今日は節分。今年一年の多幸を願う豆まきと、「恵方巻き」といって巻き寿司一本を丸かぶりするのが関西の風習。巻き寿司は福を巻くといわれているから、そして恵方に向って丸かぶりしているあいだはおしゃべりしてはいけません、福が逃げるから。
さて、ルーマニアでの巻き寿司人気は?残念ながら我が家の人たち、だれも食べようとしません。まず、黒い海苔が外側にあるのが不気味なのか、指でつまむと指先に色が移ると思っているようで?
チャレンジしてくれたラン仲間もいます、「やっぱり、これ、だめ。」、おにぎり本体は食べても、海苔が巻いてあるとNG。海苔だけ食べると、さらにダメ。
が、「先生、日本語の次は、巻き寿司の作り方を教えてくださ~い。」、リクエストしてくれたのは、日本語勉強中の女子高生。こうなると私もハッスル!彼女の家に出向いて料理教室。その前にまず、食材確保から。
全形海苔と巻きすは、ちゃんと自宅に揃えているとのこと。東南アジア産のお醤油もあります。お母さんが調理師、幅広い食材で料理を作るのが得意。ごく一般的なルーマニア家庭には、醤油はありません。
しいたけ・干ぴょう・高野豆腐、このあたりの食材は近所のスーパーでは手に入りません。チャイナマーケット(通称ドラゴン・ロシュ、英名称レッド・ドラゴン)まで行けばありそうですが、そこはブカレストの郊外。出かけるだけで半日つぶれてしまいます。三つ葉などありそうに無いし。
時間も材料費もリーズナブルに手近に揃うもので。卵・きゅうり・スモークサーモン、そしてかにかまぼこ。冷凍のものが「surimi」という名前で、近所のハイパーマートに売っているのです(冷凍で1キロ約300円)。生のサーモンも売っているけれど、以前食べたことのあるものは筋が固くて脂が乗りすぎていて、こんなではお寿司に不向き。失敗の無いスモークサーモンで代用。
お米はエジプト米。ピラミッドのマークの付いた緑のパッケージのものが一番扱いやすいし、味も程良し。かみしめてほんのり甘みの広がる日本米と違って、そこまでの美味しさは無いけれど、適当なお米。日本米も売っているけれどお値段は2~4倍以上。上の写真は出来上がった白ご飯にうなぎのたれをかけてみたもの。
家でご飯を炊くのはいつもホーロー鍋、炊飯器がなくても少量だけ炊くことが出来ます。この日も厚手鍋で3合炊き。でも困ったな、出し昆布がありません。ネットでレシピを調べたけれど、出し昆布なしのすし飯、見当たらず。昆布茶があれば代用できるけれど、それも無し。
こうなれば見切り炊飯、すし桶も無いので炊き上がった鍋にそのまま「ルーマニアのりんご酢大さじ6+グラニュー糖大さじ3+塩小さじ2」ですし飯完成。
あとは巻くだけ。楽しい作業。でも初めて巻き寿司を作る女子高生、ご飯の広げ方、具材の置きかたも手ほどきを受けながら。
わさびが無くても大丈夫、東南アジア産のお醤油でも、二人で作った巻き寿司をいただくには十分な美味しさ。出し昆布も入れないすし飯なんて、と思っていたけれど、「おいしいね!」と繰り返しながら手巻き寿司にも挑戦、ちょっと具材を入れすぎたかな?
一緒に作って、いっしょに食べる手料理は最高!また作りたいな~、エジプト米の巻き寿司。
エジプト米での炊飯、奮闘ぶりはこちらから。
ここにもあります。
風味を出そうと涙ぐましい努力、うなぎのたれ掛けご飯はこちらから。
豆ご飯は美味しかったな~。
ランニング部門⇔⇔⇔海外ブログ部門
↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