琥珀色のブログ

 
 琥珀さんってばねっ!

知識と創造力

2009-04-26 21:24:11 | お仕事
 努力の結果、凄く勉強ができて、当時記憶力の蓄積だけで頭が良いと言われていた人は、将来、頭が悪いと言われる可能性がある。

 知識の多さだけで頭が良いと言われ続けた(褒められた)結果、知識こそが能力であると誤解したまま社会人になり、自分の考え方を全て過去の知識に頼って生きてゆくことになる。

 そんな人は、知識(情報量)の多さだけで人の優劣を判断するモノサシしか持てないから、周囲の人達から人間性までも疑わてしまう。

 知識とは、既に地球上に存在しているものであり、誰かが見つけたものである。

 だから、知識に頼って物事を判断するクセがついている人には、新しい価値観は生み出せない。
 せいぜい、情報のカケラを拾い集め、同じようなことを真似するくらいのことしかできない。

 一方、創造力やアイデアは、既存にないまったく新しい知識だ。いくら過去の文献や資料・インターネットで探してみても、どこにも書いていないし、誰かが教えてくれるものでもない。

 創造力やアイデアに富んでいる人は、好奇心や行動力があり、他人と違う価値観や、常識に対して常に疑いを持ち、必要とする知識だけ集めて正確な判断ができる人で、既存の知識や常識に頼らない考え方をする人なのだろう。

 そんな琥珀さんといえば、子供の頃は本当に勉強ができなかった。理由は簡単で、記憶力や集中力が弱かった。

 なので、記憶に頼らず、感覚的なものを頼りに生きてきた。常に人の顔色を見て、どう対処したらいいかということばかりに気をとられていたような気がする。

 その行動は、覚えるではなく、考えるなので、子供の頃から考えるクセがついていた。
 授業中も、勉強(情報)を覚えることよりも、何か楽しいことがないかなぁと鉛筆や消しゴム・ノートを使って遊んでいたり、自分がヒーローになるとかの空想ばかりして時間を潰し、思考は常に現状や現実から離れていたから、当然勉強ができるはずもなかった。

 実は社会人になった今でも、記憶力は良くない。
 短期的な記憶なら、感覚的な能力を利用してかなり正確に覚えられるのだけど、記憶の長期の保管や数値的なもの、人の名前といった感覚では覚えられないこと(暗記する必要があること)は覚えるのが苦手だ。

 仕事をするうえでは記憶力と創造力のバランスが大切で、情報蓄積力が高く、創造力も豊かな、両方を兼ね備えた人が最も能力が高いのだろう。

 琥珀さんの場合、そのどちらも大きく欠けていたりする。 ←最悪じゃん

本当の強さ

2009-04-15 22:11:11 | お仕事
 本当の強さって何だろう? ということを、よく考える。

 高校生の頃までは、腕力が強く、威張っていて、人を従わせている人が強さの象徴だった。

 だけど、社会人になるとそうはいかない。腕力で人を従わせようとすれば、それは暴力的行為となり、社会から排除されてしまう。

 社会に出ると、地位がひとつの強さの目安となる。

 地位は、権力でもって人を従わせることができるからだ。

 地位による強さは、権力があるからであり、地位を失ったとたんにその人に従う人がいなくなるようでは、本当の強さとはいえないのだろう。

 それなりの地位にあり、権力を振りかざして部下を従わせるダメ上司の元に付いたら最悪だ。

 優良な企業であるならば淘汰されるべき人材でも、公務員という学歴と年功序列で出世が優先される職業なら、無能な上司でもそれなりのポストに就いてしまう。

 無能さを自覚している上司は、自らの弱さを隠すため傲慢となり、その人のスキルではなく、言葉の強さや態度で強さを誇示し、半ば強引に従わせようとする。

 さらに無能というレッテルを貼られている人は、思いつきでことを進めるから、その仕事をしたらどうなるか? という先が読めない。
 そして良識ある先を読める人は、ヤバイと思ってその人から距離をおくこととなる。

