恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

鈴音~その7

2015-06-03 07:29:52 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

鈴音~その7

〈鈴音〉
うれしい。

仕事上のこととはいえ、譲二さんと数日に一度くらい会えるようになった。

会えば仕事以外の話も自然とするし、楽しく過ごせる。


譲二さんも私といる時は楽しそうにしている。

私たちって本当に気が合うんだ。

一緒に過ごすようになって、ちょっとした好みや趣味も私たちは同じなことに気がついた。

メールは気をつけて仕事のこと以外は書き込まないようにしているけど…。

ちゃんと返信をしてくれるのがうれしい。

☆☆☆☆☆


今日は譲二さんと打ち合わせをしていて、お昼に差し掛かってしまった。

譲二さんは時計をみて、社内食堂に誘ってくれた。

一緒に食事をするのは、あのパーティーのとき以来だ。

譲二さんのおすすめのメニューを一緒に食べる。

私たちは話が弾んで食後のコーヒーを飲み、昼休みいっぱい一緒に過ごした。

食堂には社員の人たちもいたけど、みんなニコニコして私たちを見てくれた。


私たちってきっと恋人同士に見えるよね?

 


〈アリサ〉
珍しくジョージが早く帰って来たので、2人で夕食をとった。


ジョージが食後のコーヒーを淹れてくれるというので、あたしはカップとソーサーをセッティングしていた。


その時、テーブルの上に置いてあったジョージの携帯がブルブルと震えた。


アリサ「ジョージ、メールの着信があるみたいよ」


何気なく言ったあたしの言葉に、ジョージは慌てたように携帯を取りに来た。


ジョージは誰からかを確認すると「急ぎじゃなかった」と言ってコーヒーを淹れる作業に戻った。





でも……。

一瞬だったけど、あれは確かに女の人の名前だった…。



その8へつづく



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