中で飼うことは、やはり猫を飼う上でのマナーなのだな…と改めて感じさせられました。


因みに、シャンティは早くもハルとは仲良く追いかけっこをして遊んでいます。
ルナは、数日間シャンティを見るたび唸っていたけど、やっと落ち着いた様子です。

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2 コメント

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Unknown (ちーオス君飼育者)
2022-07-04 18:43:15
まま様の保護活動
とても素晴らしいですね👍
シャンティちゃん
ハルちゃんやルナちゃんにも
うちとけあいファミリーの団欒が
楽しみですね☺️
(雄猫さんの子供ですかね^^)

スナネコ赤ちゃん 鳴き声(ショートです)
youtube.com/shorts/rn9KBw4tbxo?feature=share
蝦夷キツネ赤ちゃん
youtu.be/bdakmZDl8k8
Unknown (みぬまま)
2022-07-05 14:32:15
スナネコの赤ちゃんの声は、犬の吠え声みたいなのですね。
かなり意外です。
キツネの赤ちゃんは、よほどお腹が空いていたようで、吸い込むようにミルクを飲んでいますね。
あと、最初と最後に出てくるピンクのインコがとても印象的でした。

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