だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

凄すぎる幕末明治の絵師たち

2023-10-07 20:33:11 | 展覧会
六本木の東京ミッドタウン、ガレリア3階にあるサントリー美術館。住所は東京都港区赤坂9丁目。日本の古美術が中心の美術館で…

丸の内のパレスビルから、2007年3月に移転。古美術品より、やはり絵画に興味があるので今回の展覧会は気にしています。秋の展覧会は…

激動の時代 幕末明治の絵師たち」です。とにかく、そこに集まった絵師たちの凄さ!江戸から明治への激動の時代に活躍した…

絵師と作品たちに、きっと目を奪われ、感動するはず!狩野一信作『五百羅漢図』の第二十一、二十二幅(1854~63年)と第四十五、四十六幅。

2011年3月、江戸東京博物館の『特別展 五百羅漢』を見ましたが、大感激でした。こんな凄い絵師と作品があるなんて!

それは置いておいて、安田雪舟作『捕鯨図』(19世紀)、『危嶂懸泉図』(19世紀)、『江戸近国風景 甲斐かじか沢富士川おとしの景』(19世紀)。

月岡芳年作『魁題百撰相 井上五郎兵衛』(19世紀)と『魁題百撰相 菅谷九右ヱ門』(1868年)。河鍋暁斎作『鍾馗ニ鬼図』(1871~89年)、

歌川国芳作『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』(1851年頃)、歌川芳艶作『両賊深山妖術競之図』(1860年)、春木南溟作…

『虫合戦図』(1851年頃)など。狩野一信(1816~63年)、月岡芳年(1839~92年)、河鍋暁斎(1831~89年)、

歌川芳艶(1822~66年)、歌川国芳(1798~1861年)!会期中、作品によっては展示期間が変わります。見たい作品は是非チェックして。
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初来日の作品と連作、全部モネ

2023-10-01 21:47:51 | 展覧会
ようやく秋らしくなって来ました。今年の夏は本当に暑く、長かったです。暑さを避けてお出かけはサッと行って、サッと帰るでした。

先月、国立新美術館の「テート美術館展 光 ターナー、印象派から現代へ」に行って来ましたが、開始から2カ月過ぎてからのこと。

そしていよいよ芸術の秋です。上野の森美術館で開催される「モネ 連作の情景」は、“連作”がテーマです。モネは同じ場所、同じ題材で…

何作もの絵画を描いています。時間、季節、天候によって変わっていくテーマを描くのは、モネそのもの。絵画ファンや印象派のファンに…

よく知られているのは<積みわら>、<ポプラ並木>、<ルーアン大聖堂>、<水連>、<水連の端>、<国会議事堂>、<草上の昼食>、

<日傘(パラソル)をさす女性>などです。本展に登場するのは、初来日となる『ルーヴル河岸』(1867年頃)、『昼食』(1868~69年頃)、

『ザーン川の岸辺の家々』(1871年)、『エトルタのラ・マンヌポルト』(1886年)、『プールヴィルの断崖』(1882年)、

『ジヴェルニーの風景、雪の効果』(1886年)。他にも『ヴェトゥイユの教会』(1880年)、『モネのアトリエ舟』(1874年)、

『ヴェンティミーリアの眺め』(1884年)、『ジヴェルニーの積みわら』(1884年)、『積みわら、雪の効果』(1891年)、

『チャリング・クロス橋、テムズ川』(1903年)などなど。東京展のみ、大阪展のみの展示もあるので、公式サイトでチェックして下さい。
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静物画の中のゴッホ

2023-09-23 21:39:33 | 展覧会
SOMPO美術館の秋の展覧会は、「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」です。損保ジャパン本社ビルの隣接地に2020年、新しくオープンし…

名前もシンプルにカッコよくなりました。それまでの“東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館”は、長かった。美術館には300点以上の…

収蔵品があり、中でもゴッホ作『ひまわり』(1888年)は有名。他にもゴーギャン作『アリスカンの並木路、アルル』(1888年)、

セザンヌ作『りんごとナプキン』(1879~80年)、ルノワール作『帽子の娘』(1910年)なども見ることができます。

本展のみどころは、3つ。国内外25か所から出展される全69点の作品のうち、25点がゴッホの油彩画です。そしてゴッホと言えば…

『ひまわり』や『アイリス』(1890年)のような静物画。さらにクラウス、ドラクロワ、マネ、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴーギャン、

