何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

先ずは基本波の発振から  - 水晶発振回路の実験 -

2018-04-27 07:28:14 | 電子工作


2018/04/26(木曜日) 晴れ


受信した短波帯の電波をSDRドングルが受信できるようにVHF帯の周波数に
変換するコンバータを工作しようと思っている。
以前にも、UHF帯のエアーバンドをVHF帯用の超再生受信機で受信しようと
して(周波数を低くする)コンバータを工作したことがあるが、この時は局発に
LC(コイルとコンデンサ)による発振回路(VFO)を使用したので受信周波数の
判読が難しかった。(ほとんど判定できなかった。)

そこで今回は局発を(既知周波数の)水晶発振回路にしてその辺を改良したコンバータ
にするつもりだ。
そこで既知周波数には100MHzとかキッチリした周波数が必要になる。
これに適した水晶片を購入すればいいのだが、「ジャンク品を有効活用」という方針に
反するのでそれはできない。
例によってジャンク箱をひっかき回したところ10MHzの水晶発振子が見つかった。

水晶発振子は基本の周波数以外に何倍かの周波数でも発振するということだ。
それなら10倍で発振させればイイじゃないか・・・・

でもまぁ、いきなり10倍の発振は無理だろう。
せめて5倍で発振させてその出力を2倍にするのは実現できそうだ。
実験してみよう。

だけど先ず基本波(10MHz)の実験から始めよう。

同調回路は20PFのトリマコンデンサと12μHのコイルを組み合わせると大体10MHzで
発振する計算になる。
そこでこんな回路(ピアスC-B)を組んでみることにした。




コイルはジャンクのコア入りボビンに巻いた。 40回巻で大体12μHになった。


ブレッドボードに組み上げたピアスB-C発振回路。






この回路の発振周波数は10MHzという低い周波数なのでスペアナやSDRドングルでは
作動状況が確認できない。
そこで発振出力をPCオシロで確認してみた。

電源(9V)を接続し、回路電流(ほとんどコレクタ電流のはず)を0.5mA程度に設定した。
回路は安定に発振して電源のON、OFFを繰り返しても素直に発振が開始される。
ただ、波形の下側ピークが歪んでいた。
回路電流を0.3mAにしたら歪のない波形が得られた。

そんなテストの様子を動画でご覧ください。




ここでスペアナが使えれば不要輻射やノイズの確認ができる(はず?)だけど手持ちのスペアナは
測定範囲が35MHz~4.4GHzで10MHzには対応していない。
SDRドングルはFM放送付近からの受信だからこれもダメ。
そこでオールバンドのPCレシーバでチェックしてみた。

このチェックでは10MHzで同調インジケータが点灯してそれ以外では点灯せず、OKではあるが
スピーカからのノイズ(バズ音?)は方々で聞こえる。
いろいろな不要輻射が含まれているんだろう。
幸か不幸か30MHz、50MHzの高調波は確認されなかった。
(50MHzが欲しかったなぁ・・・)

そんなチェックの様子を動画でご覧ください。




さぁ、次は50MHzで発振できるか実験だ。
うまく行くかなぁ・・・・・・


コメント (4)
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