だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

製作者メル・ブルックス

2007-12-31 21:31:05 | 演劇
メル・ブルックス監督の「プロデューサーズ」(68)は、長編映画第1作目の作品。脚本も手がける多彩ぶりは、すでに立証済み。ゼロ・モステルとジーン・ワイルダーを縦横無尽に使い、傑作と言われながら公開はなんと、2000年。日本での彼の評価が、こんなことに現れている感があり、とって残念。

「ヤング・フランケンシュタイン」「ブレージングサドル」(74)「サイレント・ムービー」(76)「メル・ブルックス/新サイコ」(77)「メル・ブルックス/珍説世界史PARTⅠ」(81)「スペースボール」(87)。もちろん、全部見ました♪しかし、途中から製作にまわったブルックス。

その間の製作作品には、「エレファント・マン」(80)「チャーリング・クロス街84番地」(86・未)「ザ・フライ」(86)などがあり、私も大好きな作品ばかり。ちなみに夫人は、05年6月6日ガンのため亡くなったアン・バンクロフト。

プロデューサーとしてその手腕を発揮したブルックスは、2001年自らのオリジナル映画をブロードウェイ・ミュージカル『プロデューサーズ』として製作。その年のトニー賞を、なんと12部門で最優秀賞を受賞!最もチケットが取れないミュージカルとして、有名になりました。なんたって主演が、ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックなんだもん!

もちろん、このヒット作をブルックスが放っておくはずがなく、05年にスーザン・ストローマン監督で映画化。ネイサンとマシューの名コンビを映画で見れる喜び♪DVDも買いました。その日本版が05年に上演され、初演未見の私は、今度の再演を楽しみにチケットをGET!

マックス役は井ノ原快彦、レオ役は長野博、ウーラ役に彩輝なお、ホールドミー・タッチミー役に松金よね子、フランツ役に桑野信義、そしてなによりうれしいのが、カルメン・ギア役に岡幸二郎!!ロジャー役に藤木孝!!!映画でもそうだったけど、この2人を見たくて劇場に行く私。早く見たいな~♪
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ミツバチ、バリーの大冒険

2007-12-30 20:57:51 | 映画
ドリームワークスの創設は1994年。冒頭のロゴのアニメは、月にこだわるスピルバーグによるもの。三日月に座って釣り糸を垂れる少年の姿。ちなみに1982年創設のアンブリン・エンタティメントのロゴは、『E.T.』のエリオット少年とE.T.が自転車で月をバックに飛ぶシーン。ところでドリームワークスのロゴにある“SKG”をご存知?

Sは、スティーヴン・スピルバーグ。Kは、ジェフリー・カッツェンバーグ。Gは、デヴィッド・ゲフィン。ドリームワークス創設者3人のイニシャルなんですね。カッツェンバーグは、ディズニーの製作トップから、ゲフィンはレコード会社の創設者から、スピルバーグの元に集まったわけです。

ドリームワークスのアニメの代表作には、「アンツ」 「プリンス・オブ・エジプト」(98)「シュレック」シリーズ(01・04・07)「シャークテイル」(04)「マダガスカル」(05)「森のリトルギャング」(06)があります。そして最新作が、「ビー・ムービー」(07)。アリ、サメ、ライオン、シマウマ、キリン、カバ、ペンギン、アライグマ、そして怪物の後は、ハチの登場です。

ここは、ハチの世界。バリー・B・ベンソン(声:ジェリー・サインフェルド)は大学を卒業したばかりのミツバチ。一度決めた仕事は一生の仕事と知り、そんなのイヤ!とばかりに巣の外に飛び出します。着いた所は、NY。しかし着いた早々、人間に潰されそうに…。助けてくれたのが花屋を営む女性、ヴァネッサ(声:レネー・ゼルウィガー)。

ハチのバリーと花屋のヴェネッサは、すぐに仲良しになります。ある日、一緒に入ったスーパーマーケットでハチミツが売られているのを見てしまいます。そこでバリーは、ハチミツを自分たちの手に取り戻そうと裁判を起こすことに!果たして、裁判の結果は?さらにその後に待ち受ける、大事件とは?

