だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アヴリルの決意

2007-11-29 21:19:02 | 映画
昨日の「ディセンバー・ボーイズ」(07)は、孤児院暮らしの男の子たちの物語。オーストラリア映画でした。今日は、修道院暮らしの女の子のお話。フランス映画「アヴリルの恋」(06)は、これが長編デビューのジェラール・ユスターシュ=マチュー監督の作品。脚本も書いています。

フランスの人里離れた山中、止まった時間の中にひっそりとたたずむトラピスチヌ修道院。赤ん坊の時に捨てられたアヴリル(ソフィー・カントン)は、この修道院から出ることもなく、21歳に。そして2週間後、修道女になるべく“神への永遠の忠誠を誓う”儀式を行うことになっていました。

その儀式とは、小さな礼拝堂にこもって断食と黙想で心身を清めること。そんなある日、シスター・ベルナデット(ミュウ=ミュウ)から自分には双子の兄がいることを告げられます。実はアヴリルが捨てられていた時、一緒に男の赤ちゃんもいたのですが、2人は孤児院に預けられたのでした。

シスター・ベルナデットは、儀式までの2週間を使って彼らを探すように勧めたのでした。修道院を一度も出たことのないアヴリルにとって、外の世界を見る唯一のチャンスでもありました。途中の山道で、配達トラックに乗ったピエール(ニコラ・デュヴォシェル)と出会い、町まで送ってもらいます。

ようやく出会えた兄のダヴィッド(クレマン・シボニー)と、ジム(リショー・ヴァル)。暗い山中の修道院から、南フランスの明るく輝く海と空。何もかもはじめても世界で、修道女になると決めていたアヴリルの“決意”とは…?2週間の出来事とともに、彼女の心の揺らめきが気になります。

ミュウ=ミュウは、1950年2月22日パリ生まれ。デビュー作の「燃えつきた納屋」(73)や、「夜よ、さようなら」(79)「女ともだち」(83)「読書する女」(88)「ジェルミナル」(93)「八日目」(96)「恋愛睡眠のすすめ」(05)など、フランスを代表する女優。美しく年を重ねています。お勧めです。
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真夏の12月

2007-11-28 22:42:51 | 映画
12月は、英語で“DECEMBER”。街中はすでにクリスマス・イルミネーションで、とってもきれい♪ 映画「ディセンバー・ボーイズ」(07)は、12月生まれの男の子たちのお話。とはいえ、舞台となるオーストラリアでは、12月は夏。映画のポスターや予告編を見ると、ちと違和感がありますがご了承を。

オーストラリアのカトリック修道院付属の孤児院で暮らしている、4人の少年たち。マップス(ダニエル・ラドクリフ)、スパーク(クリスチャン・バイヤーズ)、ミスティ(リー・コーミー)、スピット(ジェームズ・フレイザー)は、ともに12月生まれ。孤児院育ちの子供たちの夢は、いつかやさしい家族に引き取られること。

でも、もう4人は子供でもなく思春期の男の子。夢がかなうことはもうないだろうと、あきらめはじめていました。そんな時、はじめて院長から誕生日プレゼントをもらいます。4人揃って孤児院を出ての“夏休み”。海辺の村でひと夏を過ごすことになったのです。

そこで出会った、子供のいない若い夫婦。2人は、4人の子供たちの中から養子を取ろうと考えていたのです。孤児院の外のはじめての夏休み。やさしい大人たち。なにもかもが、目新しく、輝いて見えます。最年長のマップスは、地元の少女ルーシー(テリーサ・パーマー)とのドキドキの恋。

でも、養子の話を知ると仲良し4人に亀裂が入り、仲間割れが起こります。自分こそ、気に入ってもらいたい!そんな思いに心が揺れます。監督は、ロッド・ハーディ。この映画のラドクリフは、「ハリー・ポッター」シリーズの4作目(05)と5作目(07)の間に出演しました。今後の彼の主演映画の第1歩でもありますね。

少年から大人への微妙な心を、自らも大人へとなるダニエル・ラドクリフがどう演じるか。ハリー・ポッターからの脱却。見ましょう。2週間の限定上映のようですから、お早めに!
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寄生しないでください。