セザンヌ、ヴラマンク、シャガールなどの画家たちの静物画も展示されます。まずはゴッホ。『靴』(1886年)、『髑髏』(1887年)、

『青い花瓶にいけた花』(1887年)、『皿とタマネギのある静物』(1889年)。ゴーギャン作『ばらと彫刻のある静物』(1889年)、

モーリス・ド・ヴラマンク作『花瓶の花』(1905~06年)、エドゥアール・マネ作『白いシャクヤクとその他の花のある静物』(1880年頃)、

エドゥアール・ヴュイヤール作『アネモネ』(1906年)など。ゴッホも静物画も花も大好き!ゴッホの『アイリス』は特に。ぜひ。
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海って、なに?

2023-08-08 16:00:46 | 展覧会
昨日8月7日のニュースで、国立科学博物館の膨大なコレクションを守るため、ひっ迫する財政を改善するべく、クラウドファンディングを開始。

その金額1億円の目標を1日で達成したと知りました。上野の国立科学博物館はお気に入りの博物館で、そんなことになっているなんて。

上野以外に、港区の附属自然教育園、茨城県つくば市の筑波実験植物園、昭和記念筑波研究資料館、そして研究部門の施設があるそうです。

光熱費など、大変なんですね。クラウドファンディングは、11月5日まで継続中です。そんな国立科学博物館でこの夏、開催中なのが…

特別展 海-生命のみなもとー」です。今回の特別展では海の誕生から現在まで、そして海との未来を考えます。第1章/海と生命のはじまり:そもそもなぜ海が…

存在するのか、最新の研究成果と標本で紹介します。さらに約40億年前の深海熱水活動域をジオラマで展示。第2章/海と生き物のつながり:

高さ約4.7mのナガスクジラの上半身標本の他、南の海や北の海の生物をはく製や標本で展示します。第3章/海からのめぐみ:人類は…

どのようにして日本列島へ渡来したのでしょう。3万年以上前の大航海を再現。そして無人探査機「ハイパードルフィン」を展示します。

第4章/海との共存、そして未来へ:水産資源の枯渇、海洋酸性化、貧酸素化、そして海洋プラスチック汚染などを紹介。さらに…

今後どのように海と関わっていけばいいのかを考えます。1人でも多くの人たちが、本展に行くことも大切な科学博物館への思いの表れです。
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日本のゴッホ、山下清生誕100年

2023-07-01 20:40:33 | 展覧会
ポスターの絵は、放浪の天才画家と言われる山下清の『長岡の花火』(1950年/昭和25年)。なんと、貼絵なんです!

それを知ったのは、たぶんNHKの『日曜美術館』だったかと。調べたら、2018年に放送されたようです。本放送か再放送かは不明ですが。

山下清は、画伯と呼ぶべきか…山下画伯は、1922年(大正11年)3月10日、現在の台東区出身。ちなみに1971年(昭和46年)の…

7月12日に49歳で亡くなりました。TVドラマになった『裸の大将放浪記』(1980年~)で主人公を演じた芦屋雁之助氏が有名。

TVドラマや映画、舞台にもなっているのでご存じの方も多いでしょう。ドラマは見ていませんが、浴衣姿とか思い出されます。

その山下清画伯の絵画展が開催されます。西新宿のSOMPO美術館での「生誕100年 山下清展 100年目の大回想」、うれしいです。

冒頭の『長岡の花火』は知っていても、他にどんな作品を描いているのか知らないので、今回の展覧会でぜひ、その作品を見たいと思います。

貼絵作品には「ほたる」(1934年)、「ともだち」(1938年)、「ソニコンロケット」(1959年)、「ぼけ」(1951年)、

「ロンドンのタワーブリッジ」(1965年)、水彩画の「パリのエッフェル塔」(1961年)、色絵大皿の「長岡の花火(有田焼)」(1957年)、

版画の「東海道五十三次・富士(吉原)」(制作年不詳)など、約190点が展示されます。すごい。山下画伯を知る素晴らしいチャンスです。
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TATEからの光

