１５億円のモネの積みわら（贋作）

フランスの印象派の画家、クロード・モネ。１８４０年１１月１４日パリに生まれ、１９２６年１２月５日郊外のジヴェルニーで亡くなります。８６歳でした。モネの作品は、日本でも大人気。

特に１８８３年４月に移り住んだジヴェルニーには、作品のテーマとなった睡蓮の池や花々が咲き乱れる庭があり、今も多くの観光客が訪れます。モネには、連作が多くあるのをご存じですか？

『睡蓮』の連作は、１８９９年１９２６年にかけて２００点以上。オランジュリー美術館のは有名ですね。１８９１年からの『ポプラ並木』は２３作。１８９２年の『ルーアン大聖堂』は２０点。

ロンドンに出かけた１９８９～１９０１年には、『国会議事堂』 『チャリング・クロス橋』 『ウォータールー橋』などを繰り返し描いているそう。そしてそれらの原点となるのが『積みわら』です。

１８８８～８９年に５点。１８９０～１８９１年に２５点。モネの名声を決定づけた作品ですね。絵画ファンなら、１枚は欲しくなるというもの…。そんな作品が、「モネ・ゲーム」（１２）です。

ロナルド・ニーム監督、シャーリー・マクレーン、マイケル・ケイン、ハーバート・ロム主演「泥棒貴族」（６６）のリメイクです。わぁ～懐かしい！という映画ファンもいらっしゃるかも。

詐欺師と踊り子が、中東の富豪が所有する古代中国の胸像を盗み出すというお話を、モネの『積みわら』で贋作詐欺を計画するというお話に変更。そこでモネ・ゲームというわけです。な～る。

イギリスの美術学芸員ハリー（コリン・ファース）は、“美術界最大のミステリー”消息不明の『積みわら、夏の終わり』を使った贋作詐欺の計画を立てます。まずは完璧な贋作が必要。

ネルソン少佐（トム・コートネイ）は、超一流の腕を持つ贋作画家。そして絵の持ち主を演じる相棒、ＰＪ（キャメロン・ディアス）。最後にカモとなる大金持ちのシャバンダー（アラン・リックマン）

ところが自由奔放なＰＪが騒ぎを起こし、ドイツ人鑑定士マーティン（スタンリー・トゥッチ）が雇われ、ハリーの計画は思わぬ方向へ！果たして、どうなるこの贋作詐欺。見ま～す！

マカヴォイさんと裏切り者

マカヴォイさんは、１９７９年４月２１日スコットランド、グラスゴー出身。もうすぐ３４歳。２００６年１０月女優アンヌ＝マリー・ダフと結婚。２０１０年６月、息子アンドリューが誕生。

マカヴォイさんは、「ナルニア国物語 第１章：ライオンと魔女」（０５）で“タムナスさん”を演じ、以来マカヴォイさんと呼んでます。ＴＶシリーズやＴＶＭ出演後、「ナルニア国物語」に出演。

次が「ラストキング・オブ・スコットランド」（０６）。これは衝撃だった…。マーク・パランスキー監督「ペネロピ」（（０６）とジョー・ライト監督「つぐない」（０７）、ジュリアン・ジャロルド監督…

「ジェイン・オースティン 秘められた恋」（０７）、マイケル・ホフマン監督「終着駅 トルストイ最後の旅」（０９）、ロバート・レッドフォード監督「声をかくす人」（１１）と続きます。

マカヴォイさんは、こうしたドラマがすごくお似合い。しかし！なぜかティムール・ベクマンベトフ監督、アンジェリーナ・ジョリー主演「ウォンテッド」（０８）にキャスティング。びっくり。

何かの間違いかと思いました。身体を鍛えて挑むアクションは、本人も苦手のようで撮影終了後、パスタをたくさん食べたと言ってましたっけ。それでもブライアン・シンガー原案、マシュー・ヴォーン監督…

「Ｘ-ＭＥＮ：ファースト・ジェネレーション」（１１）でオリジナルのプロフェッサー Ｘ こと、チャールズ・エグゼビア役で、再びアクションものに主演。そして最新作は、「ビトレイヤー」（１３）です。

