佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

佐高信 講演会 in 佐世保

2014-04-27 | 平和

佐高信さんの講演を久々に聴きました。

以前、埼玉に住んでいた頃聴いたことがあるのですが…

こんなに面白い方でしたっけ?

というくらい、初めから終わりまで、ずーっと笑いっぱなし。

まるで上質な政治漫談を聴きに来たような気分になり、あっという間の90分でした。

 

   「私は1945年生まれで、落合恵子とか吉永小百合とか・・」

と話し出したところで、もうクスクスと笑い声が聞こえ始め、

   「果てはアウンサンスーチーなどとも同年でありまして」

で、笑い声が一段と大きくなり、

   「それがどうした?と言われれば、それまでなんですが・・」

そこで会場は大爆笑。

 

しかし、この導入はただ笑いをとるためのものではなく、

今日の講演テーマ「日本を破滅させる政権を許してはならない」話の入口だったのです。

 

続いて「遠藤誠と山口組」の話が飛び出しました。

遠藤誠弁護士が「暴力団対策法」の関連で山口組の弁護をやることになったとき、

当時の山口組組長渡辺芳則にチクったヤツがいた。

「遠藤誠なんて弁護士に弁護を頼むと、山口組が左になりますよ」と。

で、その組長渡辺芳則は遠藤弁護士に訊いた。

「先生、左と右を分ける目印は何ですか?」

遠藤誠は、こう答えた。

「それは先の戦争を侵略と認めるかどうかだ。侵略と認めるのが左で、認めないのが右だ」

(先の戦争っていうのは私が生まれた年に終わった戦争ですけどね…と佐高さん)

すると、渡辺芳則は、

「先生、そりゃあ侵略ですよ。他人の縄張りに踏み込んだんだから侵略に違いない」(爆笑)

遠藤「そんなこと言ってると渡辺さんも左だって言われますよ」

渡辺「それで左と言われるなら、わしゃ左でいい!」大爆笑)

 

次は中山素平、日本興業銀行頭取の話。

この人は勲章拒否なの。大人のワッペンは要らないって言った人。

しかも、湾岸戦争の時、絶対に自衛隊を派遣してはいかん!

憲法改正なんて論外だ!と言った人。

こういう人が以前の財界にはたまにいたんですがね~今は全然ダメですね。

 

そうして、いろんな文化人の話もした後で、

政治家を見分けるモノサシとして、クリーンかダーティかが重視されがちだけれど、

タカかハトかのモノサシこそ大事なんだという話に移っていきました。

自民党政権で言えば、ダーティなタカ派の代表は中曽根で、

クリーンなハト派は今や絶滅危惧種

残るはダーティなハトか、クリーンなタカしかいない。

クリーンなタカの代表は小泉で、

私はダーティなハトの田中角栄のほうがよっぽどいいと思うけど、

小泉は絶大な人気だったねー。

私はね、小泉と同じ年に同じ大学を出たので、何回か一緒に食事したこともある。

しゃべってるとよくわかるんだけど、入口入るとすぐ出口って人。

(奥行ゼロってこと)

日本のまともな保守は、それまで日米関係と日中関係のバランスを保ってきたのに、

これを小泉がダメにした。

日米関係一辺倒にした。

つまり小泉は、二次方程式が解けない人

小泉の次が最初の安倍内閣で、安倍は一次方程式も解けない(爆笑)

安倍の後の福田は、解く気が無い

福田の後の麻生太郎は、方程式の意味がわからない(大爆笑)

 

皆さん笑ってるけど、今は、

一次方程式が解けない安倍と、方程式の意味がわからない麻生のツートップなんですよ。

あのNHKの籾井会長をひっぱってきたのは麻生ですよ。

福岡の麻生炭鉱と籾井炭鉱は同じ町内だったの。

 

などなど笑いつつ、笑えない現実に気づかされていく。

そう。私たちにとって大事なのは、何よりも平和と安全。

他国と仲良くやっていくこと、原発のような危険極まりないものは捨てる勇気を持つこと。

そんな国民の願いとは真反対の方向を向いてるのが現政権ですもんね~

 

戦争がおこらないようにするのが政治家や外務省の役目なのに、

今はそれが機能していない。

外務省が「害務省」になっている。

 

最後に、そんな政治家に代わって、かつてスポーツ外交に努めた凄い人の話。

 

ピンポンさんと呼ばれたその人は、国際卓球連盟会長だった荻村伊智朗さん。

1991年の世界卓球選手権で、韓国と北朝鮮の統一チームを実現するために、

韓国に20回、北朝鮮に15回かな?足を運んだんですよ。

そして奇跡と言われた南北統一が瞬間的に実現した。

しかもその統一コリアの女子チームが優勝した。

けれど国歌はない。

そこでアリランが歌われ、会場のお客さんも一緒になってアリランの大合唱をした。

私は国民栄誉賞なんて好きじゃないけど、百歩譲って誰かにそれを与えるなら、

それは荻村伊智朗でしょう?

 

そうだ、そうだと心の中で拍手!

この奇跡の統一チームについて、昨年韓国で映画が作られたらしい。

「ハナ」という映画。

そこに荻村は出てこないけど、観た人はみな感動したと言う。

http://hana46.jp/

ぜひ観てみたい。

 

今日の講演会を企画してくださった皆様、

たいへん素晴らしい講演会でした!本当にありがとうございました。

次は「ハナ」の上映会を、是非よろしくお願いしますね~ 

 

 

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