2023-05-09 18:03:19 | 展覧会
マイク・リー脚本、監督「ターナー、光に愛を求めて」(14)は、イギリスの画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーを描いた唯一の映画。

ターナーを演じたのは、第67回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞したティモシー・スポール。ターナーはロンドン生まれで、生涯結婚せず、父親と同居。

映画ではスケッチ旅行を繰り返し、創作に没頭する様子や画壇や観る者に理解されず、父親の死に衝撃を受けるなど、ティモシー・スポールは…

まさに名演。未見の方はぜひ。国立新美術館で開催の「テート美術館展 光 ターナー、印象派から現代へ」は、<光>をテーマに約120点が来日。

TATE(テート)とは、テート・ブリテン、テート・モダン、テート・リバプール、テート・セント・アイヴスの4つの国立美術館の連合体。

テート・ブリテンは16世紀から現代までの英国美術が中心で、テート・モダンは近現代美術を所蔵。ポスターの作品は、ターナー作…

『湖に沈む夕陽』(1840年頃)。ウィリアム・ブレイク作『アダムを裁く神』(1795年)、エドワード・バーン=ジョーンズ作…

『愛と巡礼者』(1896~97年)、ジョン・コンスタブル作『ハリッジ灯台』(1820年)、ジョン・ブレット作…

『ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡』(1871年)、ヴィルヘルム・ハンマースホイ作『室内』(1899年)、

ウィリアム・ローゼンスタイン作『母と子』(1903年)など。他にも<光>の効果や再構成など、色々な<光>の作品に出会えます。
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恐竜たちのパレオアート

2023-04-15 20:19:46 | 展覧会
上野の国立科学博物館の「恐竜博 2023」は、大満足の展覧会でした。さらに公開待ちのスコット・ベック&ブライアン・ウッズ脚本、監督…

「65/シックスティ・ファイブ」(23)も恐竜が登場する映画。恐竜ファンにはうれしい限りです。科学博物館には小さな子供たちも。

男の子の方が多かったように思いますが、恐竜の名前や姿を覚えるのに使っているのは、たぶん図鑑。または「ジュラシック・パーク」(93)?

上野の森美術館で開催される「特別展 恐竜図鑑 失われた世界の想像/創造」を見れば、恐竜絵画の素晴らしさが改めてわかるはず。

19世紀の化石発掘を機に描かれた復元図を通し、一般に認知されたという恐竜たち。古生物美術<パレオアート>、約150点が展示されます。

その中でも図鑑に模写されたパレオアートの2大巨匠、チャールズ・R・ナイト、ズデニェク・ブリアンのオリジナルが注目です。

ズデニェク・ブリアン作『タルボサウルス・バタール』(1970年)、チャールズ・R・ナイト作『ドリプトサウルス(飛び跳ねるラエラプス)』(1897年)、

小田隆作『篠山層群産動植物の生態環境復元画』(2014年)、ダグラス・ヘンダーソン作『ティラノサウルス』(1992年)、

そして初期のちょっと不思議な復元画、ジョン・マーティン作『イグアノドンの国』(1848年)、ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズ作…

『ジュラ紀初期の海棲爬虫類』(1876年)なども。発掘された骨格、しかもほんの小さな欠片から見たこともない恐竜を描いたなんて。素敵!
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北半球と南半球の恐竜たち

2023-03-24 17:50:49 | 展覧会
先日、東京都美術館に行きました。もちろん桜を見るのも目的。桜はまだ少し早くて、外国からの観光客も残念そう。その後すぐ満開になりましたが。

そんな上野は絵画展、博覧会の拠点。以前のようにたくさん開催されるように。国立科学博物館に恐竜が帰って来ます!「恐竜博 2023」です。

その前に…先日(3月21日)NHKスペシャル「恐竜超世界2 前編 巨大恐竜の王国 ゴンドワナ大陸」という番組を放送。恐竜時代、南半球に存在した…

巨大なゴンドワナ大陸。恐竜好きには一度は耳にしたことのあるかも。6500万年前、現在のアフリカ、南米、南極、インド、オーストラリアの…

各プレートに離れたと考えられています。番組では今まで知らなかった恐竜が登場。ゴンドワナは南半球なので。前長40mのティタノサウルス類の…

プエルタサウルス、メガラプトル類のマイプ、首上にトゲ状の器官を持つバジャダサウルスなど興味津々の恐竜が登場。それと隕石絶滅論とは?

