何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

バリキャップで共振周波数を変化させてみた

2020-08-19 18:44:42 | 電子工作
2020/08/18(火曜日) 晴れ


久しぶりに動かすNWT-150でうまく共振波形が表示できるか確認テストをした。
うん、こういう回路にすると結構ディップがよく出る。
そこで仮に取り付けていたトリマーコンデンサを取り外して代わりにバリキャップ
を取り付けた。
バリキャップには1MΩをかませて0Vから9Vまで変化させられる逆バイアス電圧を
加えるようにした。

試験回路はこんなものです。
NWT-150からは50KHzから300MHzまでのスイープ信号が送られてくる。
そして被測定回路(DUTというのかな?)を通過してまたNWT-150に戻る。
NWT-150に戻る信号はDUTによって影響を受けていてその波形をパソコンモニタに
表示してくれるというわけです。


DUTは0V~9Vの範囲で任意に変化させられる電圧をバリキャップに逆バイアスになるように
加えるようになっている。 コイル(≒0.19μH)はバリキャップと直列に接続されていて
その時点のバリキャップ容量で共振状態になり、NWT-150からの信号の該当周波数成分を
減衰させて(GRNDに逃がして)しまうのでその部分がディップした信号がNWT-150に
戻っていくわけだ。

外部電源から加えられた9Vの電圧を可変抵抗器で分圧してバリキャップに加える。
そしてその電圧値に相当する周波数値をプロットしていく。





NWT-150のモニタ画面には共振周波数に該当する部分がディップした波形が見える。
この波形はグラフィック機能で最大6チャンネル分保存加工ができる。



0Vから83Vまで1Vごとに記録した波形を加工した画像。 最大6CHしか保存できないものを
加工して9CH表示したので何だか見にくい画像になってしまった。



これは0Vから83Vまでを05V間隔でバリキャップに加えてディップ点を記録したものです。
グラフはエクセルで作成しました。


大体15V以上からは直線的に変化していく感じだ。
周波数範囲は101MHzから144MHzぐらいだ。
ただしこのテストではコイルとバリキャップは直列に入っていて余分なものはない。
実際には発振回路に使用するわけで、並列に容量が入ったり余分な部品が接続されたりで
こんなに周波数範囲が伸びるわけではないだろう。
本当のところは発振回路を組んでみないとわからない、と言うわけでこんな実験が
どんな役に立つのかは疑問ですが、オイらはこんなことが大好きだからそれで満足・・・
さぁ、次は発振回路を組んでみよう。
コメント
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