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2024南紀ツーリング

2024年05月06日 | 二輪の話

実のところ、4月にはいろいろなことがあってGWのツーリングは無理かと考えていた。

まず、長男が入院・手術となってしまいどうなることかと不安に思っていた。

また、取引先の方が身体を壊されてしまい書類のやりとりが滞ったままだった。

結果的に長男は全快して元気になり、仕事はもう一方の取引先に事情を説明して
なんとか予定とおりに動くことができた。

あとは天気のみとなっていたのだが、当日が近づくにつれて予報はよくなり
実際には少し寒かったけれどなんとか五月の空は雨は我慢してくれた。

 

今回は、大阪空港でZ650RSを借りての南紀ツーリング。

一泊二日で白浜から熊野三山、高野山を巡るを計画した。

ただ、過去の経験からGWは前線が太平洋側に停滞することが多くて、宮崎や高知、南紀
は天候が不安定だと思っていたので、日本海に「焼きサバ」を食べに行く代替案も用意し
ていた。

Y君を誘ったところ、ビジネスホテルより温泉旅館がよいのではないかとのことで
今回は南紀に最終決定した。

5/2の朝、大阪空港に迎えにきてもらってそのまま阪神高速から近畿道を経由、南紀に
むかって進んだ。

よくよく考えたら、昨年10月にCB1100で静岡を走っていらいのツーリング。

Y君に少し遅いペースを許してもらい、海南東ICまで高速道路を走った。

高速道路を走っていても、最初に同期させたインカムで近況などを話しながら
まるで昔のドライブのような雰囲気で流していた。

昼食は、あらかじめ調べてあった焼肉屋さん。

お腹を満たしたら、また走り出してとりあえずの目的地である、白浜を目指した。

確か、大学を出て今の会社に入社した秋に部内旅行として白浜温泉にきたはず。

あまりよい思い出はないが、それは白浜のせいではない。また、あのころは観光客も
多くて、ホテルの手配ほかJTBの担当の人に大変世話になったことを覚えている。

そんな白浜も、コロナ禍の嵐に巻き込まれたようで既に廃れていた。
シャッターを閉じた建物や、ボロボロの土産物屋さんしかみかけない。

こんな寂れたところでも元気な声で騒いでいる中華の方々はすごいものだ。


さてさて、おっさん二人で海を見ていても仕方ないので、三段壁を早々に退去して
こんどはR42をひたすら南に進んでいった。

当夜のやどは南紀くしもとの温泉宿をとっていて、少し寒いので早々に温泉に浸か
ることだけ考えて、海岸沿いの国道をインカムで話ながら走り続けた。

昔話やら、近況やら、Y君とこんなに話し込んだのはいつ以来だろうか。
就職した当時は、いつも自分の愚痴を聞いてもらっていたと思う。

その後、自分は彼女とうまく行きだすと連絡しなくなり、彼女とうまく行かなくなると
また連絡するようなどうしようもない輩だった。

その頃の彼女とはよくドライブに出かけて、季節ごとに関西の色んなところを周った。
当時はくだらない話をしながら車を走らせるだけで楽しく、行先はどこでもよかった。

松任谷由実の曲に「カンナ8号線」という曲があり、いいかげんな自分に愛想つかされ
た後も、あのころの彼女がそんな気持ちでいてくれたなら・・と東京に出てからよく思
っていたものだ。

まぁ、いまシニアと呼ばれる歳になって当時の彼女と会っても、恐らく妄想は打ち砕か
れて、まさにさえないコントになってしまうのだが。

 

温泉旅館の食事はブッフェ形式、これに飲み放題を追加してそれぞれビールやハイ
ボールを飲んで腹を満たした。

天気はよくなり気温も上がるというので、翌日の行程を楽しみにしてほどなく就寝。

曇天の下、南紀の海岸線をただただ話し続けただけで一日目が終わった。

 

 

昔ばなしを重ねてしまうが、自分がいまの長男くらいの歳、ちょうど大学一年生と
いうと、Y君が自動車免許を取得してスターレット(たしかKP61)に乗り、暇な日は
やたら地元の郊外か、六甲山のほうにドライブに出かけていた。

なにも用事のない、なんの予定もない、自由でムダな時間。
まだ、バイトも定まらず大学でも仲間ができずに、日々空しく過ごしていたころ。

いまから思えば、それらの日々はいろんなことの準備期間だったように思える。
その後に、あんなに色んな事があるとは思いもよらなかった。

そう思えば、長男もこれからなんだろう。
せいぜい頑張ってくれ、色んなことがある方が人生面白いぞ。

 

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