番組の後編は3月26日21時から放送。見なくっちゃ。そして「恐竜博 2023」には番組に登場した日本初公開のズール・クルリヴァスタトルや…

世界初公開のマイプ・マクロソラックス、北半球のティラノサウルス・レックスこと、Tレックスのタイソンとスコティが並んで展示されます。

第5章では『絶滅の最新研究』も紹介されます。なお『NHK恐竜超世界シアター』という高さ約4m、幅約7mの大型モニターも。行きます!
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色彩の魔術師、マチスの色

2023-03-13 18:05:17 | 展覧会
上野の東京都美術館の春の展覧会は、「エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」に続いて、「マチス展」が開催されます。

サブタイトルに<色、形、線、冒険のはじまり>とあります。<色彩の魔術師>と呼ばれるアンリ・マチスは、1869年12月31日フランス生まれ。

緑が大好きでアトリエには様々な花や、身長を越す巨大な観葉植物などが飾られ、まるで植物園のようだったとか。1954年11月3日死去。84歳。

日本では、2004年に国立西洋美術館で日本初の大規模なアンリ・マティス展が開かれました。約20年ぶりの本展では、パリのポンピドゥー・センターから…

約150点が来日します。マチスは緑色というより赤のイメージが強いのですが、それはエルミタージュ美術館で見た『ダンスⅡ』(1910年)や…

プーシキン美術館での『金魚』(1912年)、来日展で見た『赤いハーモニー』(1908年)などの印象かも。で、本作ではまずポスターの…

『夢』(1935年)、日本初公開の『豪奢、静寂、逸楽』(1904年)、『アルジェリアの女性』(1909年)、『金魚鉢のある室内』(1914年)、

『赤いキュロットのオダリスク』(1921年)、『マグノリアのある静物』(1941年)、『赤の大きな室内』(1948年)、

『イカロス(版画シリーズ<ジャズ>より)』(1947年)、『オレンジのあるヌード』(1953年)、『上祭服[マケット]』(1950~52年)など。

目に映る色彩ではなく、心が感じる色彩を表現するフォーヴィスム(野獣派)のリーダー的存在のマチス。彼の色を感じに出かけませんか?
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憧れのブルターニュを描く

2023-03-08 21:43:17 | 展覧会
今年は桜の開花が早いそうで、東京は3月17日頃。最寄りの桜はいかが?桜の名所、上野恩賜公園でも『うえの桜まつり』を開催します。

ちょうどその頃、上野の国立西洋美術館で、「憧憬の地 ブルターニュ モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」が開催されます。

ブルターニュはフランス北西部にあり、かつてはブルターニュ王国、ブルターニュ公国という独立国でした。1532年にフランス王国に…

併合され州となったそうです。豊かな自然と神話に育まれたケルト文化を色濃く残す美しき異郷の地。19世紀後半から20世紀はじめ、

多くの画家たちがこの地を訪れました。本展では、そのブルターニュをモティーフにした作品約160点が展示。西洋美術館の松方コレクションからも。

アルフォンス・ミュシャ作『岸壁のエリカの花』と『砂丘のあざみ』(1902年)、ウィリアム・ターナー作『ナント』(1829年)、

クロード・モネ作『嵐のベリール』(1886年)と『ポール=ドモワの洞窟』(1886年)、ポスターの絵はポール・ゴーガン作…

『海辺に立つブルターニュの少女たち』(1889年)、ポール・セリュジエ作『ブルターニュのアンヌ女公への礼賛』(1922年)、

エミール・ベルナール作『ポン=タヴェンの市場』(1888年)、モーリス・ドニ作『花飾りの船』(1921年)、シャルル・コッテ作『行列』(1913年)、

黒田清輝作『ブレハの少女』(1891年)、久米桂一郎作『林檎拾い』(1892年)、山本鼎作『ブルトンヌ』(1920年)など。ぜひ。
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