2007-11-27 23:01:10 | 映画
2004年の「ドーン・オブ・ザ・デッド」、「300」(07)のザック・スナイダー監督初作品です。私はこの作品をレンタルDVDで見たのですが、ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」のオリジナル脚本を現代風にリメイクしたものでした。主役のアナを演じたのが、サラ・ポーリー。逃げ場のない息詰まるストーリーは、「ゾンビ」映画の常。

それにしても最近の“ゾンビ”もの、数が多いですね。「ゾンビーノ」(06)「ゾンビ3D」(06)「バイオハザードⅢ」(07)「プラネット・テラー in グラインドハウス」(07)など。冒頭の「ドーン・オブ・ザ・デッド」の脚本家、ジェームズ・ガンが初監督に挑んだのが、「スリザー」(06)です。

この作品は、あいにくゾンビ物ではありません。しいて言えば地球外生命体もの。つまり、エイリアンですね。宇宙から来た生命体は、地球で生きるため、侵略のため、人間に“寄生”するのです!ギャイ~ン!この手の映画も本当に豊富。名作「SF/ボディ・スナッチャー」(78)や「ヒドゥン」(87)「ノイズ」(99)なども。

「ボディ・スナッチャー」のリメイク、「インベージョン」(07)は『金返せ!』映画でしたが、「ヒドゥン」は私のお気に入り♪「ブルーベルベット」(86)のカイル・マクラクラン主演、ジャック・ショルダー監督の快作です♪なんでこの映画の話をしているかというと、「スリザー」との共通点がひとつ。

それは“寄生”のしかた。そのヌルヌル・ベチョベチョの生命体は、口から入ってくるんです!ギャイ~ン!いろんな“寄生”のしかたはあるものの口からっているのは結構多いんですよね~。「パラサイト」(98)なんてのもありましたね。キャッチコピーは『叫ぶ前に、口をふさげ!』うむ。ムリですが…。

主演は「ウェイトレス」(05)で、産科医を演じてたネイサン・フィリオン。他にエリザベス・バンクス、マイケル・ルーカー、グレッグ・ヘンリー。結構、くせ者俳優を集めてます。ヌルヌル・ベチョベチョは苦手ですが…。見ようかな。
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子猫の頃

2007-11-25 21:43:49 | 特別
11月25日は、わたしにとって決して忘れることのできない日です。2年前の2005年、この日私の大切な飼い猫が亡くなりました。こんなに日にちが経っているのに、まだ忘れることができないし、忘れるつもりもありません。

今も小さな白い壷の中で、私と一緒に部屋にいます。毎朝、毎晩、お線香を上げて声をかけています。寝る前なんかはやっぱり淋しいです。だんだん寒くなってくると布団の中に入り込んできたり、ひざ掛けをしたひざの上に乗ってきて重かったり、読んでいる本や雑誌の上に乗ってジャマしたり…。

そんなことを取りとめもなく思い出しています。今年、私の友人の飼い猫が亡くなったり、実家に帰った友人の猫も亡くなりました。なんだか自分のことのように悲しいです。

猫を愛する皆さま、大切にかわいがってあげてくださいね。猫は我慢強いし、飼い主の心をよ~く分かっているんです。体調に気を付けてあげてくださいね。私もいつかまた、猫にめぐり会いたいです。いつか、きっと!
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ミンとアンの純愛

2007-11-24 21:54:58 | 映画
中国映画の映像は、ドキッとするくらい美しさに満ちているものがあります。中国の大自然を映し出した画面は、毎日仕事に明け暮れる私には別世界です。1954年両親を医師に、福建省で生まれたダイ・シージエ監督。あの文化大革命の時代を生き、革命後の84年パリに渡り、映画の勉強します。

監督デビュー作は、「中国、わがいたみ」(89)。文革の最中、禁止されたラブソングのレコードをかけたために山中の施設に送られた少年の物語。2作目は「小さな中国のお針子」(02)。やはり文革の最中、医者の両親を持つマーとルオの2人は、反革命文子の子供という理由で山奥の施設へ送られます。そこで出会ったのが、美しいお針子の少女でした…。

シージエ監督はパリを拠点に活躍していますが、作品はいつも自分の故郷、中国が舞台。最新作は、「中国の植物学者の娘たち」(05)。この魅惑的なタイトルには、深い意味があります。映画で描かれるのは、今までの中国映画ではタブーとされている同性愛。中国での撮影許可が下りず、ベトナムで撮影されたそう。うむ。

