だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

双子監督のヴァンパイア

2010-09-29 20:47:13 | 映画
最近、映画人の中に兄弟名を良く聞きます。代表格は、ジョエルとイーサン・コーエン。ジョエルが兄で、イーサンが弟。「バートン・フィンク」(91)でカンヌ映画祭のパルム・ドール受賞。「ファーゴ」(96)でアカデミー賞脚本賞受賞。

ジョエル夫人のフランシス・マクドーマンドが、主演女優賞受賞。「ノーカントリー」(07)で作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞(ハビエル・バルデム)受賞。ラリー(兄)とアンディ・ウォシャウスキー(弟)は、「マトリックス」(99)シリーズが有名。

「メリーに首ったけ」(98)や「ふたりにクギづけ」(03)などのピーター(兄)とボビー・ファレリー(弟)監督は、コメディがお得意。「グッドモーニング・バビロン!」(87)などのヴィットリオ(兄)とパオロ・タヴィアーニ(弟)は、イタリア人監督。

他にも常にコンビを組んで活躍する、「SAW」(04)シリーズのジェームズ・ワンとリー・ワネル。オーストラリアの大学からの親友。双子もいるってご存知ですか?映画「デイブレイカー」(09)のピーターとマイケル・スピエリッグ、オーストラリア出身。

と言っても、デビュー作の「アンデッド」(03)は未見なので知りませんでした。低予算のオーストラリア映画で、監督・脚本・製作・編集を兄弟で担当。世界各地の映画祭等で評判を呼んだゾンビ・アクション・ムービーだそうです。

2作目の「デイブレイカー」の舞台は、近未来。ある日、未知のウイルスによる疫病が世界中に蔓延。あっという間に人間たちは、ヴァンパイアと化してしまいます。わずかに残った人類は軍隊に拿捕され、ヴァンパイアへの血液供給源として飼育され…。

2019年、ヴェンパイアが支配する社会は大きな問題を抱えていました。人類の占める割合は5%以下…慢性的な血液不足。そのため、街には血を求めるホームレスが出現。さらに“サブサイダー”と呼ばれる凶暴なモンスターまで!

血液を供給するブロムリー=マークス製薬。社長のブロムリー(サム・ニール)の元、エリート研究者のエドワード(イーサン・ホーク)は代用血液の開発を急いでいました。彼はヴァンパイアでありながら、、人間の血を飲むことを拒絶していたのです。

絶滅寸前の人類を救おうとする、エドワード。果たして人類の運命は?他にウィレム・デフォーが共演。光を遮断した近未来の世界とは?
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狂人たち…

2010-09-27 22:15:50 | 映画
ゾンビ映画って、たくさんあるんですよね~。その誕生はまさにこれ、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生」(68未)。監督・原案・撮影は、ジョージ・A・ロメロ。もっとも1930年代くらいから、死者が蘇るお話はあります。

ロメロ監督のゾンビは、超~残酷。なのに世界中で大ヒット。以後「死霊のえじき」「デモンズ」「スペースバンパイア」「バタリアン」(85)「ゾンビコップ」(88)「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(96)「28日後…」(02)

「バイオハザード」(02)「ドーン・オブ・ザ・デッド」(04)「ゾンビーノ」(06)「プラネット・テラー in グラインドハウス」「アイ・アム・レジェンド」(07)「ゾンビランド」(09)など。コメディもあるし、シリーズ化されたものも。

ゾンビになるには、ゾンビに噛まれる必要があります。つまり伝染するんですね。ちょっと吸血鬼と似てます。原因はウィルスだったり血液感染だったり、いろいろ。映画はとってもがんばって工夫してます。

つい最近でも、 アレックス・パストール&ダビ・パストール監督の「フェーズ6」(09)がありましたね。致死率100%のウイルスによって人類滅亡寸前。主人公グループは、メキシコ湾のビーチを目指します。その道中の恐怖。

最近作の「クレイジーズ」(10)では、水が原因。アイオワ州ピアス郡の人口わずか1260人の小さな町オグデンマーシュ。町の安全を守るのは、保安官デヴィッド(ティモシー・オリファント)と、保安官補ラッセル(ジョー・アンダーソン)。

