Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

Smiley

2017-03-23 00:10:00 | コラム
総合格闘技を学び始めた20代の真ん中ごろ、リングネームと入場コスチュームを「わりと本気に」考えていた。

リングに立てる実力もなかったクセしてね、でも形から入る男だったから。


まだ総合のことを「MMA」という日本人も居なかったころの話。
桜井"マッハ"速人は活躍中だったが、



山本“KID”徳郁はデビューしていなかった。

「ちゃんとした由来」があったとしても、マッハもKIDも、自分の感覚でいうと、ここ強調しておくよ、自分の感覚ではダサいネーミングだと感じる。

あのころも、いまも。

このふたりには誰もが認める実力があり、そして、一部で? ダサいといわれながらもリングネームを変えなかったことが効き「一周回って」「むしろ」格好いい、、、と評されるようになったのではないか。

・・・ちがうか。

いや、(自分のように)そう捉えるひとも、なかには居たのだと思う。


キャッチコピーは凝るが、リングネームは本名で―自分は、こっちのほうが好きだ。


「60億分の1の男」
エメリヤーエンコ・ヒョードル

「天下無双の火の玉ボーイ」
五味隆典

「クラッシャー」
川尻達也

「不動心」
近藤有己

「20世紀最後の暴君」
ピーター・アーツ


大仰な感じもするが、格闘技におけるキャッチフレーズって「煽り」を意味するものだから。


米UFCは「不動心」のようにシンプルで・・・

「ザ・スパイダー」
アンデウソン・シウバ

「ザ・プロディジー」(=神童)
B・J・ペン




「ザ・プロディジー」って、かっけー! よね。


で、結局。
悩みに悩んで、真ん中に「Smiley」をつけた。

スマイリー。

牧野“Smiley”光永・・・おそろしく、弱そうだ。

実際、アマチュア戦績は2勝3敗2分けという、強いのか弱いのか判断がつかないビミョーなものである。

勝利はふたつとも一本だったのだから、まだ「牧野“グラップラー”光永」とか「牧野“サブミッション”光永」、もっと分かり易く「牧野“一本”光永」のほうが印象に残ったのかもしれないけれど。


アマチュアなのに、入場コスチュームも作った。

繰り返すが、形から入る男だったから。

真っ白な柔道着に「牛さん」のような黒い斑点を描き、さらにフードを取りつける。

これを、服飾デザイナーの友人に頼んで作ってもらった。
もちろん金は払った、たぶん10万円くらいはかかったかと。

さすがプロの仕事、とても格闘家のコスチュームとは思えないような、とっても可愛いものが出来上がった。

コーチに怒られ入場で着ることはなかった(笑!)のだが、
4月に横浜で今年初となる『RIZIN』の大会があり、取材が決定したのでホッとして、きょうはこんなコラムにしてみた、、、というわけなのです。


※この試合のころ、自分は吉田道場に入門し「初めて」オープンフィンガーグローブを装着した




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明日のコラムは・・・

『3ヶ月の映画街路樹』
コメント (1)
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