 困ったことに、当の本人が途中でこれはヤバイかもと判断しても、常識とか良識が欠如し、しかも心が弱くて負けを認めることができない人は、引くに引けなくなり、暴走してしまう。
 それはまるで、国土交通省などが数十年前に計画し、住民や社会から「必要ない、環境に悪影響を与える」と反対運動が起きているにもかかわらず中止できない、暴走している公共事業の現状とよく似ている。
 そして、その暴走行為は、周囲の人達に多大な迷惑をかけることとなる。
 最悪、その暴走が、他の優良なものと同一視され、もっと大きな被害を及ぼす可能性すらある。

 常識が欠落している人には近づかず、一定の距離をおく。

 それが最善の方法であることを、僕は無能な上司を反面教師として教わったから、ある意味ではよい経験なので、少しは感謝している。
 実は、常識が通用しない人ほど怖いものはない、ということを以前に教わっていたから、こういう人とは最初から関わらないようにしてたりする。

 
 本当に強い人は、地位や権力がなくても、仕事の実績や能力の高さ、人間性などが認められ、他人が勝手に後から追いかけてくるような人だ。

 地位や権力のみでは、人としての価値や成長につながらないことを知っていて、そういうものに固執せずに自分らしく生きられる人は、本当に強い人だと思う。
 そういう人は、他人に迷惑をかけず、自分の実力だけで生きようとしているので、最初から人を従わせようなどとは考えていないから、実はとても素朴で謙虚だ。

 そんな僕は、自分を省みると、けっして強い人間であるとは思えない。

 自分の信念に迷いが招じることもあるし、煩悩や葛藤に悩まされることもある。

 それでも、一般的な人達よりも少しは強いと思う。

 地位や権力を持たない僕のために、本心から手助けしてくれる人が何人かいるから、本当に感謝している。
 

将来の自分の姿

2009-04-13 22:32:22 | お仕事
 僕が若いころ、自分の将来の姿を思い描けなかった。

 というよりも、どちらかというと情けない姿でいる自分の将来像をみていた。

 でも、今は違う。将来さらに自分が成長している自分の姿を思い描けるようになった。

 現在、周囲の同僚や上司を見渡すと、なんだか悲しくなってくる。

 特に、上司。

 以前は、自分よりも遥かに高い存在だと思っていたのだけど、自分の心が成長するにつれ、認めていた地位にある人たちが情けなくみえてしまう。

 『あんな様な人にならなくて良かったと。あなたたちは何のために生きているの? 何が楽しいの? 』と。
 多分、本人達は自分の無意味さに薄々気が付いているのだろう。それに気付かないほど鈍感な、どうしようもない人の方が、ある意味、幸せかも知れない……。

 自分の将来を描けるようになったのは、自分で自分を変えようと努力したから。自分の心を入れ替えたから。

 早いうちに気が付いて、本当によかったと思う。気が付かなかったら、つまらない人のまま、つまらない生涯を終えただろう。

 くだらない時間を過ごしていた自分、無駄に生きていた自分をかえりみて、本当によかったと思う。

 自分を変えられるのは、やはり自分しかない。

 そして、自分を変える手助けをしてくれ、一緒に成長できる人が傍にいたら、それはとても幸せなことだと思う。

マスメディア

2009-03-25 21:00:00 | お仕事
 実は、琥珀さんは、ほとんどテレビを観ない。

 余りにもくだらなくて、時間がもったいないというか、バカらしくて観ていられない。

 特に、ゴールデンタイムに放映されているクイズ番組などでの、芸人や出演者のオーバー・アクションを見ていると、やりきれない気持ちにさえなる。

 制作サイドは、視聴率(=CM料)を獲るために、人気のある番組を作っていくのだけど、そもそも番組の内容に、意味や価値・面白さがないものだから、出演者の演出に依存している。
 出演者もそれを分かっていて、意識してわざと派手なリアクションをする。
 そして、リアクションが出来ない芸人はテレビ画面から消え去っていく運命にあることを、プロデューサーは上手に利用している。

 と、まぁ、そんなことを考えながらテレビを見ているので、番組を面白く感じられる訳がない。

 何も考えずに、ただ、テレビの派手な演出(やらせ)や、効果音、挿入音、テロップ演出、芸人の派手なリアクションなどで作られた、お祭り騒ぎのような虚像を楽しめる人は、それはそれでいいと思う。

 それに、僕は、芸人が嫌いなわけではない。実力で勝負するお笑い番組は、十分楽しんでいる。エンタの神様とかね。

 仕事柄、テレビ番組や新聞の取材を受ける機会が何度かあり、かの有名な報道ステーションの、時事の話題紹介コーナーで、専門家の意見がほしいという取材を受けたことがあった。