デヴィッドの妻ジュディ(ラダ・ミッチェル)は、町の医療センターで働いています。ある日突然、町では異常な事件が続発。翌日、森の奥にある沼で飛行機の操縦士の遺体が発見されます。デヴィッドとラッセルは、川を捜索。

川底には軍用機が沈んでいます。川の水は、町の飲料水。もしや…と考えたデヴィッドは、独断で給水を止めます。町に帰った2人が見たものは?携帯もネットも不通になり、町には人の姿が見えない…。

住民が突然凶暴化し、町中は血まみれに!軍用機には細菌兵器が搭載され、軍は秘密裏に住民を隔離。果たして、感染を逃れたデヴィッドとラッセルは、ジュディを救出できるのでしょうか?監督は、ブレック・アイズナー。

実はこの作品、ロメロ監督の「ザ・クレイジーズ」(73)がオリジナル。うむ。軍の隔離と言えば、「アウトブレイク」(95)を思い出しますね。
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蔦屋重三郎をご存知?

2010-09-25 22:45:56 | 展覧会
レンタルビデオでお馴染みのTSUTAYA。お世話になっています。TSUTAYAの創業者は、“現代の『蔦屋』になる”ということから社名をTSUTAYAにしたそうな。ところで、その蔦屋とは?当然、人の名前ですよね。

蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)は、江戸時代に活躍した版元。つまり出版社の社長、発行者ですね。江戸時代と言っても詳しくは、寛延3年(1750年)~寛政9年(1797年)。えっ、たった48歳の人生だったの?

どんな人かというと、父親が吉原遊郭で働いていたそうで、重三郎も吉原生まれ。後に吉原の茶屋、喜多川家の養子となり、屋号が“蔦谷”だったのです。安永2年(1773年)、吉原大門の前に書店を開き、出版、販売に携わります。

吉原の案内書『吉原細見』(ガイドブックですね)、人気作家の黄表紙(ってなに?)、洒落本や狂歌本を出版。ヒット作が続き、天明3年(1783年)日本橋に進出。一流版元に並びます。重三郎が世に出した作家たち…。

浮世絵の喜多川歌麿、東洲斎写楽、戯作の山東京伝、狂歌の大田南畝(なんぽ)といった江戸文化を彩る花形スター。全員は知らないけど、歌麿、写楽は超有名。しかし風紀取締りが厳しくなり、重三郎は摘発されます。うむ。

寛政9年(1797年)、48歳で亡くなります。その蔦谷重三郎を紹介した展覧会が開催されます。六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階のサントリー美術館での「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦谷重三郎」です。

曲亭馬琴(『南総里見八犬伝』の作者)、十返舎一九(『東海道中膝栗毛』の作者)などの世話人でもあったという重三郎。彼のおかげで、私たちはたくさんの作品を見ることができるのですね。では展示されるその作品は?

ポスターにある、写楽の『二世瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木』、『二世嵐龍蔵の金貸石部金吉』、『四世松本幸四郎の山谷の肴屋五郎兵衛』(いずれも寛政6年/1794年)、北斎の『画本東都遊』(享和2年/1802)。

歌麿の『難波屋おきた』(寛政5年/1793年頃)、『女達磨図』(寛政2~5年/1790~93年頃)、『婦女人相十品 文読む女』(寛政4~5年/1792~93年頃)など。これはチャンスですね。
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ああ~、限界

2010-09-24 22:09:21 | 映画
はじめにお断りしておきますが、この映画(たぶん)見れないと思います、見ないんじゃなく、見れない。何ヶ月も前、ポスターを見た時『なにこれ?』と思い、予告編を見た時、『ダメだ…』と思いました。“目覚めたら土の中”って。

“リミット”とは、限度、限界のこと。映画「 [リミット] 」(10)は、まさに限界。見る方のね。イラクでトラック運転手として働く、アメリカ人ポール・コンロイ(ライアン・レイノルズ)。ある日突然襲撃を受け、目覚めるとそこは箱の中…。

しかもそれは棺で、土の中に埋められているのです!真っ暗な中、手にしたのは携帯電話とライター、ナイフ、ペン、酒。しかし、携帯電話は充電切れ間近。ようやく繋がった警察との通話は、時間切れ。どうするの~?