1976年の地震で両親を亡くし、孤児院で育ったリー・ミン(ミレーヌ・ジャンパノワ)。湖に浮ぶ植物園の実習生として、昆林医科大学の植物学者、チェン教授( リン・トンフー)のもとにやって来ます。そこで出会ったのが、教授の娘のアン(リー・シャオラン)。10歳で母親を亡くし、厳格な父の元で暮らしていたアンは、次第にミンと仲良くなっていきます。

友情はやがて純粋な愛へと変わっていきます…。2人は永遠の愛を誓うのですが、その関係は許されるはずはなく、残酷な運命が2人を待ち受けていました。ええっ~それって、なに?「ブロークバック・マウンテン」(05)に泣いた私としては、つら過ぎます。純愛を許さない、偏見って!!!

お分かりのように、パリで活躍する監督の作品は、中国映画の様子をしながら実はフランス映画。主役のミレーヌ・ジャンパノワは、父親が中国人で母親がフランス人。そんなことはともかく、美しさと純愛と運命の物語、見ましょう。
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あなたの名前は?

2007-11-23 21:23:46 | 映画
ひさびさにインド映画がやって来ます。しかし、私の大好きなミュージカル仕立ての娯楽大作ではありません。かなり、リアルな作品。「サラーム・ボンベイ!」(88/カンヌ国際映画祭カメラ・ドール受賞)でデビューした、女性監督ミーラー・ナーイルの最新作です。

今や名匠と言われるナーイル監督は、デンゼル・ワシントン主演の「ミシシッピー・マサラ」(91)やアルフレッド・モリーナ主演の「太陽に抱かれて」(95)というアメリカ映画を製作。そして、インドに戻って「モンスーン・ウェディング」(01)を監督。この作品は、ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞。

その名にちなんで」(06)。原作はピュリツァー賞受賞の作家、ジュンパ・ラヒリの同名小説。期待できそうですね。1977年アメリカの大学で学んでいたアシュケ・ガングリー(イルファン・カーン)は、故郷のコルカタで親のすすめる相手、アシマ(タブー)とお見合いをします。料理と英語が得意で、明るく美しいアシマに恋をしたアシュケ。

2人は結婚して、NYへ向かいます。慣れない異国での生活はアシマにとって大変でしたが、アシュケの助けでどうにか馴染んでいきます。やがて男の子が誕生。とりあえず“ゴーゴリ”と名付けます。変わった名前でしょう?映画のタイトルにあるように、この名前が映画のテーマなのです。

次女ソニアの誕生。郊外の1軒家への引っ越し。そして高校生になったゴーゴリ(カル・ペン)が、自分の名前を変えたいと言い出したり…。やがて、ゴーゴリは建築家として自立します。この映画はアシュケとアシマの約30年におよぶ物語。子供に付けた名前の意味。込められた願い。

女性監督らしい視点で描く、家族の物語。インド人として見るのではなく、世界中に共通するテーマです。ちなみにゴーゴリは、ロシアの作家ニコライ・ゴーゴリのこと。映画の中でどんな意味を持つのでしょうね。この大河ドラマ、じっくり見ましょう!
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のんびり、ワインでも

2007-11-22 21:50:45 | 映画
最近、お疲れではありませんか?私?今年も残り1ヶ月弱となり、やはり疲れてきました。大きな休みもなく、もちろん旅行なんて!国内旅行も海外旅行も、ここ何年も縁がありません。90年代には、毎年海外へ行ってたのになぁ~。しみじみ。格差社会をズンと感じる毎日です。はい。

この映画のコピーは、“人生をちょっとひと休み”。うう、なんか自分に言われているようで心に響きます。えっ、あなたもですか?では、この映画をご紹介しましょう。旧ソ連時代のグルジア共和国生まれのオタール・イオセリアーニ監督。「月曜日に乾杯!」(02)以来の最新作です。

この作品では、フランスの小さな村の工場で働く平凡な男ヴァンサン(ジャック・ビドウ)が、ある月曜日、ふと仕事に行かずワイン片手にベニスへ行く…というお話です。コピーは“ちょっとヴェニスへ行って来ます”。うう、いい感じ。これ未見なので絶対レンタルDVDします。

