だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ベルイマン、最後の作品

2006-08-31 21:18:35 | 映画
サラバンドとは、17世紀から18世紀にヨーロッパの宮廷で普及した古典舞曲のことだとか。いろいろな普及の経緯があるようですが詳しいことはともかく、一番有名なのはバッハの“無伴奏チェロ組曲第5番”だそうです。(←いずれも映画のチラシより)

クラシックは好きですが、詳しいことはあまり良く知らない私です。映画「サラバンド」を知った時も、音楽に思いはいかなかったです。ただ、監督のイングマール・ベルイマンの名前を見て、「まだ、現役だったのね~」と感動したものです。

イングマール・ベルイマン。この名前を聞いて思い浮かぶのは、スウェーデン出身の巨匠であること、代表作に「不良少女モニカ」(52)「第七の封印」(56)「野いちご」(57)「処女の泉」(60)「沈黙」(62)「叫びとささやき」(72)「ある結婚の風景」(74)「秋のソナタ」(78)「ファニーとアレクサンデル」(82)などなど。

正直、どれも未見。前回のヴィスコンティ監督作とはあまりに違いが有りすぎ。ベルイマン監督ファンの皆さま、ごめんなさい。1918年生まれの監督は今年、88歳。「サラバンド」が最後の作品になるだろうと、言われています。

その昔、夫婦であったマリアン(リヴ・ウルマン)と、ヨハン(エルランド・ヨセフソン)が30年ぶりに再会。ふたりは再会を喜び合うのですが、近くにはヨハンの息子ヘンリックとその娘のカーリンが住んでいました。

ヘンリックの妻アンナは、病死。カーリンはチェロに才能を示し、複雑な想いを先のバッハ作“無伴奏チェロ組曲第5番”に込めるのでした。ここでも2世代の父と子供の愛憎を描いていきます。

この映画は、「ある結婚の風景」の後編に当たるのだそうです。未見の私に多くは語れませんが、リヴ・ウルマンはベルイマンのミューズ。最後の作品に彼女をキャスティングする愛を感じませんか?予習してから見るべきでしょうね。
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華麗なるヴィスコンティ芸術

2006-08-29 22:14:39 | 映画
私が見たルキノ・ヴィスコンティ作品は、「夏の嵐」(54)「若者のすべて」(60)「山猫」(63)「異邦人」(68)「地獄に堕ちた勇者ども」(69)「ベニスに死す」(71)「ルードウィヒ/神々の黄昏」(72)「家族の肖像」(74)…。一部は、名画座やTV放映で見ました。

ヴィスコンティと言えば、豪華なセットや美術品、そして衣装、華麗なる様式美、オペラやクラシックなどの音楽、どれをとってもまさに芸術。原作のあるものもありますが、脚本もヴィスコンティが書いています。

1906年11月2日イタリア、ミラノで、貴族の家系に生まれました。「山猫」や「イノセント」(76)では、自身の環境を描き、自らの同性愛は、「ベニスに死す」で痛いほど伝わっています。人間の弱さ、家族の崩壊、貴族階級の終焉、ヴィスコンティの作品は見るものをひととき、華麗なる別世界へと誘うのです。

代表作3作が、「ヴィスコンティ生誕100年祭」で上演されます。
(1)「山猫」出演:バート・ランカスター、アラン・ドロン、ラウディア・カルディナーレ、ジュリアーノ・ジェンマ、オッタヴィア・ピッコロ。
(2)「ルードウィヒ/神々の黄昏」出演:ヘルムート・バーガー、ロミー・シュナイダー、トレヴァー・ハワード、シルヴァーナ・マンガーノ。
(3)「イノセント」出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ、ラウラ・アントネッリ、ジェニファー・オニール、ディディエ・オードパン。

華麗なるヴィスコンティ芸術を、大きなスクリーンで見るチャンスですね。危険な美しさのアラン・ドロン、一番美しい時のヘルムート・バーガー、甘く上品なジャンカルロ・ジャンニーニ、眩しく輝くラウディア・カルディナーレ、溌剌として知的なロミー・シュナイダー、官能的なラウラ・アントネッリ。ああ~、美の世界!

ヴィスコンティは、1976年3月17日ローマで亡くなりました。今年は生誕100年。もし、ヴィスコンティを知らないのなら、それは一生の損です。見に行きましょう。
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生まれ変わりを信じますか?