なぜ、襲われたのか?そこに入れられたわけは?どうやって脱出するのか?ああ~、もうダメ。怖すぎる!監督は、ロドリゴ・コルテス。しかし、俳優って大変ですよね。いくら撮影時はオープンになっているとは言え、閉所恐怖症だったら。ううっ。

キーファー・サザーランドとジェフ・ブリッジス主演「失踪」(93)という作品、見ました?「マイセン幻影」(92)のジョルジュ・シュルイツァー監督作品。ドライブ中、サービスエリアから失踪したジェフ(サザーランド)の恋人ダイアン(サンドラ・ブロック)。

数年後、リタ(ナンシー・トラヴィス)と付き合いながらもダイアン探しを諦めきれないジェフ。やがて犯人を名乗る男バーニー(ブリッジス)が現れるのですが…。未見の方は、結末をぜひ自分の目で確認してください。

この作品、実はお気に入り。DVDも持ってます。怖い…、でも面白い!他にもクエンティン・タランティーノが監督した、「CSI:5 科学捜査班」(04~05)の24話と25話『CSI“12時間”の死闘』。箱に入れられ、生き埋めにされたニック(ジョージ・イーズ)。

タラちゃんらしくその演出は執拗で、棺桶のような透明の箱からCSIにライブで実況。しかも箱の中に、アリが…。見る者を恐怖に突き落とすエピソード。CSIファンのタラちゃん、楽しそう~。ニックは後遺症に悩むのに。

「スパナチュ」シーズン4、第1話「天使の復活」では、死んだはずのディーン(ジェンセン・アクレス)が棺の中で目を覚まします。ブライアン・デ・パルマ監督の「キャリー」(76)のラストも怖かった…。とにかく、見たいけど見れない「[リミテッド]」。あなたは?
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ゴッホのすべて

2010-09-23 22:41:42 | 展覧会
印象派の画家には、クロード・モネ、エドゥアール・マネ、エドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロ、アルフレッド・シスレー、ギュスターヴ・カイユボット、ジョルジュ・スーラ、ポール・セザンヌ、ベルト・モリゾ

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー、メアリー・カサット、ポール・ゴーギャン、そしてフィンセント・ファン・ゴッホ。印象派にもいろいろあって、“印象派” “新印象派” “後期(ポスト)印象派”の3つに分けられます。(画家名の並びは、順不同)

絵が好きでもまだ何もわからない頃、ゴッホ(後期印象派)が大好きでした。それは、映画「炎の人ゴッホ」(56)を見たせいです。アーヴィング・ストーンの原作をヴィンセント・ミネリが監督。製作は、俳優でもあるジョン・ハウスマン。

主役のゴッホをカーク・ダグラス、ゴーギャンをアンソニー・クイン、ゴッホの弟テオをジェームズ・ドナルドが演じました。この作品で、絵の裏にある画家の想いやいきざま、そもそも画家も生きているんだという感動。

映画はフィクションだとわかっていても、すっかりゴッホに魅せられました。以来、ゴッホの作品を見るチャンスを逃さないようにしてきました。初期の作品『馬鈴薯を食べる人たち(食卓についた5人の農民)』(1885)を見た時の衝撃。

ゴッホと言えば、『ひまわり』や『アイリス』のような華やかな色にあふれた作品を思い浮かべますね。全然違うんです。画面は暗色に塗られ、登場人物たちに笑顔はありません。1886年3月、ゴッホはパリに出ます。

色々な画家との交流を経て、1888年ゴーギャンとアルルでの共同生活がはじまるのでした…。この秋、六本木の国立新美術館で「没後120年 ゴッホ展」が開催。オランダのフォン・ゴッホ美術館、クレラー=ミューラー美術館から約120点が来日!

