クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

羽生のミステリアスな遺跡は? ―屋敷裏遺跡―

2012年08月05日 | 考古の部屋
8月5日(日)午後3時30分、
羽生市民プラザにおいて講演会が開催される。
演題は「屋敷裏遺跡 利根川に育まれたムラ」。

屋敷裏遺跡とは、羽生市名に位置する遺跡で、
平成23年度に発掘調査が行われた。
縄文時代から平安時代までの住居跡が検出された。

羽生市には、これまで弥生時代の遺構が検出されなかったため、
今回の発見は歴史を繙く上で大きな一歩だろう。

また、注目されるのは、古墳時代の住居跡から出土した須恵器である。
普通、副葬品として古墳の石室に埋葬されることの多い“脚付長頸壺”が、
なぜか住居跡から出土したのだ。

しかも、それだけではない。
まとまって出土したのではなく、
割れた状態でそれぞれ別の住居跡から発見されたことが、
物議をかもしだしている。

なぜ、住居跡にあったのか、またどうして別の住居に分かれていたのか。
屋敷裏遺跡はミステリアスな雰囲気に包まれている。

8月5日の講演会の講師は、“富田和夫”氏。
屋敷裏遺跡発掘調査の担当者の一人である。
主催は熊谷高校学校同窓会羽生支部。
入場料は無料だという。
暑い盛りの夏、羽生の熱い考古の風に触れてみてはいかがだろうか。

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