夜な夜なシネマ

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梅雨時に観たい、雨が効果的な映画

2005年07月07日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
雨が効果的に使われている映画といえば、
まずは『ショーシャンクの空に』(1994)でしょう。
主人公のアンディが雨に打たれるシーンはまさに名場面。

そのパクリかよっ!と、ツッコミを入れたくなるのは
『ハーモニーベイの夜明け』(1999)。
レクター博士でおなじみのアンソニー・ホプキンスが
ここでもインテリ殺人犯の元教授に扮しています。
収監されたハーモニーベイ刑務所で、
彼に興味を持つ若き精神科医役がキューバ・グッディング・Jr.。
トム・クルーズと共演した『ザ・エージェント』(1996)で
オスカーの助演男優賞をゲットしてからというもの、
それを超える作品にはなかなか出会えず、苦労の色がありあり。
『ハーモニーベイ』もイマイチ、いや、イマサンぐらい。
『ショーシャンク』そのまんまじゃないかと思うような
手を広げて雨に打たれるシーンでは、
私は開いた口がふさがりませんでした。とっても興醒め。
これは雨の効果を疑う1本。

『パウダー』(1995)はちょっと重めのファンタジー。
嵐の夜、落雷した女性から生まれたのは
パウダーのように真っ白な男の子。
地下室で人目を避けて彼を育てていた祖父が死亡。
パウダーは初めて外の世界へ出ます。
そのただならぬ色の白さからいじめに遭いますが、
彼の持つ超能力がやがて人びとの心を癒すことに。
稲妻に向かって走る姿はいつまでも記憶に残っています。

“スパイダーマン”シリーズのトビー・マグワイアと
『キューティ・ブロンド』(2001)のリース・ウィザースプーンが
双子役で共演したのは『カラー・オブ・ハート』(1998)。
高校生の兄妹が、1950年代を舞台にしたTVドラマの中に
ひょんなことから入り込んでしまいます。
白黒のTVドラマの世界はひたすら平和。
教育上よろしくないことと無縁だった世界に
兄妹によって喜怒哀楽が、恋愛が、
芸術や暴力やセックスが持ち込まれることにより、
周囲が色づいていきます。
人びとが自我に目覚め、人としての感情を持つことで
世界がカラーになっていくという設定がおもしろいですね。
TVドラマの中ではいつも晴天。
兄妹によって雨がもたらされたとき、
人びとが初めての雨に驚き、歓喜するシーンが大好きでした。

不謹慎ですが、私は大の嵐好き。
稲妻と雷には心が躍ります。
梅雨の中休みは野球があるから嬉しいような、寂しいような。

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