2006-08-27 21:14:52 | 映画
スターのゴシップにはあまり関心のない私(とはいっても、一応映画ファンなのでそれなりに…)ですが、最近ではトム・クルーズの一件には、『あ~あ~、やっぱりねぇ~』。何を信仰しているかは個人の自由ですが、今年4月女の赤ちゃんを出産したケイティ・ホームズとの関係は、見ていてもあんまり感じ良くないですよね。そう思うのは、私だけ?

トム・クルーズは、87年に女優ミミ・ロジャースと結婚、90年に離婚。同年12月ニコール・キッドマンと結婚、01年に離婚。その後、ペネロペ・クルスと交際、3年後破局。で、05年からケイティ・ホームズと。2人は婚約中で結婚はまだのようです。

なんでこんなことをダラダラ書いているかというと、トムにとってニコールは“あげまん女房”だったから。離婚して本当にもったいない。一方のニコールは、「めぐりあう時間たち」(02)で主演女優賞を受賞し、美しいだけなく、演技も認められた素晴らしい女優です。

そのニコールの最新作は、「記憶の棘」(04)。原題は“Birth”。NYで暮らすアナは、10年前、ジョギング中の心臓発作で夫ショーンを亡くします。失意の中、3年も待ってくれたジョセフ(ダニー・ヒューストン)のプロポーズを受けることに。

母エレノア(ローレン・バコール)の誕生会に、突然の訪問者がやって来ます。10歳の少年(キャメロン・ブライト)は、自分が亡くなったショーンの生まれ変わりだというのです。彼は夫しか知らないことをアナに語り、いたずらと思っていたアナの心は揺れます。果たして、本当に生まれ変わりなのか?2人の運命は?

ベリー・ショートへアのニコールも超素敵だけど、私の注目はキャメロン・ブライト。93年1月26日カナダ生まれの彼の出演作は、「アダム 神の使い悪魔の子」(04)←未見。「サンキュー・スモーキング」(05)「ウルトラヴァイオレット」「X-MEN:ファイナルディシジョン」(06)と話題作ばかり!

10歳の少年と夫の心を演じるなんて、すご過ぎ。期待~。一度見たら忘れないキャラだし、将来も期待です。監督は本作が初になるジョナサン・グレイザー。共演者には、今回はロングへアのアン・ヘッシュ、ピーター・ストーメアと個性的。秋から冬のNYも素敵!
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キュビスムの画家たち

2006-08-26 20:39:39 | 展覧会
秋は展覧会がいっぱいあって、美術ファンにはホントにうれしい季節です♪たくさんあって忙しい~とか、どれを見ようか迷う~とか、うれしい悲鳴もあるんですが…。

モダン・パラダイス展」、「ダリ回想展」、「始皇帝と彩色兵馬俑展」、「ベルギー王立美術館展」など、どれも見たいものばかり!行くぞ!そしてもうひとつ、文化村のザ・ミュージアムでは、「ピカソとモディリアーニの時代」が開催されます。

ベルギーとの国境に近い、北フランスのリール市に隣接するヴィルヌーヴ・ダスク市という所にある“リール近代美術館。←ここは知りませんでした。この美術館に所蔵されているキュビスムの作品が、今回来日します。

この美術館は、1983年11月に開館しました。当時誕生し注目されていたキュビスムの画家たち…、アメデオ・モディリアーニ、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、 フェルナン・レジェ、ジョアン・ミロ、ワシリー・カンディンスキー、パウル・クレーなど。彼らの作品が約100点、展示されます♪

キュビスムの絵は一見理解しにくい物もあり、苦手…という人もいます。私もたぶんにそうかも。でも、作品によっては、画家によっては、まったくそんなことはありません。これだけの作品が集まるんですもの!苦手という人も、行って見る価値はあります。出かけませんか?
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舞台版RENT来日

2006-08-24 20:49:40 | 演劇
映画「RENT」、もちろんご覧になりましたよね。DVDは、10月4日発売です。待ち遠しいですね~♪内容については、こちらで見ていただくとして、この秋、ブロードウェイから舞台がやって来ます!

