みみサポみやぎ つぶやきブログ

宮城県聴覚障害者情報センター(愛称:みみサポみやぎ)のスタッフが毎日交代であれこれとつぶやくブログです。

離れていても通じ合える?? 盲ろう者向け生活訓練を開催しました!

2019年12月03日 15時49分17秒 | 日記
先週11/30(土)に、今年度2回目の盲ろう者向け生活訓練を開催しました!
みみサポが盲ろう者関連事業を始めたのはH30年度から。
みやぎ盲ろう児・者友の会にこまごまと教えてもらいながらの実施です。


盲ろう者だけでなく、ご家族や視覚障害の方にもご参加いただきました!


今回は、指点字をベースにしたウエアラブルツールを開発している、
ハートウエアラボの米山爾さんを講師にお招きしました。


盲ろう者のコミュニケーションの方法は様々あって、
ざっくり「音声」「筆記」「触手話」「手のひら書き」「指点字」などが挙げられます。
どれも、近くでないとコミュニケーションが図れません。
むしろ、触手話や手のひら書き、指点字は、盲ろう者に触れて伝える方法です。

指点字は、盲ろう者の手の甲に、自分の手を重ねるようにして、
ぽちぽちと点字を打つようにしてコミュニケーションを行うのですが、
その指点字が遠隔でできる!というので、
私も「どんなふうに???」と楽しみにしていました。


その秘密はこれ。


これで点字を打つと…


離れたところにいても、ぷるぷるっと震えてわかります。


この発信機&手袋には、双方向でやり取りできるものもあります。


指先にボタンがついていて、受けながら発信できるというすぐれもの。


私も実際に触らせていただいたのですが、
そもそも点字をマスターできていないのと、
慣れていないとどの指が震えているのか…混乱しきり(苦笑)

米山さんが「これがあれば、盲ろう者でもひとりで走れます」とおっしゃっていたのですが、
とにかく慣れていないので、
「右手は右へ、左手は左へ、両手はとまれ」の簡易ルールを決めて、
盲ろう者とペアでレッツお試し!です。


完全に腰が引けている私。


こんな私とペアになってくれた盲ろう者さんは、
私を引きずる勢いで走ります!(ひええええええ!)
それでも、ドアにぶつからず、合図の通りに右に曲がったり止まってくれたり…


これらのウエアラブルツールを使いこなせたら、
盲ろう者も風を切って走れるかも!
いろいろな可能性を感じる生活訓練でした。



久しぶりに大量の冷や汗。
庄子でした。



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1 コメント

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ありがとうございました (米山爾)
2019-12-07 08:25:43
楽しいひと時、ありがとうございました。盲ろう者の方々は、情報入手、コミュニケーションに加え、外出やスポーツが困難です。遠隔指点字コミュニケーションを活かしてこれらの問題を少しずつ解決してゆければと思います。次回は、盲ろう者の方々同士の卓球やタンデム自転車の運転も体験して頂きたいと思います。

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