 取材開始前に簡単な打ち合わせを行い、質問形式で僕の意見を聞いて録画していく方法で取材を受けた。

 そのとき思ったことは、最初からプロデューサーのシナリオが用意されていて、専門的な意見に反したことは放映せず、プロデューサーのシナリオに合致した応答だけを切り取って放映する、事実報道とやらせのぎりぎりラインであった。

 取材中、プロデューサーに「あなたの考え方は根本的に間違っている」と指摘したけど、そういう重要なところは却下され、結局、最初にプロデューサーが描いたシナリオどおりの内容で放送されていた。

 そんなことが何度もあったので、マスコミが如何に自分たちの都合のいいように番組を作り、そして視聴者はなんの疑いもせず偽りの事実を信じてしまうかを知る、よい機会になった。
 ただ、一方で、テレビ報道の影響力(宣伝効果)はとても強いので、これを上手く利用しない手はないとも思うのだが。

 そしてもうひとつ分かったことは、テレビ番組はかなりヤラセ的に作られていくけど、新聞取材の記事は意外と事実を伝えてくれることも知った。

 だから、琥珀さんはテレビはほとんど観ないけど、新聞は読むようにしている。見出しをみて重要だと思う記事だけはねっ。 ←ほとんどないけど

1年

2009-03-20 00:00:17 | お仕事
 今の仕事(研究)に携わって、もうすぐ1年が経とうとしている。

 なんだろう? 何もしていない気がする。

 同僚からみたら、たった1年でこれだけの成果を出した琥珀さんは凄い、と思っていることだろう。

 だけど、僕的には、何もしていない気がする。

 他人からみたら凄いことでも、自分では大したことをしていないと思っているからか。

 それに、自分ひとりの力だけではなく、多くの人の力と支えにより出来たことと、タイミングが良かっただけ、という思いもある。

 では、違う人が同じ成果を出せただろうか? と考えると、できる確率はそうとう低いと思う。

 それにしても、1年があっという間に過ぎてしまった。なにも進まないままに。 

評価

2009-03-16 22:15:55 | お仕事
 みなさん、こんばんにゅ。

 つい先日、1年間携わってきたあの研究(2月23日・経験こそ成功の始まりを参照)の評価を受けました。

 評価する側は、大学教授や国の研究者、業界代表者など、一般的にお偉い方々です。
 一般的という言い方をするのは、琥珀さん的には、「座って半畳、寝て一畳。彼らも同じ人間」と思っているので、特別に偉いとか思っていないからです。
 ただ、僕以外のほとんどの人は、評価委員会の発表で緊張し、その評価結果をとても気にしています。

 僕の場合、評価委員会で高い評価を受けるために仕事をしている訳ではなく、業界のために何ができるか? を目的としているので、実際のところ評価はまったく気にしていません。

 ちなみに、評価を100点法に換算すると、98点の評価だったので、申し分ない評価だったりしますが……。
 まぁ結果は、成果を出すことで後から付いてくるものだし、98点だから何? みたいな程度です。
 それよりも、僕の話を面白いとか、研究の成果や能力を認めてくれたことが、素直に嬉しかったりします。
 しかも、10年以上委員として関わっている教授に、「仕事をしたのはあたなくらいだね」(業界にとって価値がある研究という意味で)とまで言わせてしまったし。

 考え方が古い研究者は、学会や評価委員会で、自分の価値(能力)を認めてもらおうと研究を進めている。
 なので、研究の目的が、自分の名声のためとなる。そうなると、研究を行ううえで、どうでもいいことに時間を割くことになる。
 最先端の分析データを揃えるとか、数多くの検証を行うとか、突っ込まれないように無駄な試験を行うとか。その研究(試験)が業界にとって必要かどうか? という問題はおざなりになる。
 琥珀さん的にいうと、学会などで評価を得るための研究は目標(高い評価を得ること)はあるけど、その研究には目的がない。
 目的のない研究は、学会では評価されても世間では評価されない、ということが彼らには分かっていないらしい。

 目的に向かい研究を進めることで評価され、本当の評価(名声など)はあとから付いてくるものだということを理解していない人が多いので、評価ばかりに気をとられている研究者の意識を変えようと、密かに目論んでいる琥珀さんだったりする。

先読み

2009-03-09 22:33:33 | お仕事
 琥珀さんは、先を読むことを得意とする。

 というよりも、常に先のことを考えている。

 その能力は、危険を察知したり、どうすれば上手くいくのかを判断する、重要な知恵である。

 先に起こることが、時には映像として見えたり、根拠のない感みたいなものが確信として信じられ、そして予測したとおりになる。(危険察知の場合は、回避したことが実感できる)

 その、先を読む能力は直感によるものなのだろうか?