そして今度の映画は、「ここに幸あり」(06)。究極のタイトルですね。主人公のヴァンサン(!)(セヴラン・ブランシェ)は、パリで忙しく働く大臣。自らの発言によって、133名の不当解雇反対の抗議デモが勃発。おかげで彼は突如、解雇。家に帰ると愛人もいない…。ああ~、一気に仕事とお金と家と愛人を失ってしまいました。

別れた妻も冷たいし、ようやく母親の元にたどり着いたヴァンサンは、昔住んでたアパートへ。しかしそこは見知らぬアフリカ人たちに、不法占拠されていました。どん底の彼は、ロシア人女性マチルダ(リリ・ラヴィーナ)や、かつて官庁で掃除婦をしていたバルバラ(ジャサント・ジャケ)たちに出会います。

友人で、今は司祭となったヨハン(マニュ・ド・ショヴィニ)とも再会し、次第にヴァンサンの心は癒されていきます。ワインと音楽と友人と女たち。自由に生きる歓び。なんだかこっちまでうれしくなってしまいますね♪日頃の疲れが、癒されそう~。

この映画の見どころのひとつに、ヴァンサンの母親をあのミッシェル・ピコリが演じていること!「美しき諍い女」(91)や「家路」(01)などで知られる演技派男優ですね。さぞや豪快なママン役でしょう。楽しみです。ぜひ、見ましょう。
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無人のNY

2007-11-21 22:07:48 | 映画
映画の原作になる小説を多く生み出している作家、代表格はウィリアム・シェークスピア?それとも、スティーヴン・キング?う~む。私の好きな作家に、リチャード・マシスンがいます。1926年2月20日ニュージャーシー州生まれ。小説家で、特にSFやホラー、ファンタジーなどが得意、さらに脚本家でもあります。

作家デビューは、1954年の『吸血鬼』“I AM LEGEND”。TVシリーズの「ミステリー・ゾーン」も♪他には…
 『縮みゆく人間』 → ジャック・アーノルド監督「縮みゆく人間」(57)
 『渦まく谺』 → ケヴィン・ベーコン主演「エコーズ」(99)
 『夜の訪問者』 → チャールズ・ブロンソン主演「夜の訪問者」(70)
 『激突!』 → スティーヴン・スピルバーグ監督「激突!」(71)
 『地獄の家』 → ロディ・マクドウォール主演「ヘルハウス」(73)
 『ある日どこかで』 → クリストファー・リーヴ主演「ある日どこかで」(80)
 『奇蹟の輝き』 → ロビン・ウィリアムズ主演「奇蹟の輝き」(98)など

デビュー作の「I AM LEGEND」の映画化には、64年の未公開作「地球最後の男」 シドニー・サルコウ&ウバルド・ラゴーナ監督、ヴィンセント・プライス主演のオリジナルと、71年の「地球最後の男 オメガマン」 ボリス・セイガル監督、チャールトン・ヘストン主演のリメイクがあります。へストン版を見ています。

中ソ細菌戦争による疫病で、荒廃した世界。人類はほぼ死滅し、残っているのは異形の亡者と化していました。細菌の開発者である科学者ネビル(ヘストン)は、自らの血清でただ1人ロスで生存。しかし地球最後の男は、果てしない闘いの日々を送ることに…。このストーリーがその後の“吸血鬼”や“ゾンビ”の原型となったのです。

そしてリメイク再び!今度はウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」(07)です。2012年。3年前の地球規模の災厄で無人となったNYに、たった1人で生きている科学者のロバート・ネビル(スミス)。シェパード犬のサムだけが、唯一の話し相手。誰もいない店から必要な物を手に入れ、セントラルパークに畑を作って自活しています。

無線を使って、他の生存者を探す毎日。果たして、呼びかけに応える者は?そして、現状を変える事はできるのか?誰もいないNY、信じられない…。結末を見なくては!
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バレエを見る歓び

2007-11-18 22:00:19 | 映画
バレエ。なんて、ステキな響きなんでしょう。猛~烈なファンではないのですが、映画、演劇が好きな私としては、バレエも大好き。もっと舞台を見に行くべきですね。もう何年も前のこと、来日したミーシャことミハイル・バリシニコフの舞台を見ました。その後、玉三郎さんと共演した舞台も見ましたっけ。