リドリー・スコット製作総指揮、エラン・クリーヴィー脚本、監督。イギリス、ロンドン。捜査官マックス・ルインスキー（ジェームズ・マカヴォイ）は、銃も持たず１人で強盗の主犯を逮捕しに行きます。

大物犯罪者ジェイコブ・スターンウッド（マーク・ストロング）に膝を撃たれ、捕り逃がしてしまうマックス。３年後、ジェイコブの息子ルアンが事件に巻き込まれ、ロンドンに戻るという情報が…。

衝突を繰り返す２人は、やがて政府絡みの陰謀に巻き込まれたことを知ります。２人は協力し、巨大組織と戦うことに。他にアンドレア・ライズブロー、ピーター・ミュラン、デヴィッド・モリッシー共演。

１９歳になった、ダコタ

２年前、砂田麻美監督の監督デビュー作「エンディングノート」（１１）が話題に。ご存知でしたか？監督自身の父親がガンを宣告され、死ぬまでにしておきたいことをリストにします。

それが、エンディングノートでした。終活という言葉が流行りました。今も本屋さんでエンディングノートを買うことができます。準備しておかなくちゃいけませんね。まだ、早い？

ロブ・ライナー監督、ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演「最高の人生の見つけ方」（０７）。共に余命６ヵ月の末期ガン。フリーマンが書いた“バケット（棺桶）リスト”を２人で実践していきます。

イザベル・コヘット脚本、監督、サラ・ポーリー主演「死ぬまでにしたい１０のこと」（０３）は、タイトル通り余命２ヵ月と宣告された２３歳の若き母親が、リストの１０項目を実践していく物語でした。

映画では、こうしたテーマの作品が多く作られています。多すぎてここでは書きませんが、初主演の「アイ・アム・サム」（０１）で高い評価を受けたダコタ・ファニングの最新作も、同じテーマ。

ジェニー・ダウンハム著『１６歳。死ぬ前にしてみたいこと』の映画化、「１７歳のエンディングノート」（１２）です。脚本、監督はオル・パーカー。「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」（１１）の脚本家。

１６歳のテッサ（ダコタ・ファニング）は医師から白血病を宣告され、自宅で引きこもり生活を送っていました。パパ（パディ・コンシダイン）は、会社を辞め治療法探しに奔走する毎日。

ママ（オリヴィア・ウィリアムズ）は、現実を受け止められず看病することさえできない…。怯える弟。自分でも残りの人生をどうやって生きて行けば良いのか、わからずにいました。

１７歳になったテッサ。いよいよその時が近づいて来たと知り、友だちのゾーイ（カヤ・スコデラーリオ）と残りの９ヵ月でやること“ＴＯ ＤＯ リスト”を作ります。そんな時、隣に越して来たのが…

ガーデニングが趣味のアダム（ジェレミー・アーヴァイン）。テッサのリストになかった“恋をする”。果たして？アーヴァインは、「戦火の馬」（１１）の主演でデビュー。ベリーショートのダコタ、ステキ！

ＵＦＯ 対 二世スター

二世スターなんて言葉は今は使わないかも…。日本でも海外でも親が俳優なら、子供も俳優になるなんてあって当然のこと。しかし、それには才能も重要な要素。それと見た目も重要。

例えば、ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミス。デビュー当時は本名のジェイデン・クリストファー・サイア・スミスを名乗ってました。長い。「幸せのちから」（０６）でデビューしました。

トム・ハンクスの息子コリン・ハンクス。ＴＶシリーズや「ブラックサイト」（０８）などにも出演。ジャッキーの息子ジェイシー・チェンは、父が総監督を務めた「１９１１」（１１）などで共演。

「もうひとりのシェイクスピア」（１１）「プロメテウス」（１２）「ライフ・オブ・パイ／トラと漂流した２２７日」（１２）などで、最近すごく気になるレイフ・スポールは、ティモシー・スポールの息子。

