Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(237)

2018-02-12 00:10:00 | コラム
くれー「まー」→「まー」ち(マーチ)

3月のmarchじゃなくて、行進のほうのmarch。

といっても、同じつづりなんだけれども。。。


行進とは、「多くの人が隊列を組んで進むこと」。

すぐに浮かぶのは、軍隊とか運動会とか。


肥満児だったからね、運動会そのものは好きじゃなかった。

楽しかったのは昼飯時くらいだったので、行進しなきゃいけないのも「なんで?」と思っていた。

本番のために、「行進を練習する授業」があったのも解せなかった。

全体主義とかそういう観点ではなくてね、
種目そのもので活躍出来るものがあれば、行進だって楽しかったはず。
つまりは、そういうことでしょう。

でも行進曲は耳に残るものが多く、素晴らしいなとは思う。


いちばん好きなのは、やはり『クワイ河マーチ』かな…『戦場にかける橋』(57)



そして、『史上最大の作戦』(62)…日本映画『どこまでもいこう』(99)は、このテーマ曲をうまくからませていて感心した




『大脱走』(63)や『インディー・ジョーンズ』シリーズ(81~)もマーチだし、

広義の意味で『となりのトトロ』(88)の『さんぽ』を挙げるひとも居る。


『さんぽ』はべつにして、
古典ばかりなのは、どうしてなんだろう―という素朴な疑問が浮かぶ。

今風の行進曲が出来てもいいじゃない?
そういう曲に乗せて、戦争を勇ましいものと描く映画が出来ないのはなぜ?

答えは、映画に詳しくなくても分かるよね。

もはやそういう時代ではない、ということでしょう。

ニューシネマ以後に誕生した「反戦」「反省」映画を境に、行進するもの(兵隊たち)を鼓舞するような曲のかかる映画は激減する。

『アダージョ』をかぶせた、『プラトーン』(86)がよい例でしょう。


純粋なる映画ファンの視点からみれば寂しいことだけど、
ヒトとして、これがヒトの成長であると信じたい・・・ってところはありますよ。


※エルガーの『威風堂々』も、もちろん行進曲。

それにしても、これ以上の曲名はないよなぁ!!




次回のしりとりは・・・
まー「ち」→「ち」しぶき。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(238)』
コメント (2)
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