『アルルの寝室』 『種まく人』 『ゴーギャンの椅子』 『サン=レミの療養院の庭』 『糸杉で囲まれた果実園』(5点すべて1888)『麦を束ねる人(ミレーによる)』(1889) 『アイリス』 『草むらの中の幹』(2点とも1890)

ゴッホ作品には、『梅の花』 『雨の大橋)』 『花魁』 『タンギー爺さんの肖像』(すべて1887、フォン・ゴッホ美術館蔵)のような浮世絵をモチーフにしたものも。今回の展覧会で、出会える作品はどれ?楽しみ!
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デューラーの版画たち

2010-09-22 21:56:18 | 展覧会
国立西洋美術館の建物は、フランス人のル・コルビュジエ氏による設計。1959年(昭和34年)3月完成、6月開館、一般公開開始。株式会社川崎造船所の社長、松方幸次郎氏の松方コレクションが有名。常設展で見ることができます。

1979年(昭和54年)11月、前川國男氏設計による新館が完成。1989年(平成元年)年6月、開館30周年記念としてロダンの『地獄の門』を設置。2008年には“世界遺産登録”を目指し、活動が起こりました。

2007年(平成19年)には、国の重要文化財(建造物)に指定されています。この美術館に行くたびに、玄関先のオーギュスト・ロダン作“考える人” “カレーの市民” “エヴァ” “地獄の門”などに出会えます。彫刻が苦手な人も見る価値あり。

ここはお気に入りの美術館のひとつです。企画展の後には、常設展も必ず見に行きます。お勧め。この秋の展覧会は、「アルブレヒト・デューラー 版画・素描展」です。デューラーと言えば、ドイツルネサンス期に活躍したドイツ美術史上最大の画家。

同名の父アルブレヒトは、金銀細工師。息子のアルブレヒトは、1471年ドイツのニュルンベルクに生まれます。(1528年没)多くの自画像を残していて、その姿を知ることできるんです。意外と美形?絵画の他に、版画も多く描いています。

今回の展覧会は、そのデューラーの版画、素描を集めたものとなっています。オーストラリア、メルボルン国立ヴィクトリア美術館から105点、国立西洋美術館の版画49点、ベルリン国立版画素描館から3点の素描を加え、計157点が展示。

ポスターになっている『岐路に立つヘラクレス』(1498年頃)、『ネメシス(運命)』(1502年)、『4人の魔女』(1497年)、『ある女性の肖像』 『頭蓋骨のある紋章』(1503年)、『受胎告知』(1503年頃)、『メレンコリアⅠ』(1514年)など。

デューラーが芸術で重要とした“宗教” “肖像” “自然”。展示もそのようになっています。見事な版画、素描。細かい!小さいのがネックだけど…。
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NYとSFの恋

2010-09-20 21:24:20 | 映画
ドリュー・バリモアは、大好きな女優の1人。1995年、ナンシー・ジュボネンと製作会社フラワー・フィルムズを設立。「25年目のキス」(99)「チャーリーズ・エンジェル」(00)「ドニー・ダーコ」(01)「おまけつき新婚生活」(03)

「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」(03)「2番目のキス」(05)「ローラーガールズ・ダイアリー」(09)「そんな彼なら捨てちゃえば?」(09)と、自身の主演作や若手の映画製作を応援。子役から映画の世界で活躍し、今があるんです。

美人でキュートなドリューは、恋も華やか。俳優・歌手のジェームズ・ウォルタース、バー経営者ジェレミー・トーマス(結婚・離婚)、ミュージシャンのエリック・アーランドソン、俳優のルーク・ウィルソン、コメディアンのトム・グリーン(結婚・離婚)

ミュージシャンのファブリシオ・モレッティ、映画監督のスパイク・ジョーンズ、俳優のジャスティン・ロング。実はジャスティンとは、過去に一度破局していながら映画共演を経て再燃。そのきっかけになった映画は、「そんな彼なら捨てちゃえば?」。

2人の再共演作が、「遠距離恋愛 彼女の決断」(10)です。監督は、ロバート・エヴァンスの「くたばれ!ハリウッド」(07)のナネット・バースタイン。NYの音楽業界で働くギャレット(ロング)は、つい最近恋人にフラレたばかり。