こうした有名スターの家族（娘もいます）は、すぐに思い出せるけど…実は、『あれ、この名前はもしかして…』とか、『あれ、あの人に似てるぞ』とか、思ったりすることもしばしば。

ドミニク・バーンズ脚本、製作、監督のデビュー作「ＵＦＯ -侵略-」（１１）も、そうなんです。ポスターにある“ビアンカ・ブリ―”は、 ジャン＝クロード・ヴァン・ダムの娘。映画初出演。

“ショーン・ブロスナン”は、５代目ボンド役のピアース・ブロスナンの息子。同じく初出演。出会ったばかりの新しい恋人キャリー（ビアンカ・ブリー）と朝を迎えた、マイケル（ショーン・ブロスナン）。

すぐに異変に気付きます。街中が原因不明の停電に…。携帯電話も使えなくなっていました。家にいた婚約したての友人カップルたちと外に出ると、街の上空を巨大なＵＦＯが覆っていたのです！

彼らは人里離れた農場で暮らすマイケルの叔父ジョージ（ジャン＝クロード・ヴァン・ダム）のもとに。ジョージは変わり者の元特殊作戦隊員。何年も前から宇宙人の襲来に備えていたのです。

果たして、彼らは生き延びることができるのでしょうか？うむ。ちょっとＢ級っぽい香りがする本作。触覚（足？）のようなものが延びてるＵＦＯは、どこかで見たかもよ。うむ。面白ければＯＫです。

８ｍｍフィルムに写っていたもの

ホラー映画が苦手の方にはお勧めしにくいのですが、イーサン・ホークの最新公開作は、そりゃ～もう～怖～いホラー映画。「フッテージ」（１２）です。“フッテージ”とは、映画のフィルムの長さのこと。

または、動画素材とか断片映像という意味だそうです。「フッテージ」の監督は、スコット・デリクソン。シリーズ５作目の「ヘルレイザー／ゲート・オブ・インフェルノ」（００）でデビュー。脚本も。

「ルール２」（００）の脚本や、実話を脚本化、監督した「エミリー・ローズ」（０５）、キアヌ・リーヴス主演「地球が静止する日」（０８）の監督です。やはり、ホラー畑の監督ですね。うふふ。

ノンフィクション作家のエリソン・オズワルト（イーサン・ホーク）は、１０年前に書いた犯罪ノンフィクション『流血のケンタッキー』という作品で、一躍ベストセラー作家の仲間入り。

しかしそれ以降はヒット作もなく、住宅ローンの返済に追われる毎日…。エリソンは次なるベストセラーを夢見て、ある未解決事件の現場となった家に引っ越します。ペンシルヴァニア州郊外の一軒家。

引っ越しの様子を見守る保安官（フレッド・ドルトン・トンプソン）は、昔の事件を蒸し返さないようエリソンに言うのですが…。それは、スティーヴンソン一家首吊り事件と娘のステファニー謎の失踪。

妻のトレイシー（ジュリエット・ライランス）と２人の子供、１２才の息子トレヴァー（マイケル・ホール・ダダリオ）と妹アシュリー（クレア・フォリー）は、そのことを知りません。

エリソンは、屋根裏部屋で箱に入った古びた映写機と数本の８ｍｍフィルムを見つけます。そこには一家殺害の様子を写した映像“フッテージ”が…。『家族一緒に２０１１』『バーベキュー１９７９』

『プール・パーティ１９６６』『お休みの時間１９９８』と題したフィルムに写っていたものとは？そして、その夜から起こり始めた不吉な現象とは？おおっ～、怖。出演者たちは、馴染みがないかも。

８ｍｍフィルムは、今はもうフィルムも機材も製造が終了したアナログ・メディア。だからこそ、そこに秘められた“謎”と“呪い”は、リアル。デジタルなんかで編集したんじゃないんだもん。

紳士な男たちの闘い

この映画のポスターを見た時、最初に思い出したのが、リー・タマホリ監督「狼たちの街」（９６）。１９５０年代初頭、舞台はロサンゼルス。帽子を少し斜めに被った、とっても粋な男たち。