映画の中で描かれるバレエもさまざま。バレエを目指すダンサー物語や、バレエとヒップホップのコラボなんてのもありました。バレエ・ダンサーが俳優として出演する映画も。その代表作が、「ホワイトナイツ」(85)。ミーシャが今は亡き、グレゴリー・ハインズとダンス共演を果たしました。出演2作目のイザベラ・ロッセリーニが、初々しかった…。

この映画の中でミーシャが、レニングラード(現サンクトぺテプスブルグ)にあるキーロフ劇場(現マリインスキー)で踊るシーンには、ひたすら感動~。まさに聖地!98年9月、私も行って見て来ました。歴史、革命、バレエ、芸術、美術、ああ~たまりません。また、あらためて行ってみたいです。

ところで、ロシア・バレエ団といえば…バレエ・リュス。感動のドキュメンタリー映画がやって来ます!「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」(05)。監督・撮影はダニエル・ゲラー、共同監督にデイナ・ゴールドファイン。2000年にニューオリンズで開催された、元団員の“同窓会”を紹介しています。

1909年天才興行師セルゲイ・ディアギレフが、パリのシャトレ座で旗揚げしたロシア・バレエ団。“バレエ・リュス”と呼ばれ、今日のモダンバレエの基礎を作りました。映画にもなった“ニジンスキー”を生み出し、パリを中心に活動しました。バレエ団は、1929年ディアギレフの死と共に解散。

ロシア革命、第1次・第2次世界大戦、激動の20世紀を走り続けた“バレエ・リュス”。映画には、現在もお元気な80歳、90歳の元劇団員が当時を語ります。歴史として見るバレエにも、興味津々です。クリスマスには、この映画を!
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イエスの母、マリア

2007-11-17 22:02:05 | 映画
聖書の物語が大好きな私。聖書自体も読み物としてとっても面白いし、聖書をテーマにした絵画も大好き。もちろん映画も!あまりにたくさんあって困りますが、ごく一部を紹介。ヴィクター・マチュアの「サムソンとデリラ」(49)、ピーター・ユスティノフとロバート・テイラーの「クォ・ヴァディス」(51)、グレゴリー・ペックとスーザン・ヘイワードのダビテ王物語「愛欲の十字路」(51)

リチャード・バートンとジーン・シモンズの「聖衣」。(53)そしてチャールトン・へストンの「十戒」(56)「ベン・ハー」(59)。ユル・ブリンナーとジーナ・ロロブリジーダの「ソロモンとシバの女王」(59)。ジェフリー・ハンターの「キング・オブ・キングス」(61)。アンソニー・クィンの「バラバ」(62)。

「偉大な生涯の物語」(65)「天地創造」(66)「ブラザーサン・シスタームーン」(72)「ジーザズ・クライスト・スーパースター」(73)「ナザレのイエス」(77)「キングダビテ」(85)「最後の誘惑」(88)「フランチェスコ」(89)などなど。そして、メル監督の「パッション」(04)となります。ああ~、限がない。

「ダ・ヴィンチ・コード」(06)だって、聖書絡みです。この映画では、マグダラのマリアの謎が解かれていきました。聖書にはマリアという女性が何人もいるのですが、一般的にマリアといえば、聖母マリアとマグダラのマリアですね。イエスの話はよく映画化されますが、ではマリアは?

映画「マリア」(06)は、聖母マリアの物語を描いた作品。監督は、キャサリン・ハードウィック。主演のマリアを「クジラの島の少女」(02)で、デビューしたニュージーランド生まれのケイシャ・キャッスル=ヒューズが演じています。この映画の特色は、かつてのハリウッド映画のような歴史劇としてではなく、生身のマリアを描いていること。

ナザレの村に住むマリアは、ヨセフ(オスカー・アイザック)と婚約中に妊娠してしまいます。村人から疎まれる毎日を送るマリア。やがて2人は結婚。夫だけは、”神の子を身ごもった”というマリアの言葉を信じてくれたのです。一方、『救世主の誕生で王位を奪われる』という予言を信じたヘロデ王(キアラン・ハインズ)は、その子を探し出し抹殺しようとします。

ヨセフの故郷ベツレヘムへと旅する2人を待ち受ける苦難。そしてとうとう、馬小屋での出産の時を迎えるのです。マリアとヨセフの知られざる物語。当時の生活も知ることができます。クリスマス前に知っておくと良いかも!?
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