夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『メイズ・ランナー』

2015年05月28日 | 映画(ま行)
『メイズ・ランナー』(原題:The Maze Runner)
監督:ウェス・ボール
出演:ディラン・オブライエン,ウィル・ポールター,カヤ・スコデラーリオ,トーマス・ブローディ・サングスター,
   アムル・アミーン,キー・ホン・リー,ブレイク・クーパー,パトリシア・クラークソン他

前述の『イニシエーション・ラブ』とハシゴ。同じくTOHOシネマズ梅田にて。

全米のティーンエイジャーを虜にしたというヤングアダルト小説3部作の第1部を映画化。
もちろん映画も3部作の予定で、エンドロール後に第2部の予告編付き。

動く檻の中で目を覚ました青年。
自分がいったい何者で、なぜこんな檻の中にいるのか思い出せず、パニックに陥る。
檻が停止したのは、巨大な壁に囲まれた草原の広場。
そこには大勢の同世代の男がいて、誰もが以前の一切の記憶を失っていた。
男たちは生きてゆくための役割分担をしながら共同生活をおこなっている。
数日で名前だけは思い出すから安心しろと言われ、
その夜、自分がトーマスという名前であることを思い出す。

男たちのリーダーはその名をアルビーという。
アルビーの指示でトーマスにあれこれ教えてくれることになったのはニュート。
また、まだ少年のチャックが親切に世話をやいてくれる。
ニュートやチャックによれば、壁の向こうは巨大な迷路になっていて、
昼間は行き来することができるが、夜になると壁が自動的に閉じられる。
夜間は迷路の中にグリーバーと呼ばれる化け物が出没し、
人間は確実にそいつらに殺されてしまうらしい。

昼間ならば迷路の中に入れるというものの、誰もが入るわけではない。
グリーバーに襲われて犠牲者を出さないためにも、
ランナーとしての才能を持つ、選ばれた者だけが迷路に入るのだ。
残念ながらトーマスにその役目は回ってきそうにない。

ところがある日、ランナーのベンが昼間にグリーバーに刺される。
昼間は安全なはずだったのに、どうも状況に変化があったようだ。
それを確かめるため、ランナーのリーダーであるミンホとともにアルビーが迷路の中へ。
壁が閉じられる時刻になっても戻ってこないふたりに、みんなやきもき。

壁が閉じ始めたころ、ようやくふたりの姿が。
負傷したアルビーを抱きかかえて走るミンホ。しかし、壁は閉じる寸前。
そのとき、駆け出すトーマス。3人は迷路の中で夜間を過ごすことに。
グリーバーに襲われながらもなんとか生きのび、
しかもトーマスはグリーバーを1匹退治することに成功。
それがきっかけで迷路の構造を解明する鍵が見えはじめて……。

グリーバーとの対決にさして頭を働かせるわけでもなく、わりと行き当たりばったり。
だけど、基本的に走ってばかりの話が嫌いじゃない私は、
同じ若者といえども個性あふれる面々にも惹かれ、結構楽しめました。
こんな映画はDVDで観たってつまらんでしょうし。

パトリシア・クラークソンが映画の格を上げています。
トーマスを敵視する青年ギャリーは、どこで見た子だっけと思ったら、
『なんちゃって家族』(2013)の少年でした。
そういえば彼は『リトル・ランボーズ』(2007)のリー役でもあり、
身長が伸びても悪ガキ風の顔つきがちっとも変わらないところが面白い。

迷路から見事脱出してしまったら、第2部以降がメイズランナーじゃなくなるやんと思ったら、
やっぱりまだ迷路の中なのね。続編も観なしゃあない。

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