彼らは実在した、対組織犯罪特別捜査班“ハット・スクワット”。署長直属で、政治力にも圧力にも屈しない最強の警察官たちです。出演は、ニック・ノルティ、チャズ・パルミンテリ、マイケル・マドセン

ダニエル・ボールドウィン、クリス・ペン、トリート・ウィリアムズ、アンドリュー・マッカーシー、ジョン・マルコヴィッチ、エド・ローター。女優たちは、メラニー・グリフィス、ジェニファー・コネリー。

素晴らしいキャスト。男たちが被る中折れ帽、イタリア製のボルサリーはカッコイイ！男たちが紳士だった、いい時代です。はじめに書いた映画とは、「Ｌ．Ａ．ギャング ストーリー」（１２）です。

原作は、ポール・リーバーマン。監督は、ジェシー・アイゼンバーグ主演の２作、「ゾンビランド」（０９）と「ピザボーイ 史上最凶のご注文」（１１）のルーベン・フライシャー。３作目です。

１９４９年、ロサンゼルス。ＮＹブルックリン生まれのミッキー・コーエン（ショーン・ペン）は、ロスの街を牛耳るギャングのボス。ドラッグ、銃取引、そして売春…となんでもござれ。

コーエンは自分の部下の他、警察や政治家も意のままに操り、自らを“神”と豪語していました。勇敢な刑事でさえ怖気づくほど…。しかし、ロス市警には“はぐれ者たちの極秘チームがあったのです。

ジョン・オマラ巡査部長（ジョシュ・ブローリン）、ジェリー・ウーターズ巡査部長（ライアン・ゴズリング）、コールマン・ハリス巡査（アンソニー・マッキー）、コンウェル・キーラー巡査（ジョヴァンニ・リビシ）

ナビダ・ラミレス巡査（マイケル・ペーニャ）、マックス・ケナード巡査（ロバート・パトリック）の６人。そして、パーカー市警本部長（ニック・ノルティ）。果たして、コーエンとの対決は？

ヒロインは、コーエンの愛人グレイス・ファラデー役のエマ・ストーン。「狼たちの街」にも出てるノルティや、クリス・ペンはショーン・ペンの弟だったり…。やっぱり関係ある？それにしても、楽しみ！

Ｎｅｗ レ・ミゼラブル

もう、ご覧になりましたでしょうか？映画「レ・ミゼラブル」（１２）。「英国王のスピーチ」（１０）で、アカデミー賞監督賞受賞のトム・フーパー作品。本年度第８５回アカデミー賞８部門ノミネート。

アン・ハサウェイが助演女優賞受賞。他にもメイクアップ＆ヘアスタイリング賞、音響賞（調整）の３部門受賞。オリジナルはヴィクトル・ユゴー原作、１９８５年ロンドンで初演されたミュージカル。

作曲：クロード＝ミシェル・シェーンベルク、作詞：アラン・ブーブリル、脚色：トレバー・ナン & ジョン・ケアード。トム・フーパーの映画は大ヒットロングラン中ですが、やはり舞台で楽しみたい！

東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」は、１９８７年１１月初演。ロンドン、ＮＹに続く世界３番目の上演国です。演出：ローレンス・コナー／ジェームズ・パウエル、翻訳：酒井洋子氏、訳詞：岩谷時子氏。

キャストはこれまでに何度となく変更されていて、ダブルキャスト、トリプルキャストは当たり前。ミュージカル好きなので、初演から見続けています。お気に入りのキャストの舞台は、もう見れません。

映画と違って舞台は“今”見ておかないと。しかし東宝は見事なキャステイングで、その時その時を楽しませてくれます。映画大ヒットの今、舞台「レ・ミゼラブル」が、新演出、新キャストで上演されます。

製作のキャメロン・マッキントッシュは初演から２５年の今、すべてを一新させました。舞台装置や照明、音響、衣装などの他、登場人物の描き方も変更。元の舞台は変わっていません！