監督は、「プリンス・オブ・エジプトのスティーヴ・ヒックナーと、これが初になるサイモン・J・スミス。豪華な声の出演者は、マシュー・ブロデリック、ジョン・グッドマン、クリス・ロック、キャシー・ベイツ、バリー・レヴィンソン、ラリー・キング、レイ・リオッタ、スティング、オプラ・ウィンフリー、リップ・トーン。すごい!声だけでも聞く価値あり~。
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絹が繋ぐ愛

2007-12-29 21:05:01 | 映画
お正月映画の「シルク」(07)は、カナダ/フランス/イタリア/イギリス/日本合作映画。監督は、「グレン・グールドをめぐる32章」(93)「レッド・バイオリン」(98)のフランソワ・ジラールでカナダ人。原作は『海の上のピアニスト』を書いた、イタリア人のアレッサンドロ・バリッコ。

出演者もアメリカ人のマイケル・ピット、イギリス人のキーラ・ナイトレイやアルフレッド・モリーナ、そして日本から役所広司、芦名星、中谷美紀たち。音楽を坂本龍一が担当しています。インターナショナルな映画ですよね。で、ストーリーの前にアルフレッド・モリーナのお話。1953年5月24日ロンドン生まれの彼は、父がスペイン人、母がイタリア人という家に生まれました。

デビュー作は「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(81)で、私が強烈に意識したのが「プリック・アップ」(87)。ジョン・ラーの原作をスティーヴン・フリアーズが監督。主演はゲイリー・オールドマンでした。ホモセクシャルが禁止されていた60年代のイギリスを舞台にした、愛と悲劇の物語でした。

その後のモリーナは、国を越えての映画出演を続け、国際スターの地位を確立しています。作品の多彩なこと!「スパイダーマン2」(04)では、オットー・オクタビアスことドック・オクを、「ダ・ヴィンチ・コード」(06)ではアリンガローサ司教を存在感たっぷりと演じていました。

今度の「シルク」でも、貧しい村に製糸工場を作るバルダビューという男を演じています。19世紀のフランス、戦地から帰還した青年エルヴェ(ピット)は、エレーヌ(ナイトレイ)と出会い、恋におち結婚します。その頃、バルダビューがやって来て製糸工場を作り、おかげで村は潤い始めます。

しかし蚕の疫病が発生し、バルダビューはエルヴェに“世界で最も美しい絹糸を吐く”という、蚕の卵を求め果てなく遠い極東の国、日本に行くことを頼まれるのです。遥か遠い見知らぬ国への果てしない旅…。ようやくたどり着いたのは、幕末の日本のある村。そこで闇の権力者原十兵衛(役所広司)と彼の妻として仕える少女(芦名星)に出会います。

こうして、故郷と異国にそれぞれの想いを秘め、何度も行き来する旅が始まるのでした。美しくも哀しい愛の物語。撮影のアラン・ドスティエの映像を堪能しましょう!
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オペラはお好き?

2007-12-27 21:07:23 | 映画
黒柳徹子さんの舞台を見ることがあります。最近ではニール・サイモンの『ルーマーズ』(2006年10月)。この作品の初演は、90年10月の『口から耳へ、耳から口へ』ですが、再演時に原題に。黒柳さんの舞台は、海外コメディシリーズと銘打ち、私も大ファンの1人です。

96年10月11月公演に『マスター・クラス』があります。(99年4月5月再演)テレンス・マクナリー作品、主人公はあのマリア・カラス。“マスター・クラス”とは、1971年10月~11月にかけてNYのジュリアード音楽院で開催したクラスのこと。72年2月~3月の他、73年5月には日本でも開催。