 琥珀さんの経験から言うと、先を読む方法は、実は2通りある。

 ひとつは、まったく根拠のない直感だけに頼ること。この訳の分からない直感は実によく当たる。的中率99%くらいの確率だ。
 残りの1%は、思い付きを直感と取り違えたもので、自分の判断ミスだ。
 そのくらい直感と思いつきは違うもので、経験を重ねていくとその違いが分かるようになる。

 直感が最高に働くと、先に起こることが映像的に見えることがある。このような場合を、僕的には「先をみる」と表現している。

 もうひとつは、直感とは言わないまでも、感が働いて、その感を頼りに自分の経験をもとに推測して判断を下し、先に起こることを予測する場合だ。
 この方法を、僕的には「先を読む」と表現している。
 僕は、2通りの術で先読みをしているので、当然、普通の人より失敗が少ないし、上手くいく確率も高くなる。

 先読みの判断で重要なのは、以前失敗した経験を活かしているか? ということ。
 どうして失敗したのか? どうしたら上手くいくのか? を冷静に考え、体に覚えさせ、後に活かそうということを常に意識し、感じとってきた。
 失敗から何も学ばず、同じ過ちを何度も繰り返す人が本当に多く、そういう人は無能な上司として育ち、自分では何もできないことを本人が分かっているから、部下に無謀な仕事を押し付ける。失敗が起きると、部下のせいにして責任をなすりつけて逃げる。しかも、もともと無能な人だから、失敗することが多いのが特徴で、こういう上司のもとに付いたら最悪だ。

 有能な上司ほど、部下に必要最低限の指示しか出さず、仕事を押し付けたりもぜず、本人に判断させ、責任を持たせ、積極的に動けるよう経験を積ませ、遠くで見守り、失敗したらさりげなくアドバイスしたりフォローするのが有能な上司で、そういう人のもとで部下は大きく育つものだ。

 ダメ上司は自分のことで精一杯で、しかも自分のことさえもままならないので、人を育てるという余裕はどこにもない。そもそも、人を育てる器量(スキル)がないので、育てられるはずもない。

 しかし、現実を見渡すと、人を育てられる上司は稀だ。レッドデータブックで、絶滅危惧種に指定されるくらい貴重な存在だ。
 自分を育ててくれる上司に巡り合えたら、とても良い機会に恵まれた人だろう。その時間がどれだけ貴重な経験だったかは、離れてみると実によく分かる。後で、何度も何度も涙が出てくるほど悲しくなるから。
 僕も、僕を育ててくれた上司に巡り合えた機会は、これまででたったの一度だけだった。
 自信のなかった自分に自信を付けさせてくれ、良いところをみつけて褒めてくれ、仕事の大切さや楽しさ、厳しさ、責任感などを教えてくれて、人間性を育ててくれた。
 その人が今の自分の基礎を作ってくれたので、本当に貴重な恵まれた経験だったし、とても感謝している。

 - 最後に、大事なこと -
 失敗した経験を後悔しない。後ろを振り返らない。失敗しても、上手く行っても、どちらの経験も大切にして、そしてその経験を自分のものにすること。

 経験こそが、後の的確な判断力になるのだから。
 
 ※ 部下を育てられる有能な上司になりたい、琥珀さんの今日の戯言でした。

成功って?

2009-03-06 22:02:28 | お仕事
 このブログを書き始めてから、よく言葉にしていること。

 それは 『 成功 』

 では、成功ってなんだろう?

