飼い主に捨てられるなどして、年間30万匹に近い犬や猫の「殺処分」
愛媛県松山市の動物愛護センターの職員の姿を描いた児童書「犬たちをおくる日」が反響を呼んでいる。
同センターは命の大切さに気づいてもらおうと、殺処分の様子を原則公開している。ペットの最期に向き合う職員の思いがつずられている。
センターは2002年12月に開設。1年間で、県内に収容された犬約2千匹、猫約3500匹が殺処分される。
「犬たちをおくる日」はセンターの職員が写真とともに実名で出てくる。捨てられた犬猫を処分機へ送らねばならない日常や、一と意思疎通できるようにしつけをして、一匹でも多くの命を救おうと奮闘する姿が描かれている。
身勝手な飼い主たちも登場する。
「アホだから」と飼い犬を処分するよによう持ち込んだのに、帰りに仔犬を「譲ってくれ」と言った男性。
処分場所である管理棟で、捨てた犬と記念写真を撮り、そのまま置いていった親子。
収容した犬猫の餌代や処分費用に年間500万円近い税金投入されている実態紹介。
多くの収容犬猫は収容されてから5日~7日で金属製の箱の中で、二酸化炭素を充満させて殺処分させる。
処分日は、毎週火。木曜日。犬たちは毛布の上で身を寄せ合っていた。犬舎には暖房器具がない。「命が絶たれる最後までは、少しでもいい環境で」と職員が毛布を提案したという。
柴犬のような一匹が人なつこい様子でちかずいてきた。もともと飼われていた犬が多いという。午前9時半、処分が始まった。15分かけてゆっくり犬を処分機に追い込む。
二酸化炭素注入ボタンを押すと10~15秒で次々と犬が倒れていった。
さきほど近寄ってきた犬のなきがらをなでてみた。暖かく、柔らかい。目はうっすらと開いていた。
「センターの犬猫は人間の身勝手なためにただ死んでいく」「この命、灰になるために生まれてきたのじゃない」はサブタイトルです。
愛媛県松山市の動物愛護センターの職員の姿を描いた児童書「犬たちをおくる日」が反響を呼んでいる。
同センターは命の大切さに気づいてもらおうと、殺処分の様子を原則公開している。ペットの最期に向き合う職員の思いがつずられている。
センターは2002年12月に開設。1年間で、県内に収容された犬約2千匹、猫約3500匹が殺処分される。
「犬たちをおくる日」はセンターの職員が写真とともに実名で出てくる。捨てられた犬猫を処分機へ送らねばならない日常や、一と意思疎通できるようにしつけをして、一匹でも多くの命を救おうと奮闘する姿が描かれている。
身勝手な飼い主たちも登場する。
「アホだから」と飼い犬を処分するよによう持ち込んだのに、帰りに仔犬を「譲ってくれ」と言った男性。
処分場所である管理棟で、捨てた犬と記念写真を撮り、そのまま置いていった親子。
収容した犬猫の餌代や処分費用に年間500万円近い税金投入されている実態紹介。
多くの収容犬猫は収容されてから5日~7日で金属製の箱の中で、二酸化炭素を充満させて殺処分させる。
処分日は、毎週火。木曜日。犬たちは毛布の上で身を寄せ合っていた。犬舎には暖房器具がない。「命が絶たれる最後までは、少しでもいい環境で」と職員が毛布を提案したという。
柴犬のような一匹が人なつこい様子でちかずいてきた。もともと飼われていた犬が多いという。午前9時半、処分が始まった。15分かけてゆっくり犬を処分機に追い込む。
二酸化炭素注入ボタンを押すと10~15秒で次々と犬が倒れていった。
さきほど近寄ってきた犬のなきがらをなでてみた。暖かく、柔らかい。目はうっすらと開いていた。
「センターの犬猫は人間の身勝手なためにただ死んでいく」「この命、灰になるために生まれてきたのじゃない」はサブタイトルです。
著者は動物愛護に関するノンフィクション作家「今西乃子」いまにしのりこ氏。