夜な夜なシネマ

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飲み食いの極限を知ってみる。

2004年12月10日 | 映画(番外編:映画と食べ物・飲み物)
ちょうどクリスマスに『スーパーサイズ・ミー』が公開されます。
今年初めにサンダンス映画祭で上映され、大反響を呼んだ本作。
公開を前に日本でも話題になっていますね。

ちなみにサンダンス映画祭は、この日記にもたびたび書いていますが、
お金のない若手を積極的に世に送り出そうという趣旨で
ロバート・レッドフォードが主催しているものです。
この映画祭の話題にのぼるのはいつも、
レッドフォードのイメージとはかけ離れたもの。
ぶっ飛んだ作品がたくさん生み出されています。

『スーパーサイズ・ミー』は、
アメリカで肥満女性が「私が肥ったのはマクドのせいや!」
と、フツーの人が聞くと責任転嫁もはなはだしい理由で
マクドナルドを訴えたというニュースを見た監督が、
んじゃ、1日3食、ファストフードを食べ続けたら
人間のからだはどうなるのか?と、ふと考えたのが発端。

監督自らが被験者として、1日3食、1ヵ月、
ファストフードを食べ続けたドキュメンタリー。
実験するにあたり、自分に課したルールも凄絶。
全メニューを一度は食べてみなければならず、
朝・昼・晩とも一口とて残してはいけません。
そして、「スーパーサイズはいかがですかっ?」と
店員にあの笑顔で勧められたら、決して断ってはなりません。
ファストフード三昧した監督は、黄疸が出て、インポになったそうです。

思いつきがぶっ飛んでるし、気になる作品ではありますが、
同じ物を食べ続けたら、ファストフードに限らず
からだに悪いのは当たり前か。

物を食べ過ぎて死に至った映画といえば、
『セブン』(1995)の窒息死するまでスパゲッティを食べさせられた親父。
いろんな殺され方満載の作品でしたが、そのなかでも特にグロいシーンです。

酒を飲み過ぎて命を落とす映画は数知れず。
だけど、コーヒーを飲み過ぎて昇天するのはこれだけかも。
11分の短編映画、『クレイジー・コーヒー』(2001)。
原題は“Sixty Cups of Coffee”。
「人はコーヒーを60杯飲むと死ぬ」という噂が真実かどうか、
確かめるためにカフェに入る男性。
狂ったようにコーヒーを飲み干してゆく彼に、男の子が尋ねます。
「どうしてそんなことするの?」。
「塔にのぼったことはあるか?どうして塔にのぼるんだ?」。
「景色を見るために」。
「それと同じさ」。

人は極限を知りたくなるもの?

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