同じ場所に墓標が二つ。ルーマニアの墓地でよく見かけます。普段は墓地に入り込むことは無いけれど、ここはマラムレシュ(Maramureş)地方サプンツァ(Săpânţa)の「陽気な墓(Cimitirul Vesel)」、そのオリジナルな墓標から観光名所になっているところ。
ルーマニアでは、人が亡くなったら土葬。キリスト教東方教会のひとつ、ルーマニア正教オルトドックスは復活祭を大きくお祝いします。イエス・キリストが復活したのは、身体が残っていたから。身体が無くては復活も出来ません、よって、今でもオルトドックスでは土葬。
昨年4月に初めて訪れた陽気な墓では、同じところに表裏、二人分の墓標が立っているので、不思議に思ったわたし、尋ねてみました。なんと、墓地面積の狭いところでは、同じ場所に年代と深さをたがえて、二人の人を埋葬するそうです・・・・
「え!!もう一度掘り起こすの??」とびっくりする私に、「深さが違うから大丈夫なの。」といとも普通に答えてくれたルーマニア人の彼女。お墓をまた掘り起こし、次の人を埋葬する、ということが私にとってはひたすら怖~く感じます。
そんな習慣なのか?・・段差墓。陽気な墓だけではなく、ハリギタ地方ツシュナドの墓地でもこの通り。ごく普通の習慣。
その話を聞いてからというもの、有名人が亡くなったりして、テレビで最期のお別れの様子が放映されたりするとき、棺おけを埋める深さばかりが気になるワタクシ、マドモワゼル、お化け(fantomă)、怖~い。
上の写真2枚は、「陽気な墓(Cimitirul Vesel)」にて。生前のその人の暮らしぶりなどを素朴ながら叙情ゆたかな詩とともにユニークなイラストで描いたものが墓標になっています。
雪の中のツシュナドの墓地は、池の周りの遊歩道から自然に入り込んでしまいました。ブカレストの家のほど近くにも墓地はありますが、特に観察したことはなし。墓石はlespede de mormântといいます。
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