舞台には大型スクリーンを設置、よりリアルな演出になっているそうです。違いは自分の目で確かめるしかありません。新キャストにも注目です。ジャン・バルジャン：キム・ジュンヒョン、ジャベール：福井晶一

エポニーヌ：笹本玲奈、ファンテーヌ：里アンナ、コゼット：磯貝レイナ、マリウス：山崎育三郎、テナルディエ：駒田一、マダム・テナルディエ：森公美子、アンジョルラス：野島直人…

これが私が見る日のキャスティング。ほとんど変わっています、テナルディエ夫妻以外は。果たしてどんな舞台が待っているんでしょう。楽しみですねぇ～。ところで映画のソフト、早く欲しい！

ヒステリーを治すには？

家族で映画人…という一家もあります。有名な所では、コッポラ家。フランシス・フォード・コッポラ監督の妻エレノアは、プロデューサー。父のカーマインは音楽家で、映画音楽を書いてます。

娘のソフィアは女優から監督。息子のロマンも製作や監督。甥のクリストファーも監督。妹のタリア・シャイアは女優。その息子がジェイソン・シュワルツマン。もう１人の甥がニコラス・ケイジ。

コッポラ一家は格別ですが、ギレンホール家も映画人一家。スティーヴン・ギレンホール監督の妻ナオミ・フォナーは、脚本家でプロデューサー。娘のマギーと息子のジェイク（ジェイコブ）も俳優。

スティーヴン・ギレンホール監督、ジェレミー・アイアンズ主演「秘密」（９２未）でデビューした、姉のマギー。ちなみにジェイクは、スティーヴン・ギレンホール監督、ナオミ・フォナー製作

デブラ・ウィンガー、バーバラ・ハーシー、ガブリエル・バーン主演「欲望」（９３）でデビュー。マギーも出てます。やっぱり映画人一家ですね。この２作、改めて見たくなります。

ところでマギー・ギレンホールと言えば、スティーヴン・シャインバーグ監督、ジェームズ・スペイダー主演「セクレタリー」（０２）でしょう。メアリー・ゲイツキルの原作は、かなり衝撃的。

未見の方はぜひ。この作品で彼女の印象が決まった感がありましたが、いっぺんでファンになったので、出演作はいつもチェックしてました。最新公開作も久々に彼女らしい（？）作品。

ターニャ・ウェクスラー監督「ヒステリア」（１１）です。１８９０年、ヴィクトリア王朝最盛期。若き医師モーティマー・グランビル（ヒュー・ダンシー）は、病院の職を失ってしまいます。

グランビルは、婦人科医の権威であるロバート・ダリンブル（ジョナサン・プライス）の下で、働くことになりました。その頃ロンドンでは、女性特有のヒステリーと呼ばれる病が蔓延…。

すぐに泣く、異常性欲、不感症、うつ病、心配性の症状を引き起こすヒステリー。それに対処するため考案したマッサージ療法とは？マギーはダリンブル医師の長女シャーロット役。見なくっちゃ。

優しく殺して。

予告編に出てくる有名な殺し屋映画。リュック・ベッソン脚本、監督「レオン」（９４）では、凄腕の殺し屋レオンを演じたのはジャン・レノ。マイケル・ケイトン＝ジョーンズ監督「ジャッカル」（９７）

謎の殺し屋ジャッカルを演じたのは、ブルース・ウィリス。ロバート・ロドリゲス脚本、監督「デスペラード」（９５）で、ギターに仕込んだ銃で殺しまくるマリアッチを演じたのは、アントニオ・バンデラス。

マイケル・マン脚本、監督「ヒート」（９５）では、銀行強盗団（ロバート・デ・ニーロ、ヴァル・キルマー、トム・サイズモアたち）と、ロス市警のヴィンセント・ハナ（アル・パチーノ）が対決。

ロバート・ラドラム原作、ダグ・リーマン監督「ボーン・アイデンティティー」（０２）では、記憶を失くしたジェイソン・ボーンと暗殺者たち。もちろん、ボーン自身も暗殺者ですね。シリーズ４作あり。