ミュージカル“RENT”は、今までも来日公演が実現していますが、今回はNYでの初演から10周年の記念公演です。1996年、オフ・オフ・ブロードウェイの小劇場“ニューヨーク・シアター・ワークショップ”で初演された“RENT”は、ジョナサン・ラーソンの夢の結晶でした。

プッチーニのオペラ“ラ・ボエーム”をベースに、舞台をNYのイースト・ヴィレッジに変更。登場人物もオペラにほぼ忠実。キャスト名も詩人のロドルフォを元ロックスターのロジャーに。お針子ミミをダンサーのミミに。

画家マルチェッロをロジャーのルームメイト、マークに。哲学者コッリーネを哲学教授コリンズに。音楽家ショルナールをゲイのモーリーンになどなど、見事なアレンジを遂げています。ミュージカル版には、ドラッグクィーンのエンジェル、女弁護士のジョアンヌや大家のベニーと、登場人物は多彩。

この作品の特長は、ラーソンの人生そのもの。物語に込められた“エイズ”“ドラッグ”“同性愛”“友の死”“人種問題”“犯罪”と、まさに今現在の問題。“RENT”という題名は、貧しくて家賃(レント)さえ、払うことができないという意味。

ラーソン本人は、舞台初日の前日、大動脈瘤破裂で舞台初日を見ずに亡くなりました。この力強い傑作ミュージカルは、必見です。映画で感動した方は、やはり舞台がお勧め。見なくては!
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残されたテープ

2006-08-23 21:53:34 | 映画
公開中の「ユナイテッド93」は、本当に衝撃的な映画でした。ドラマであるにも関わらず、監督のポール・グリーングラスはあくまでもドキュメンタリー・タッチにこだわり、観る者をぐいぐいとスクリーンに引き込みます。いつも間にか、息を詰めている自分に驚かされました。

2001年の‶9.11”は、今までも、これからもこうして映画になって行くでしょう。あの日を忘れないために…。そしてまた1本、今度はあの日以後の出来事を描いた映画がやって来ます。その映画は、「セプテンバー・テープ」(04)。

この映画はフィクションであり、ノンフィクションでもあるのです。9.11後のアフガニスタン。ドキュメンタリー監督のドン・ラーソンは、オサマ・ビンラディンの消息を求めて現地入りしていました。彼は、カメラマンのソニー、通訳のアフガニスタン系アメリカ人のワリと共に、ビンラディンと敵対する北部同盟のメンバーとのインタビューを敢行します。

彼らは現地でのあらゆる障害に合うのですが、ビンラディンがパキスタン国境沿いに潜んでいるという情報を得て、銃撃戦の繰り返されるその場所に向かいました。しかし、彼らは消息を絶ちます…。これが現実なのです。

9.11から1年後、ラーソン監督が残した8本のビデオテープが、国境沿いで発見されます。映像は8時間分あり、国防省に提出後、現在も押収されたまま…。そのテープには、いったい何が残されているのか?

監督でカメラマンのクリスチャン・ジョンストンたち5人は、現地入りし撮影開始。あらかじめ映画のストーリーやある程度のセリフを用意したものの、相手は俳優ではないし、状況はどんどん変化する…そんな中でどんな映画が出来たのか?とにかく撮る。果たして?

ラーソン監督のテープ、この事実を未だに私たちは見ることが出来ません。しかしジョンストン監督の映画は、見れるのです。TVのニュースでしか知らない、本物の現実を…。
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「冷血」を書いた男

2006-08-20 22:24:25 | 映画
今一番見たい映画、というか今年一番見たい映画かも。それが「カポーティ」。もう~待ちきれない気分!今年のアカデミー賞で主演男優賞を受賞した、主役のフィリップ・シーモア・ホフマンのファンでもあるし。彼がここまでメジャーになることは、いつかきっとと思っていました♪

いつも主人公の側や、相手役としてキラッと輝いていたホフマン。注目していましたとも!「ツイスター」(96)「ブギーナイツ」(97)「ハピネス」(98)の頃には、私の大好きな俳優のリストにしっかり加わっていました。「ハピネス」は、傑作です。

99年は大収穫の年。「フローレス」「リプリー」「マグノリア」と、いずれもホフマンの演技に魅了されました。私的には「フローレス」のドラッグ・クィーンのラスティ役に惚れ込んでます。この手の役が、好きなんだなぁ~♪相手役がデ・ニーロというのも良いですよね~。