ある日、ジャーナリストを目指すエリン(ドリュー)とバーで出会い、意気投合。軽いお付き合いのつもりが、いつしか本気になっていきます。しかし、エリンは6か月の研修期間が終わり、サンフランシスコに帰ることになるのです。

エリンは、“遠距離恋愛”失敗の経験者。なんとか立ち直ろうとしている矢先の恋のはじまり。NYとサンフランシスコの遠距離恋愛は、こうしてはじまるのでした。果たして、タイトルの“彼女の決断”とは?恋か仕事か…。

ところで、パトリック・デンプシーとミシェル・モナハン主演の「近距離恋愛」(08)、覚えてます?こちらは、大学時代から10年来の大親友トムとハンナの物語。あまりに近すぎて、ハンナを愛していることに気付かなかったトム。

映画ではロマンチックなテーマでも、実生活ではさぞかし大変なんでしょうね~。(ひとごと)それにしても、ドリューとジャスティン。この映画の後の恋の行方は?
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生き残った最後の人類

2010-09-19 21:32:40 | 映画
ポール・W・S・アンダーソン(本名ポール・ウィリアム・スコット・アンダーソン)は、1965年3月4日イギリスのニューカッスル・アポン・タイン出身。現在、監督作「バイオハザードⅣ アフターライフ」(10)が公開され、大ヒット中。

ジュード・ロウとサディ・フロスト主演の「ショッピング」(93)で、監督デビュー。見ました。近未来の英国を舞台に強盗を繰り返す若者の話。主演の2人は97年に結婚、03年離婚。ジュードのデビュー作です。作品的には、暗い…。

サム・ニールとローレンス・フィッシュバーン主演の「イベント・ホライゾン」(97)は、2047年の宇宙が舞台。カート・ラッセル主演の「ソルジャー」(98)も近未来が舞台。どうやらアンダーソン監督は、近未来がお好き?

「バイオハザード」(01~10)シリーズでしょ。「エイリアンVSプレデター」(04)でしょ。ジェイソン・ステイサム主演の「デス・レース」(08)でしょ。みん~な近未来。プロデューサーにまわった「パンドラム」(09)も、SF。

時は西暦2174年。地球は資源が枯渇する事態に陥り、争奪により滅亡寸前になっていました。人類の移住計画。目的地は、地球と環境が似ている惑星タニス。宇宙船エリジウムに乗ったのは、乗員6万人、さまざまなサンプル品2000万種。

時は過ぎ、冷凍睡眠から2人の宇宙飛行士ペイトン(デニス・クエイド)とバウアー(ベン・フォスター)が目覚めます。ところが2人は記憶を失っていて、なぜそこにいるのか、自分たちは何者のか…思い出せないのです。

広い船内を捜索すると、誰もいない様子。しかし、自分たち以外の恐ろしい“何か”がいることに気付きます。果たして、それは?この船に何があったのか?そして“パンドラム症”とは、いったいなんのか?

実は閉所恐怖症のペイトン中尉役のデニス・クエイドは、「バンテージ・ポイント」(08)「G.I.ジョー」(09)「レギオン」(10)と絶好調。一方ベン・フォスターは、「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(06)「3時10分、決断のとき」(07)に出演。

ただ者じゃない若手演技派。こういうSFにはぴったり。監督は、クリスチャン・アルバート。「処刑人Ⅱ」(09)のノーマン・リーダスも出演。怖いSF好きは、見なくっちゃ。
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ドガの踊り子を見に。

2010-09-18 21:34:47 | 展覧会
“芸術の秋”到来です。ザ・ミュージアムの「フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて」では、ベルギー・フランドルの画家たちの作品を楽しみました。美しい風景画は光にあふれ、思わずため息。きれいでした。

東京国立近代美術館の「上村松園展」では、久しぶりに大好きな美人画たちに再会しました。何度も見た作品もあれば、『えっ、これ初めて!』という作品も。うれしい驚きでした。それにしても松園さんの作品は、目を見張る美しさ。