 成功するという意味は、人それぞれ違うと思う。

 出世すること。

 お金を沢山もうけること。

 栄光を手に入れること。などなど

 だけど琥珀さん的な成功とは、後悔しない人生を送ること。

 実にシンプルだ。

 出世とか、お金とか、名声じゃなく、死ぬ直前に 『 楽しい人生だった 』と想い返せること。

 出世やお金、名声は、追いかけるものじゃなくて、後から付いてくるもの。←ここんとこ重要

 琥珀さん的には、出世やお金・名声は、目標にはなるけど、目的ではないから。

 だから毎日、後悔しないよう、1分1秒を大切にしている。

成功の秘訣

2009-03-04 22:22:22 | お仕事
 成功するための秘訣はなに? って聞かれたら、僕は迷わず答えられる。

 それは、「仕事を楽しむことだって!」

 琥珀さんの職場では、人事異動というシステムがあって、事務系だと3年くらい、研究職だと3~10年程度で職場異動をさせられる。

 以前は、県庁で、加工団地の整備とか、地方市場の建設とか、レジャー船の指導とかの事務系の仕事をこなしていたので、3年くらいのスパンで頻繁に異動していた。
 困るのは、異動すると、これまでとはまったく違う仕事に携わることになり、一から仕事を覚えなくてはならない。

 もちろん、出先でのルーチン的な仕事や、夜間に仕事をする水上警察のような仕事もあり、かなりつまらなかったり、労働的にきつい仕事に付いたこともある。
 そんな誰もが嫌がる仕事でも、僕はその時々で仕事に何かしらの楽しみを見つけてこなしてきた。

 仕事をいやいやしていたら、それは辛いだけ。しかも長い時間、欲求不満状態で拘束させられてしまう。
 だから、どんな仕事でも、どうせなら仕事を楽しんでしまおうという姿勢で、これまで仕事に携わってきた。

 そして、本当に楽しめる仕事が回ってきたとき、その姿勢が本領を発揮する。仕事が楽しくて楽しくて仕方がなくなる。
 仕事が楽しいから、張り合いがあって、がんばれて、そして成果が出る。
 つまらないと思って行う仕事には張り合いなんてないし、努力したいとも思わないので、成果が出るはずもなく、成功するには程遠い。
 同じ仕事でも、1日を楽しみながら過ごすのと、不満のまま過ごすのでは、その毎日の積み重ねが、後々で大きな差となって現れてくる。
 楽しんでこなかった人に楽しめる仕事が回ってきても、不平不満が身についてしまっているので、永遠に仕事を楽しむなんて出来ないし、そんな人はつまらない人生を送ることになる。残念だけど、実際、そういう人がとても多い。

 「あの人は仕事しか能がない」と、馬鹿にしたような言葉がある。
 だけど、そういうことを言う人は、可哀想だと思う。1日の時間の大半を無駄に、嫌な気持ちで過ごしている訳だから。
 仕事に楽しみを見出せたら、本当に幸せなことで、輝く素敵な人生になると思う。
 それに、仕事に楽しみを見出せる人は、仕事しか能がない訳ではなく、実は遊びでも普通の人より楽しんでいる(楽める)人だと思う。

 僕のように仕事を楽しめる姿勢を、仕事は楽しいものなんだということを、若い研究者たちに教え、会得してもらい、大きく成長して、人生を楽める人に育ったらいいな、と密かに思っている、今日この頃の琥珀さんだったりする!

経験こそが成功の始まり

2009-02-23 22:27:27 | お仕事
 昨年の4月、人事異動があって、今の職場に着任した。

 なので、昨年の今頃とはまったく違う仕事(研究)を現在している。

 今の職場に来て担当となった研究は、誰もが口を揃えて「クソ研究」と言っていた、どうしようもないものだった。
 確かに自分も、最初はそう思った。「どうやって成果を出すんだよ……」って。
 でも、以前、クソ研究と言われていたものを引継ぎ、成功させた経験があるので「まぁ何とかなるだろう」とは思っていた。

 今回引き継いだ具体的な研究内容は、漁獲されても市場価値がなく漁場で廃棄されている魚の特性を調べ、漁業者が水揚げするよう付加価値を付け、消費者に食べさせて流通させるというものだ。

 捨てられている物に価値を見出し、面識のない人達に廃棄していたものを水揚げするよう説得し、それを流通に乗せ、さらに飲食店で使ってもらい、一般の人に食べさせる、ということがどれほど困難なことか、容易に想像できる。
 捨てている物を利用させるということは、人の意識(固定観念)を変えるということなので、本当に大変な仕事だったりする。

