夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『炎のメモリアル』

2005年05月26日 | 映画(は行)
『炎のメモリアル』(原題:Ladder 49)
監督:ジェイ・ラッセル
出演:ホアキン・フェニックス,ジョン・トラヴォルタ,ジャシンダ・バレット,
   ロバート・パトリック,モリス・チェスナット,ビリー・バーク他

税金の納付期限が迫ったので、郵便局に行きがてら、
レディースデイの水曜日に休みを取ってロードショー3連発。
これは昨日の3本目に観た作品です。

ボルティモアの消防士ジャック・モリソンは
火災現場で生存者を救出したあと、足元の床が崩落して階下にたたきつけられる。
仲間の隊員たちがすぐさま救助に向かうが、建物内は火と煙に包まれ、作業は難航。
その間、署長のマイク・ケネディは
無線を通じて必死でジャックに語りかけつづける。

意識の遠のきかけたジャックの脳裏には
新人として署に配属された日からこれまでの
楽しく苦しく懐かしい思い出が次々と映し出される。
瓦礫に埋もれたまま救助を待つジャックと、
彼の回想シーンとを織りまぜて進む物語。

9.11の同時多発テロの現場で活躍した消防士たちに敬意を表して製作されたこの作品は、
全国消防長会や日本消防協会なども推薦。
とても健全な作品だと思います(皮肉じゃなくて)。
トラヴォルタ演じる署長マイクは、星野仙一氏をも超えそうな理想の上司。

主演のホアキン・フェニックスは、故リヴァー・フェニックスの弟。
端正で男気のある顔立ちの兄リヴァーは、『スタンド・バイ・ミー』(1986)で大注目され、
人気スターへの道をまっしぐらだった1993年、
ドラッグの過剰摂取により、わずか23歳で急死。
兄の急死のさい、救急車を呼んだのはホアキンでした。

弟のホアキンは兄とはまるでちがう顔立ちですが、
もし兄と同じ顔のつくりだったら、
ここまでいろんな役は回ってこなかったでしょう。
今回のような温かい青年役も、
『グラディエーター』(2000)のような悪役も、
『ヴィレッジ』(2004)のような影のある役も、
何でも似合います。もう立派に兄を超えているのでは。
しかし、見つめると吸い込まれそうな鼻の穴のデカさはどうよ。

妹のサマー・フェニックスも女優です。
彼女は『ディナーラッシュ』(2001)でどうぞ。
イタリアン・レストランの印象的なフロア・サービス係役です。

それにしてもこの邦題、クサすぎる。
原題の“Ladder 49”を直訳してくれたほうが
私だったら興味をそそられるけど、
『第49はしご隊』やったら誰も観にいかん?

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