その後も彼の出演作は欠かさず見ていますが、つい最近ではなんと「M:i:Ⅲ」(06)に敵役として出演。ちょっとびっくり。今までの路線と違いすぎるから。まっ、オスカースターとなるとこういうのもアリかな…。

で、映画ですが、この有名な作家トルーマン・カポーティは、「ティファニーで朝食を」が良く知られています。映画化の時、ヘップバーンよりモンローの方が良かったと言ったことも有名。学生の頃から小説を書き、ザ・ニューヨーカー誌でアルバイトをしながらも描き続けていました。

彼は当時としては珍しく、ゲイを公言。そんな彼が、1959年カンザス州の田舎町で起きた一家4人惨殺事件に目を向けます。6年にも及ぶ緻密な調査と取材による、ノンフィクション・ノベルの創作にかかるのですが、それが小説『冷血』。

リチャード・ブルックス監督、ロバート・ブレイク、スコット・ウィルソン主演「冷血」(67・TVM)の原作です。この映画も見応えがあります。必見!

『冷血』を書くために犯人の1人、ペリー・スミスに取材するのですが、彼の死刑判決後、執行が延期を繰り返され、しかもペリーが殺人理由を語らないため、小説が完結しない…。カポーティのジレンマが手に取るようです。映画は、ここを丁寧に描いていくのです。

監督は、ホフマンの旧友でもあり、本作が初となるベネット・ミラー。共演者もすごいです。「マルコヴィッチの穴」(98)のキャサリン・キーナー、「アダプテーション」(02)で助演男優賞のクリス・クーパー、「13デイズ」(00)でケネディを演じたブルース・グリーンウッド、「未知との遭遇」(77)のボブ・バラバン。魅力的なペリーを演じるのは、クリフトン・コリンズ・Jr。早く見た~い!
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待ってました!ソニー・クロケット

2006-08-18 20:17:01 | 映画
コリン・ファレルのファンです。誰がなんと言おうとファンです!たとえ、金髪が似合わなくても!

「タイガーランド」「私が愛したギャングスター」(00)「アメリカン・アウトロー」(01)「フォーン・ブース」「ジャスティス」「マイノリティ・リポート」(02)「ダブリン上等!」「ヴェロニカ・ゲリン」「リクルート」「S.W.A.T.」「デアデビル」(03)「アレキサンダー」(04)「ニュー・ワールド」(05)以上、出演作です。

「アメリカン・アウトロー」だけ未見。確かになんでこんな役を…というのもあり。「デアデビル」とかね♪もともとハンサムなんだから、役を選んで欲しいのも確か。1976年5月31日アイルランドのダブリン生まれで、ようやく30歳。どの映画も20代の作品なんですよね。

コリン・ファレルの魅力は、わがままで暴れん坊、そして何よりその明るさと憂いを秘めた表情。綺麗な顔。美しい髪。こうなるとファンの欲目なので、笑ってください。

「ニュー・ワールド」でも、彼の魅力は画面に溢れていました。この映画の監督、テレンス・マリックは寡作の映像作家として有名。主役のジョン・スミス役は、コリン・ファレルにぴったりのキャスティングでした。さすが、マリック監督です。

そして、最新作がやって来ます!なんと「マイアミ・バイス」なんです。“マイアミ・バイス”といえば、TVシリーズ“マイアミ・バイス”(1984~89)ですよね~。主役のソニー・クロケット役は、ドン・ジョンソン!相棒のリカルド・タブス役は、フィリップ・マイケル・トーマス。上司のマーティン・キャステロ役は、エドワード・ジェームズ・オルモス。懐かし過ぎ~♪

このシリーズはなんといっても、アメリカきってのリゾート地マイアミを舞台にしたこと。主役の2人のスタイリッシュなカッコ良さ!ヤン・ハマーのオープニングテーマのカッコ良さも、忘れてはいけません。楽しかったですね~。

初映画化となる今回の映画は、コリン・ファレルがソニー役、リカルド役はジェイミー・フォックス♪ 2人に絡む謎の女イザベラ役に、なんとコン・リー!監督は「ヒート」「コラテラル」のマイケル・マン、というか、TVシリーズの製作総指揮をやってました。このメンバーで、期待しない方がムリというもの。

ストーリーは見てからで良しとして、早くコリンのソニーを見た~い!惚れ惚れ~♪
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秋、恋の行方は?

