恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小さく芽生えた嫉妬の心~その4

2015-04-25 08:00:45 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

小さく芽生えた嫉妬の心~その4


〈アリサ〉
【『茶倉譲二』…茶堂院グループの茶倉家の次男。グループ企業の社長として現在活躍中。人当たりのよさと臨機応変な経営手腕で、業界でも注目の青年実業家である…。


まさか、ネットの検索でジョージが出てくるとは思わなかった。金離れのよさから、ただものではないと思っていたけど…。

あたしと…釣り合うような男じゃないよね…。

もしかしたら、まねごとではなく本当の恋人になれるかもと期待したあたしが馬鹿だった。

普通の男でも、娼婦として知り合った女を恋人にしたりはしないだろう…。

何考えてんだろ…あたし。

でも、時々目に浮かぶんだ。

ジョージのあの切なそうな瞳。

重そうに目尻に溜まった涙。

あたしを抱きしめる手の温もり…。

あたし…。

もしかしてジョージに恋しているんだろうか?

ばかばかしい。

ジョージはあたしの上得意様で…、金づるで…、それ以上でもそれ以下でもない。

客に恋愛感情を持つなんて、娼婦として最低…。

〈譲二〉
新しい見合い相手に引き合わされた後、2人だけでデートしている。

公園を散策し、休憩も兼ねてたまたま見つけた洒落たカフェでお茶している。

俺がコーヒーについての豆知識を披露すると、目をキラキラさせて感心してくれた。

その後は歴史の話題になってしまい、例によって夢中で話していると熱心に聴いてくれた。

俺が「こんな話、つまらないでしょ?」と聞くと、彼女は「そんなことはない」と答えた。

彼女は歴史に詳しいというほどではないが、父親が歴史好きで、子供の頃から歴史の裏話を聴かされて育ったのだそうだ。

「だから茶倉さんと父は気が合うと思いますよ」とニコニコして俺を見つめた。


彼女は俺より三つ下で、容姿も悪くない。

美緒のことを忘れて、こんな子と付き合うようになったら…きっと幸せになれるんだろうな…と思う。


その5へつづく



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