だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

京劇が見たい!

2007-11-01 23:15:45 | 映画
私は“京劇”が大好きです。はじめて“京劇”を知ったのは、もちろん映画。中国映画の中に、たびたび出てくるシーンに魅了されていました。もともと演劇ファンですから、華やかな舞台には目がないんです。そして「さらば、わが愛/覇王別姫」(93)の登場。

レスリー・チャンのファンでしたから、この映画への思い入れは格別。そして舞台が見たくて、実際の公演も観劇。さらに本場のも見たくて、北京へ行っちゃいました。ただし、映画の中のような小さな小屋での公演ではなく、観光客用でしたけど…。頤和園の中にある、西太后のための京劇用舞台には感動~。

最近はちょっとご無沙汰ですが、またあの華やかな舞台が見たいなと思っていたら、「北京の恋「四郎探母」」(07)が公開されます。見たい!監督は孫鉄(スン・ティエ)。初監督です。かつて“京劇”は日本の歌舞伎と同じく、男優だけの演劇でした。当然、女形がありました。

しかし今では、女役を女性が演じるのは当たり前。時代は変わりました。2004年1月北京の西直門駅、インターネットで知り合った京劇ファンの友人を迎えに来た元京劇の女形スター、何/カ(ピー・イエンチュン)は、思いがけず声をかけられて驚きます。現れたのは、枹子/シコ(前田知恵)と名乗る日本人女性。

男の名を名乗る彼女は、彼を頼って京劇を学ぶためにやって来たのでした。困惑しながらも熱心さに負けて、京劇院に連れて行きます。当然、院長からの大反対。京劇は小さい頃からの鍛錬が必要。日本人というのも規則違反になるのでした。

そんな時、彼の息子で実業家を目指すため一度は舞台をやめた、何鳴/ホーミン(チン・トン)が突然帰宅。しかし、彼は許すことができず追い返してしまいます。翌日、ミンはシコに出会い、彼女が姉弟子の徐/シュー(チャン・ハン)先生のもと学ぶ日本人だと知らされます。こうして、ミンとシコの物語が始まるのです。

それは京劇の『四郎探母』(「楊家将演義」という宋代の名門・楊家一族の長編物語)をベースに、物語とリンクするように2人の恋を描いてきます。私が興味を持つのは、京劇の稽古の様子や舞台裏。独特の音楽や節回しの歌、そして衣装や小道具などの華やかな舞台装置。わくわくします。楽しみ♪

なお、前田知恵さんはNHKの『中国語会話』に出演している方だとか。そうなんだ…。うむ。

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2 コメント

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北京! (お姐)
2007-11-02 01:37:25
北京に行かれたんですか!
すご~い!!!

私は歌舞伎が大好きですが、大学時代、来日した北京京劇院の凄いアクションに魅了され、友達と京劇の真似をしたりして遊んだものです。

私が生で見たのは『白蛇伝』でした。
でも、その後、ビデオなどでいろいろな作品を見ると、やはり『覇王別姫』や『貴妃酔酒』などのほうが芝居として見ごたえがあるなぁと思いました。
もちろん、西遊記も白蛇伝も殺陣はすごいので、それだけでも楽しいですけど。

なんというか、『貴妃酔酒』は歌舞伎を見ているような感覚で、物語に没頭できるんです。

ああ、レスリー・チャン、美しかったなぁ……。
レスリーの少年時代を演じた子が、玉三郎みたいな美少年だったなぁ。
あの子は本当の女形かな、と思ったのですが、どうなんでしょう。
京劇は、最高! (linlilin)
2007-11-02 21:05:51
お姐さま、北京へ行ったのは94年の秋でした。そこで見た京劇は、観光客用の劇場で演目は「孫悟空」ものだったと思います。なんだか、後方の席でよく見えなかった…。やっぱり日本で来日公演を見た方が良いようです。
私は、東京京劇団の公演を何回か見ました。張紹成さんの主催する劇団でした。今は個人で活動されているようです。「覇王別姫(貴妃酔酒)」「白蛇伝(盗仙草)」「孫悟空(御馬監)」「武松打虎」「三岔口」などを見ました。

「さらば、わが愛」は格別です。確かに子役はうまかったですね~♪手の指が6本あり、切断されるシーンが痛ましかったです。資料がないので、本物の女形かは不明ですが、実はそうなのかも。また、京劇が見たくなりました。
おまけ:「エム・バタフライ」のジョン・ローンも、京劇の舞台女優ソン・リリン役でしたね。

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