2006-08-17 20:19:22 | 映画
ローラ・リニーって演技派女優と思うのですが、印象はちょっと地味。NYのジュリアード音楽院で演技を学んだ後、地方劇場やオフ・ブロードウェイで活躍。デビュー作は、「ロレンツォのオイル/命の詩」(92)でした。

その後は、「コンゴ」(95)「真実の行方」(96)、イーストウッドの娘役を演じた「目撃」(97)、「トゥルーマン・ショー」(98)「プロフェシー」802)「ミスティック・リバー」「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」(03)「愛についてのキンゼイ・レポート」(04)「エミリー・ローズ」(05)と、意外と弁護士、検事、警官の役が多いかも。

ルイーズに訪れた恋は…」(04)は、「ラブ・アクチュアリー」(03)以来のラブストーリー。コロンビア大学で芸術学部の入学選考部の部長を務めるルイーズ(ローラ・リニー)は、39歳の独身女性。ある日、1通の願書を見た彼女は衝撃を受けます。

そこには、高校時代の恋人で交通事故で亡くなった初恋の人…スコット・ファインスタウトの名前があったのです。実際のスコット(トファー・グレイス は、15歳年下の画学生。2人は自然と恋に落ちてしまいます。

大学教授で夫だったピーター(ガブリエル・バーン)と別れたばかり… 毎日が過去の苦悩と後悔で満足できなかったルイーズにとって、スコットとの恋は彼女を輝かせてくれます。ルイーズの高校時代からの友人ミッシー(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は、そんな彼女を怪しんでいる様子。

ルイーズももしかしたらスコットは、自分を入学のために利用しているんじゃないか?年が離れ過ぎるんじゃないか?と、思い悩みます。そして、とうとうかつての恋人スコットのことを彼に告白することにします…。

ローラ・リニーとマーシャ・ゲイ・ハーデンは、「ミスティック・リバー」で共演済み。ガブリエル・バーンも大好きな俳優。演技派3人に混じって、トファー・グレイスは「スパイダーマン3」(07)で、新悪役ベノムを演じる注目の若手。秋はロマンチックな映画を見ましょうか。舞台はNYだし。
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色付きの兵馬俑

2006-08-16 17:04:09 | 展覧会
江戸東京博物館で開催中の「始皇帝と彩色兵馬俑展」、とっても関心あり!以前、世田谷美術館で開催された“秦の始皇帝とその時代展”(94)という展覧会に行ったことがあります。

歴史が好きな私は、秦の始皇帝についての簡単な知識はあったものの、兵馬俑は未見。ワクワクしながら、見に行きました。1986年3月30日開館の世田谷美術館へは、初めての来館。東京都立砧公園の中にあり緑豊かな立地でした。今年は開館20周年なんですね。

始皇帝(紀元前259年1月~紀元前210年7月)は、紀元前246年から紀元前210年の間在位し、初めて中国六国(自国を含めると七国)を統一。自らを皇帝としたのは、紀元前221年からのこと。

戦争が終り、国中の武器を集めて巨大な像を作ったり、度量衡(度←長さ、量←体積、衡←重さ)の単位、貨幣、車の幅を統一しました。また、秦で使われていた漢字を全国で使うようにしたり、全国の交通整備を推進。紀元前214年には、万里の長城の修復もしました。偉大な人でした。

一方、“焚書”といって(医療や農業などの実用書以外の)秦王朝を批判する書物を焼き払ったり、不老不死の仙薬作りを命じて失敗すると“坑儒”といって、460人もの学者を穴埋めにしたりと、悪業も残っています。

西安にある始皇帝陵の一部が、兵馬俑です。その規模の大きさは実際に行って見ないと分からないでしょうね~。その広大さ、財政にかかる負担、多くの人員徴集が、秦の崩壊の原因になったことは言うまでもありませんね。

1974年に当地の農民が井戸掘りをしていた時、偶然、兵馬俑の一部を発見し届出、礼金として10元(現在で130円くらい)を受け取ったという話は有名。そして1999年、今度は彩色された兵馬俑が発見されました。テラコッタ一色の兵馬俑は、実は鮮やかな彩色が施されていたんですね。今回、初公開です。

また展覧会では、司馬遷の『史記』の世界も紹介されています。あまり詳しくないのでこれには興味津々。時間を見つけてぜひ行ってみたいです。10月まで。
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