マリア・カラスといえば、オペラファンにはたまらない“ディーヴァ”。映画では、フランコ・ゼフィレッリ監督の「永遠のマリア・カラス」(02)がありました。ファニー・アルダン演じるマリアは、夫で大富豪のオナシスを亡くし、全盛期の歌声もなくし、失意の中にいます。映画は、そんなマリアの苦しみを描いていました。

マリア・カラス 最後の恋」(05)は、そのオナシスとの恋を描いています。無名時代に出会い、後に結婚・離婚したイタリア人実業家のジョバンニ・バチィスタ・メネギーニ。彼の指示で減量し、成功するマリア。しかし、それはすべてを犠牲にした結果だったのです。

そして1957年、マリア(ルイザ・ラニエリ)はギリシアの海運王アリストテレス・オナシス(ジェラール・ダルモン)と出会います。世界中のファンから愛され、世界最高の歌姫“ディーヴァ”と称された彼女が一番望んだのは、普通の女性のように生きること。映画は、愛を求め続けたマリア・カラスの栄光と悲劇を描き出します。

監督のジョルジオ・カピターニは、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの「ガンモール/おかしなギャングと可愛い女」(75)を作った人。とっても寡作な人ですね。この「ガンモール」見ましたもの。大昔。

劇中で歌われるオペラの歌曲は、“椿姫” “メディア” “トスカ”など。60年代のオナシスとの豪華な暮らしぶりも見もの。没後30年、記念の映画ですね。
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イラク戦争の後遺症

2007-12-26 22:08:18 | 映画
2007年のアメリカ映画界では、9.11テロ事件やその後のイラク戦争についての映画が続々製作・公開されています。そういえば、近年でもマイケル・ムーア監督の「華氏911」(04)、オリヴァー・ストーン監督の「ワールド・トレード・センター」(06)、ポール・グリーングラス監督の「ユナイテッド93」(06)、マイケル・ウィンターボトム監督の「グアンタナモ、僕達が見た真実」(06)などがありました。

事件や戦争そのものでなくとも、今後の映画の中に関連する内容が現れるのは必至。来年早々公開の「勇者たちの戦場」(06)もそんな1本です。監督は、プロデュサーとしての多くの作品を製作し、「真実の瞬間(とき)」(91)で脚本・初監督を果たしたアーウィン・ウィンクラー。代表作には「ザ・インターネット」(95)「海辺の家」(01)「五線譜のラブレター」(04)など。

イラクのアメリカ軍は反米勢力のテロ行為にさらされ、しかも長期駐留で心身ともに疲弊。ようやく前線作戦基地デルタ部隊に帰還許可が降ります。待ち望んだ帰還。部隊は、その前に民間人の健康診断と医薬品輸送というに最後の任務に出ることになります。

ウィル・マーシュ軍医(サミュエル・L・ジャクソン)、トミー・イエーツ一等兵(ブライアン・プレスリー)、ジャマール・アイケン(カーティス・ジャクソン)、バネッサ・ブライス(ジェシカ・ビール)たち。

彼らは敵軍の急襲に遭い、ヴァネッサは爆弾によって右手を失い、ジャマールは混乱の中、民間女性を射殺。さらにトミーの目前でジョーダンが射殺されてしまいます。壮絶な戦闘…。映画のテーマは、まさにこの後の物語なのです。

ウィル、トミー、ジャマールは、故郷のワシントン州スポーケンでジョーダンの葬儀に出席。治療を終えたバネッサも帰ってきます。しかし、帰還した彼らを待っていたのは、町の人たちの予想外の対応でした。平和に暮らせるはずの故郷で、彼らは戦場の記憶と偏見に苦しめられることに…。

こうした内容の映画は、ベトナム戦争にもアフガン戦争にもありました。本作は今のアメリカの現状なのです。そんな意味も込めて、見る必要がありそうです。
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ジェシーはなぜ殺されたのか?

