佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

うたごえが繋ぐもの

2010-10-18 | 雑感
17日、三日間にわたる「日本のうたごえ祭典in長崎」が、昨日閉幕。 

めちゃくちゃ忙しい三日間だった。

自分の出番(リハーサルと本番)も大事だし、
他の合唱団の歌も聴きたいし、
で、どうしてもあっちゃこっちゃ動き回るハメになったのです。

15日は、『干潟の海の詩』の練習をブリックホールのリハーサル室でやって、
その後、舞台に移動して、並び方や漁民の方との合わせをやったりして、
終わり次第、市民会館での合唱発表会に駆け付けたのだけれど、
・・・ショック!
愛知県からやってきたすぎちゃんたちの発表は終わっていた!

でも、最後の方に登場した東京からの「白樺合唱団」の演奏はしっかり聴けました。
眼鏡も忘れずに持っていったので、
律子さんが生き生きと歌っている姿を見ることができて嬉しかった。

発表会が終わって外に出ると、もう人の海で・・・
すぎちゃんにも律子さんにも会えないだろうと思っていたのに、
会館入口横で記念撮影していた白樺合唱団にバッタリ遭遇、
律子さんと手を取り合っていたら、
そこにすぎちゃん登場!
ハグして再会を喜び合いました。 

再びブリックに戻り、急いで着替え、練習室で最後の練習。

そして、18:45、音楽会開演。
いよいよ本番のステージに立ち、心を込めて歌いました。
会場のどこかで聴いていて下さっている漁民の方や支援者の仲間の方へ
がんばろうねの思いを込めて。
全国から集まった歌を歌う皆さんに、干潟の海の危機を知って下さいとの思いを込めて。


歌い終わって客席に戻ってからは、星野恵利さんのオペラ「蝶々夫人」や、
ナターシャ・グジーさんの素敵な歌声を堪能し、
終演後は、すぎちゃんと待ち合わせ、遅い夕食を楽しむ暇もないくらい、
懐かしい話で盛り上がり、長崎の夜は更けていきました。

それぞれの環境は違うけど、「うたごえ」を続けていたから、こうして会える!
こうして心が繋がる・・・


16日も同じようなドタバタが続きましたが、
オリジナルコンサート会場の受付に「エーちゃん」が座っていたのにはびっくり!

初めましてのご挨拶もそこそこに、すぐにリハーサル室へ、そして本番。

終わってロビーに出てきたら、息を切らせている真如さんに遭遇。
佐世保の「うたごえ」代表の彼女は、アリーナでのリハを終え、
文字通り駆けつけてくれたのに、予定より早く進行していて、演奏が終わったところでした。
(昨日の私とお・ん・な・じ)

顔中から汗を噴き出しながら、「なんで~?くやし~!あんなに走ったのに~」と嘆いてた真如さん。
本当にありがとう。

また、エーちゃんが「こうばる」の歌をデジカメで録画して下さっていたこと、後で知りました。
しかも、それをYou Tube で公開して下さいました。
感謝いっぱいです!

アドレスはこちらです。 みなさん、是非ご覧になってください。
 http://www.youtube.com/watch?v=jZ_TEg3dQJM&feature=player_embedded


午後は祭典記念合唱「平和の旅へ」の練習やリハを頑張りましたが、
なにしろ出場を決めたのは、つい最近。
めっちゃ練習不足!歌詞も覚えてない!旋律もあいまい!
こんなんじゃ出れないよー、皆に迷惑かけちゃうよー、と渋る私を強引に誘った真如さん。

「うたごえは参加することに意義があるの!」とお尻を叩かれ、
「そっかー」と安易に納得した私。
が、リハの会場で、「怖いもの知らず」とは私たちのことと思い知らされました。

幸い私の隣には、長崎で一番上手な女性コーラスの団員のFさんだったので、
「すみません。ほとんど練習してなくて…。ミスするかもしれません。
 ご迷惑をおかけしないよう耳をダンボにしてついていきますので、宜しくお願いします」
と、先手を打って謝ると、

「ううん。そんなことないよ。よく歌えてるじゃない。私も歌詞を時々間違うから、まだ楽譜が手放せないの」
と優しく言って下さって…もう天使のように見えました!

豪語してた真如さんも少し不安になってきたようで、
私たちは二人してFさんの「金魚のフン」状態になっていました。

でも、本番が終わって大観衆の拍手に包まれたときは、
そんなことはすっかり忘れ、気分は最高!
ステージに登場した高校生たちと、「一本のペンで」(高校生1万人署名活動のうた)を歌い、
最後は会場全体4800人の大合唱「長崎の鐘」を歌って、感動のフィナーレでした。

最終日17日は合唱発表会だけなので、
「うたごえサークルふれんど」の仲間と共に小編成の部に出演、
全国からやってきたいろんなグループの個性的な演奏を楽しむことができました。

若い女性の爽やかなデュオあり、シニアの微笑ましい歌声あり、
力強い男声合唱あり、プロのように美しいアカペラのコーラスあり、
漫談風な楽しいコミカルな合唱あり・・・本当にそれぞれがオンリーワン!って感じでした。

これが「うたごえ」のいいところ。
ナンバーワンを目指さなくてもいい。オンリーワンの個性を大事にできる。
そして、上手いも下手も一緒になって、歌うことそれ自体を楽しみ、繋がっていける。

その絆が、平和を守ろう!自然を守ろう!命を守ろう!という力を生みだして行く。

移動のタクシーで乗り合わせた、千葉県から参加された方からの言葉が嬉しかった。

最高の祭典でしたね。
長崎だからできた祭典ですね。
オバマさんは核実験しちゃうし、日本政府はいつまでたっても自立できないし、
ため息の出るようなニュースばかりだったけど、長崎の高校生を見てると希望がわいてきますね。
いつも感動いっぱいの祭典だけど、今年は特に希望や明るさを感じる祭典でしたよ。
本当にお疲れ様でした。

いえいえ、私は何もしてません。
この言葉は必ず実行委員の方々にお伝えしますね。

カウントダウンが始まってからは、
本当に寝る間も食べる間もなかったと聞いています。

昨夜はたっぷり美味しいお酒に浸られたことでしょう。
今朝はめいっぱい朝寝坊されたことでしょう。

でも、きっと夜まで寝ても足りないんじゃないかな~

できれば…三日間くらい眠り続けてもいいんじゃないでしょうか?

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2 コメント

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楽しかったです (多良見の竜神さん)
2010-10-19 09:58:13
準備から本番まで,本当に大変だったことでしょうね。
お疲れ様でした。
あれだけの規模の催しを毎年続けていくには,想像を絶するご苦労が在るのでしょう。
『干潟の海の詩』の合唱はすばらしかったです。干潟に対する思いが全国に届いたことと思います。
ナターシャ・グジーさんのことは初めて知りました。感動的な演奏でしたね。
早速,CDを注文しました。
ありがとう! (cosmos)
2010-10-20 00:16:18
「楽しかった」という言葉が最高に嬉しいです。ありがとうございます。

『干潟の海の詩』は本当に素晴らしいですよね。詩も曲も。干潟の素晴らしさを真に知っている方だから、また有明の海を本当に愛している方だから作ることができた歌だと思います。

ナターシャ・グジーさんの声は水晶の声と例えられるほど澄みきった美しい声ですよね。
埼玉にいた頃は何度も聴く機会があって・・・2008年の「9条世界大会」では、私たち合唱団といっしょに『願い』の歌をウクライナ語で歌って下さいました。

聴くたびにますます魅了される方です。

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