損保ジャパン東郷青児美術館の「ウフィツィ美術館 自画像コレクション」は、これから拝見。楽しみ!で、今日のご紹介は横浜美術館で開催中の「ドガ展」です。印象派を代表する画家の1人、エドガー・ドガ。1834年7月19日パリ出身。

ドガと言えば、やっぱり“踊り子”ですね。『オペラ座の稽古場(ル・ペルティエ街のオペラ座のバレエ教室、踊りの審査)』(1872)『舞台のバレエ稽古』(1874年頃)『舞台の2人の踊り子』(1874年頃)『ダンス教室(バレエの教室)』(1875年頃)…

今回の展覧会には、代表作でもある『踊りの花形(エトワール、又は舞台の踊り子)』(1878年頃)が初来日。エトワール“星”とは、パリのオペラ座でプリンシパル(主役を踊る踊り子)の中でも特に花形だけに与えられる称号。

踊り子の作品の中でも、上演光景を描いた数少ない作品のひとつ。構図は、高い位置にあるボックス席から舞台上の踊り子を見ているよう。画面奥にはパトロン(夜会服の男)と、出番を待つ脇役の踊り子たちも描かれています。

華やかな世界と厳しいバレエの現実世界。華やかな舞台から、そんなことまで表現しているんですね。この他、『バレエの授業』(1873~76)『綿花取引所の人々(ニューオリンズ)』(1873)『浴盤(湯浴みする女)』(1886年頃)

『出走前』(1878~80年頃)『障害競馬ー落馬した騎手』(1866)『マネとマネ夫人像』(1868~69年頃)など、本当にすばらしい作品がいっぱい!美術館でドガを堪能し、空気に秋を感じながら横浜を散策しましょ。そうしましょ。
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オスカーの12日間

2010-09-17 22:02:25 | 映画
もし、自分の余命がわかったとしたら…。普段あんまり考えることがないけれど、それがもし子供ならば…。映画では良く描かれるテーマですが、「100歳の少年と12通の手紙」(09)はぜひ見たい、お勧めの映画です。

劇作家エリック・=エマニュエル・シュミットのベストセラーが原作。彼はオマー・シャリフ主演「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」(03)では、原作と脚本を担当。カトリーヌ・フロ主演「地上5センチの恋心」(06)では、脚本と監督を。

「100歳の少年と12通の手紙」では、原作・脚本・監督を務めています。自身の作品を監督しているんですね。音楽は、フランス映画の巨匠ミシェル・ルグラン。この作品を見て、改めて“生きる”ということを考えてみましょう。

10歳の少年オスカー(アミール)は、白血病を発症し入院していました。ある日、病院内でピザをデリバリー中の女主人ローズ(ミシェル・ラロック)と出会います。口の悪い彼女は、唯一オスカーに対して正直に接する大人でした、

そんな時、オスカーは自分の病気、命が残り少ないことを知ってしまいます。息子を憐れみ、気を使い、会うことさえ恐れる両親。オスカーは大人たちに幻滅し、口を閉ざしてしまいます。院長(マックス・フォン・シドー)は、ローズに助けを求めます。

一方のローズも問題を抱えていました。結婚に失敗し離婚したローズは、母親(ミレーヌ・ドモンジョ!)と暮らしています。毎日のピザ配達を交換条件に、ローズはオスカーの元へ行くことになるのでした…。

大晦日までの12日間。ローズはオスカーと約束をします。1日を10年間と考えること。そしてその日々を大切に過ごすこと。毎日、神さまに手紙を書くこと。オスカーのとっての、初めての恋、結婚、試練、最愛の妻との別離…。

私たちにとって時間はごく普通に過ぎていきますが、1日を10年、たった12日間の人生だとしたら。オスカーの成長を見る側には、その終焉が痛いほどです。演じるアミールは、1999年ベルギーのユックル生まれ。初主演です。

ところで院長を演じるマックス・フォン・シドーは、1929年4月10日スウェーデン出身。「エクソシスト」(73)のメリン神父、ビレ・アウグスト監督の「ペレ」(87)などの大ベテラン。今回も作品を引き締めます。必見。
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