2007-12-24 21:14:33 | 映画
ニュージーランド出身のアンドリュー・ドミニク監督のデビュー作は、エリック・バナ主演の「チョッパー・リード/史上最凶の殺人鬼」(00・未)、未見です。実在のオーストラリアの殺人犯の映画ですが、2作目も犯罪者を描いています。チョッパー・リードを知らない人も、彼なら知ってるはず。

彼とは、ジェシー・ジェームス。「ジェシー・ジェームスの暗殺」(07)は、その豪華なスタッフ/キャストで絶対必見の作品。製作にブラッド・ピット、リドリー・スコット他、製作総指揮の1人にトニー・スコット。原作は、歴史を丹念に調査し書かれたロン・ハンセンの小説。

ジェシー・ジェームスは、1847年、西部開拓史時代のミズーリ州に牧師の子として誕生。18歳で南北戦争に従軍し、終戦後、兄弟友人たちと強盗団を結成。25件以上の強盗と17件の殺人を犯した犯罪者です。しかし、北軍の圧政に苦しむ民衆からは、ヒーロー扱いされたアウトローでもあるのです。

1881年、高額の懸賞金をかけられ長い逃亡生活に疲れきった34歳のジェシー(ブラッド・ピット)。兄フランク(サム・シェパード)と次の列車強盗を企てている時、仲間のチャーリー・フォード(サム・ロックウェル)の弟ロバート(ケイシー・アフレック)が、自分を売り込んできます。

ジェシーに憧れ、崇拝している小心者のロバート。フランクの反対を押し切って、仲間に入れます。やがてこの20歳そこそこのロバートによって、ジェシーは暗殺されます。いったいなにが?頬のこけた感があるブラピの顔は、逃亡生活の重圧を感じさせる役作り。

対するケイシー・アフレック(ベンの弟)の鬼気迫る表情には、グイグイ引き込まれてしまいます。(ちなみにケイシーの妻は、リバーの妹サマー・フェニックス)この映画の共演者には、メアリー=ルイーズ・パーカー、ポール・シュナイダー、アリソン・エリオット、マイケル・パークス、テッド・レヴィン。

ところで“ジェシー・ジェームス”といえば思いだすのが、TV『西部の流れ者 ジェシー・ジェームス』(68)。クリストファー・ジョーンズにゾッコンでした。懐かしい~♪
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パイが食べたい?

2007-12-23 21:45:07 | 映画
スティーヴン・ソンドハイムの関わった映画には、「薔薇のスタビスキー」(73)「レッズ」(81)「ディック・トレイシー」(90)「ジプシー」(93・未)「サンシャイン・ボーイズ/すてきな相棒」(95・TVM)などがあります。

もちろんミュージカルの方は、作詞家として「ウエストサイド物語」「ジプシー」、作曲家として「ローマで起こった奇妙な出来事」「カンパニー」(70)「フォリーズ」(71)「リトル・ナイト・ミュージック」(73)「太平洋序曲」(76)「ジョージの恋人」(84)「イントゥ・ザ・ウッズ」(87)「パッション」(94)などがあります。素晴らしいですね。

そして「スウィーニー・トッド」(76)!この作品は、ミュージカルにあるまじき連続殺人犯を主人公に、遺体をパイにしてしまうという驚愕の内容。ソンドハイムの独創性豊かな曲作り、その心地良い音階(スケール)に、血なまぐさいストーリーなのに、つい、うっとり♪日本での上演を何度か見ているし、ジョン・シュレシンジャー監督、ベン・キングズレー主演の87年版の映画も、もちろん見ています。

ところが、ついに真打登場!ティム・バートン監督作品「スウィーニー・トッド」(07)です。これだけでも期待は十分なのに、主演はもちろん盟友ジョニー・デップ。期待は膨らみ、はち切れそうです!!