マイケル・マン監督「コラテラル」（０４）では、プロの殺し屋ヴィンセントをトム・クルーズが演じました。クール！そしてコーマック・マッカーシー原作をジョエル＆イーサン・コーエンが監督。

冷血非情な殺人者シガーを演じたのは、アカデミー賞助演男優賞受賞のハビエル・バルデム。みんな見ましたか？もちろん、まだまだお好きな（？）殺し屋はたくさんいるはず。

今度のブラピは、そんな殺し屋に仲間入り。それが、「ジャッキー・コーガン」（１２）です。ジョージ・Ｖ・ヒギンズ原作。脚本、監督は「ジェシー・ジェームズの暗殺」（０７）のアンドリュー・ドミニク。

殺し屋のジャッキー・コーガン（ブラッド・ピット）は、“ドライバー”（リチャード・ジェンキンス）と呼ばれるエージェントから仕事の依頼を受けます。その仕事とは、ある事件の後始末。

暗黒街で起きた賭博場強盗の黒幕を捕らえ、拷問し自供させること。果たして、それは誰なのか？スタイリッシュでクールでセクシーな殺し屋を演じる、ブラッド・ピットに大注目。

共演は、ジェームズ・ガンドルフィーニ、レイ・リオッタ、サム・シェパード。渋い！「アルゴ」（１２）のスクート・マクネイリーと、「アニマル・キングダム」（１０）のベン・メンデルソーンも。楽しみ。

武器ナシ、応援ナシ、勝ち目ナシ。

予告編で見ると、時代が違えばこの作品は絶対西部劇だわ…とニンマリ。。逃亡中の武装集団を、戦闘経験のない仲間たちと迎え撃つ保安官の姿を描く本作は、シュワルツェネッガー主演復帰作。

２００３年～２０１１年までカリフォルニア州知事を務めた、アーノルド・シュワルツェネッガー。１９４７年７月３０日オーストリアのグラーツ出身。今年、もう６６歳になるんですねぁ～。

これまでもフランク・コラチ監督、ジャッキー・チェン主演「８０デイズ」（０４）や、シルヴェスター・スタローン監督・主演「エクスペンダブルズ」（１０）にも出ていましたが、あくまでも助演。

いえ、ゲスト出演って感じ。サイモン・ウェスト監督「エクスペンダブルズ２」（１２）もありましたが、知事を２期７年務め、いよいよ主演作です！それが、「ラストスタンド」（１２）なんです。

かつて、ロサンゼルス市警察“ＬＡＰＤ”の敏腕刑事レイ・オーウェンズ（シュワルツェネッガー）。今は第一線を退き、メキシコの国境付近の小さな町ソマーソンの保安官となっていました。

ある日、ＦＢＩから緊急電話が。移送中の凶悪犯罪者が脱走。時速４００キロを出すコルベットの特別仕様車“ＺＲ１”で、メキシコ国境に向かっているといいます。パトカーもヘリも歯が立たない…

警察の応援も間に合わない、充分な武器も持ち合わせていない…。オーウェンズ保安官は戦闘経験のない部下、副保安官のフィギー（ルイス・ガスマン）とサラ・トーランス（ジェイミー・アレキサンダー）

ジェリー・ベイリー（ザック・ギルフォード）、泥酔して収監されていたフランク・マルチネス（ロドリゴ・サントロ）、そして銃器オタクのルイス・ディンカム（ジョニー・ノックスヴィル）

素人同然の仲間を集めます。そしてディンカムが集めていた旧式の銃器を召集。自分たちこそが、最後の砦＝ラストスタンドと凶悪武装集団に立ち向うのです！果たして、彼らに勝ち目はあるのか？

ＦＢＩのジョン・バニスターにフォレスト・ウィッテカー。他にエドゥアルド・ノリエガ、ピーター・ストーメア、ハリー・ディーン・スタントンが出演。監督は、「悪魔を見た」（１０）のキム・ジウン。へぇ～。