くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

「猫医者に訊け!」

2015-07-28 | 本,TV,歌,人物など

「猫医者に訊け!」鈴木真:著 くるねこ大和:画 KADOKAWA/enterbrain 700円+税、です。「はぴはぴくるねこ」http://kuruneko-anime.jp/の連載コラムを編集して書籍化したものとのことです。

猫を可愛がるとは少し違い、共にリアルに暮らしていくために、という鈴木真さんの意識からはとても響いてくるものがあります。「食を訊け!」の中では、「…自分が思っている『ネコの好きな食べ物』を与えたいという願望が、ネコにとっては一番の負担。ネコが美味しそうに食事をしていることで満足するのは、飼い主本人が優越感を覚えているだけで、ネコに対しての愛情は感じられない。少なくとも最低限ネコの栄養の知識を踏まえたうえで、ネコの食べ物を選択すべきだと思う。」と。

でも読むと、ネコのことよりも「猫医者」と呼ばれる鈴木真さんの思いに惹かれます。「私が病院で『ネコを外に出さないで!』と啓蒙しているのも、輪廻を信じているから…。何のことやらと思われるだろうけど、道路ではねられて死んでいるネコを見るのが私は何よりも辛い。…(略)…。もし私が生まれ変わってネコになったとしたら、道路で舗葬されるのだけはイヤなので、自分が生きている間に、ネコを室内で飼う習慣を普及しようと思って啓蒙している。…」と。

獣医師としては、「…ヒトがいかに動物とうまく暮らせるかを指導する立場の仕事なんだと。相手が生き物である以上、時間の融通は全くきかない。毎日の仕事の積み重ねが必要で、しばらく休みが取りたいと思っても、許してもらえる仕事ではない。…(略)…。動物と一緒に生活することで得られる至福感や、その命が飼い主の生命倫理に与える影響が重要であって、それこそが獣医師に与えられたミッションだと思っている。」と。

鈴木真さんの奥様もとても気になります。「猫奥に訊け!」の保定の質問の中で、「…、自分が噛まれないかとビクビクしているのがバレバレ。ネコはごまかされませんよ。普段からちゃんと心で会話をして、信頼関係が築けていれば、『このヒトの傍なら何が起きても大丈夫、平気だよ』って思ってくれるはず。ドーンとかまえて、肝っ玉母さんでいてあげてください。…」と。「心で会話をして」というところ…なんですよね…。