時は19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカー(デップ)は、妻と娘と暮らしていました。しかし、妻に目を付けた好色なターピン判事(アラン・リックマン)によって、無実の罪を着せられ流刑にされてしまいます。15年後、脱獄したバーカーは妻が自殺に追い込まれ、娘が幽閉されていることを知るのです。

スウィーニー・トッドと名前を変え、姿もすっかり変えて、復讐に生きる誓いをするバーカー。理髪店は人気を博し、来店する彼の過去を知る人物を殺害していきます。その死体を始末するのが、1階でパイ屋を営むラヴェット夫人(ヘレナ・ボナム=カーター)。目指す、ターピン判事の行く末は?

ストーリーを知り尽くしていても、バートン、デップ、カーター、リックマンときたら、もう今からDVDを予約したい!シリアスでもいいのに、なんとちゃんとミュージカル♪ああ~、待ち遠しい~!!
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シークレット・サービス映画

2007-12-21 22:10:12 | 映画
「ザ・エージェント」(96)で、アカデミー賞助演男優賞を受賞したキューバ・グッディング・Jr。この映画の主役はトム・クルーズですが、アメリカン・フットボール選手を演じて、そのユニークな役作りに魅了されました。その後の「恋愛小説家」(97)「コンフェッション」(98)「ハーモニーベイの夜明け」(99)「パール・ハーバー」(01)など、オスカー受賞は箔を付けてくれます。

しかし最近は未公開もあるし、映画の内容もちょっとB級?…とはいえ、今度の映画はおもしろそう~。「エンドゲーム 大統領最期の日」(06)です。監督はアンディ・チェン。ジャッキー・チェンのスタントチームの一員だそう。ジャッキー映画のスタントマンやスタント・コーディネーターとして活躍。そしてついに本作でハリウッドでの監督となったのです。

そして製作総指揮は、「ラッシュアワー」シリーズやTV「プリズン・ブレイク」のブレット・ラトナー。脚本を監督とJ・C・ポロック。ポロックは元CIA出身のベストセラー作家。なんだか期待できそうですよね。

シークレット・サービスのアレックス・トーマス(キューバ)は、全米功労賞の受賞式典に出席するアメリカ合衆国大統領ハーモン・ハワード(ジャック・スカリア)の警護に当たっていました。大観衆の中、大統領夫人(アン・アーチャー)と共にやって来た大統領が、マスコミに化けた男に暗殺されてしまいます。

上司のボーン・スティーヴンス(ジェームズ・ウッズ)の指揮のもと、万全の警備体制だったはずなのに…。暗殺者のルイス・デティモアもすぐに射殺されてしまいます。新聞記者のケイト・クロフォード(アンジー・ハーモン)は、調査を開始。一方のトーマスは大統領を守れなかったことで、休職を願い出ます。

そんな彼の前にケイトが現れ、やがて2人は事件の真相に迫ることになるのです。果たして?すっかり白髪になってしまったジェームズ・ウッズ。好きな俳優です。「ER」第12シーズンの“身体と心”(第13話)で、ASL(筋萎縮性側索硬化症)が進行しているレノックス教授を演じ、印象深かったです。

他にモンゴメリー将軍役に、バート・レイノルズも出演。やっぱり見なくっちゃ。年末は見たい映画が、いっぱい!
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グレッチェンにゾッコン!

2007-12-20 21:06:04 | 映画
お正月映画が次々に公開され、見たい映画がいっ~ぱい♪スケジュールをにらみながら、いつ何を見ようかなと決めるのはうれしもの。とはいえ、たくさんありすぎて結構困ったりして…。この映画も絶対見る(!)1本です。

ベティ・ペイジ」(05)。公開に時間がかかったのは、なぜかしらん。こんなに魅力的な映画なのに。タイトルのベティ・ペイジとは、50年代アメリカで永遠のピンナップ・ガールとなった女性のこと。1923年4月22日テネシー州ナッシュビル生まれのベティ(グレッチェン・モル)は、敬虔なクリスチャンの家で育ちました。

やがて目指していた大学進学を断念し、恋人のビリー・ニール(ノーマン・リーダス)との結婚にも失敗。気分を変えようとニューヨークに出てきます。マンハッタンで暮らし始めたベティは、コニーアイランドのビーチを散歩中、警官でカメラマンのジェリー・ティブス(ケヴィン・キャロル)と出会います。彼に写真を撮ってもらうことで、彼女の人生は一変するのでした。

彼の勧めで、有名なあのヘアスタイルやボンテージのスタイルを決めていきます。ステキ!女性の目から見てもかわいいし、魅力的♪しかし、当時は今とは違い、性にはまだまだ保守的な時代。下着姿でセクシーなポーズを取る、ベティの人気はどんどん高まっても、それを快く思わない人も。

映画の冒頭は、1955年、テネシー州上院議員エステス・キーフォーバー(デヴィッド・ストラザーン)による青少年に対するわいせつ物の調査を目的にした、公聴会が開かれています。ベティのピンナップが掲載されている雑誌を調べていたのです。

これを機にべティの仕事は減り、モデルとしての頂点から消えていくことになります。1957年NYを去り、その後の消息は不明に…。わずか7年の出来事でした。今もポップカルチャーのアイコンとして、賞賛されているベティ・ぺイジ。映画で彼女の生き方、在り方を見てみたいです!

監督は、「I SHOT ANDY WARHOL」(95)や「アメリカン・サイコ」(00)のメアリー・ハロン。脚本も。共演は、ジャレッド・ハリス、サラ・ポールソン、リリ・テイラー、カーラ・セイモア。早く見に行こうっと。
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“ベルンハルト作戦”とは?

2007-12-18 20:40:10 | 映画
来年公開の「ヒトラーの贋札」(07)。ドイツとオーストリア合作映画です。この映画のテーマは、“ベルンハルト作戦”と呼ばれた実際にあった事件で、“ヒトラーの贋札/悪魔の工房」(朝日新聞社刊)が原作です。この本を書いたアドルフ・ブルガーは、1917年スロヴァキア生まれのユダヤ人。

“ベルンハルト作戦”とは、第2次世界大戦中の1943年のドイツを舞台に、ハインリヒ・ヒムラー率いる親衛隊によって実行された、イギリス経済撹乱を目的にした紙幣贋造活動のこと。なんと当時のイギリスの外貨準備額の3倍もの、1億3460万ポンドの贋札を製造したのです!史上最大規模だそう~。

ドイツ、ザクセンハウゼン強制収容所。各地から集められた特殊な技術を持った囚人たち。世界的贋造犯のサリーこと、サロモン・ソロヴィッチ(カール・マルコヴィックス)、印刷技師アドルフ・ブルガー(アウグスト・ディール)、画学生のコーリャ、そして鉄道員なのに印刷工と偽っているロセック。

彼らは収容所内の秘密の工場で、完璧な贋札を作ることを命じられます。この命令に従えば、ナチスに資金が渡り、戦況を有利にすることになる…。でもそれは収容所にいる家族や友人、恋人たちを苦しめることになってしまう…。完成を遅らせようとするサリーたち。

それはナチス親衛隊の隊長を怒らせ、仲間の命を銃殺という危険にさらすことに。サリーたちは自分たちの命を取るか、殺されても正義を貫くべきか、究極の選択をすることになるのです。この現実を体験し、生き抜いたアドルフ・ブルガーは、戦後ジャーナリストとなり原作を出版。彼は、11月に映画と原作本発売(08年1月11日)のために来日もしています。

この事件は、1959年オーストラリアのトプリッツ湖で見つかった大量のポンド紙幣が、贋札だったことで発覚しました。この知られざる事件を知るためにも、ぜひ映画を見たいと思ってます。はい。
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