 なので、前任者も、担当部署も、組織全体さえも、「出来るわけない」と皆口を揃えて、この仕事をクソ研究と言っていた。

 ……それを引き継いでしまった。

 しかも、結果を出すまでに残された期間は1年間。
 さらに、これまで放置され、ほとんど何の研究も進んでいなかったクソ研究……。

 だけど、琥珀さん。頑張りましたよ。

 持ち前の運の良さから、成功が用意されていたかのようにタイミングがピタリと合い、しかも周りの人がサポートしてくれ、あのクソ研究が、たったの1年で脚光を浴びちゃってたりします。
 もちろん、自分ひとりの力ではなく、同じ志を持った人々が集まり、その能力を終結させたことで実現した成果なのだけどね。

 実際、今では、これまで廃棄されていた魚が流通に乗り、飲食店で提供されるようにまでなっています。

 しかも、その功績が、NHK18時からの全国放送(昨日も21時の時間帯に取り上げられていたらしい)や、民放各社の取材(放映待ち)、新聞などのメディアで大きく取り上げてくれてたりします。←本当の話だからねっ!

 やっぱり仕事って、人のために、まじめに、熱心に、自分の力を信じてやるもんだね。そうすると良いこともあるんだねっ!

 お陰でこの1年間で、6kgの願ってもないダイエットに成功したし。代わりに手に入れたものは、若手研究者からの憧れや尊敬だったりする。

 だけど、自分の本当の仕事はこれから。今はまだ、始まったばかりだから。と自分に言い聞かていたりする。

嫉妬

2009-02-12 22:13:35 | お仕事
 最近感じていることなのだけど、一部の人から嫉妬されている。

 素敵女子に「恋心」から嫉妬されるのならいいのだけど、実のところ一部の上司からなので、とても困る。

 自分より年齢が若い人の場合、才能ある人に出逢うと、素直に尊敬や憧れという感情を抱いてくれる。

 ところが、無能な上司であればあるほど、自分よりも経験が少なく、権力もなく、学歴もない人間を、素直に尊敬することなどできない。
 明らかに有能で、その能力を認めざるを得ないのだけど、その感情は憧れを通り越して嫉妬となる。
 俗に言うところの「可愛さ余って憎さ百倍」だ。
 
 嫉妬するくらいの人は、そもそも人間性に問題があるので、能力のある部下を上手に使いこなせるはずもなく、その感情が嫉妬から恨みへと変わってしまう。

 たいがい、無能な人ほどプライドが高く負けず嫌いで、さらに傲慢なタイプが多いので、素直に負けを認めるはずもなく、仕事などで張り合おうとする。
 でも、実力では敵わないので、上司の特権を利用して意図的に情報を伝えなかったり、裏で悪口を言いふらすなど、陰湿な行動に出る。あげくに、部下の成果をさも自分がやりましたと奪い取ろうとする。(ほんと、情けない人だから)

 そんな上司の張り合いは、一方的なものとなる。
 能力の差が違いすぎるので、まったく相手にならないし、仕事で張り合おうという意識も最初からないからだ。

 でも、最近、ようやく気づいた。
 自分の感情を上手にコントロールし、無能な上司を上手く使いこなす方法を考えなくてはと。
 それには、相当の忍耐が必要になるのだけど。

 1月24日に「モテ」というブログを書いたけど、尊敬されたり、憧れられるのは、普通は羨ましいと思うかもしれないが、実はとても大変で、ストレスが溜まる。

 そんな琥珀さんのストレスが少しでも解消されるよう、誰かバレンタインチョコを贈ってね!(はぁと) ←もらえるあてなし

自信と、自信過剰と、暴走モード

2009-02-08 22:05:05 | お仕事
 今回は、「自信とは」というお話の続きみないな話。
 かなり深い、難しいお話なので、読む前に覚悟してね!
 
 以前、僕は自信を持っている、とブログに書いた。

 その自信は、根拠に基づくものであり、客観的に自分の実力を精査し、周囲の反応などから自分なりに判断し得た自信である。
 
 まぁ、最初は自分に自信がなくても、自信のある振りをするだけでも、それが少しずつ自信なっていく、自信とは自分で育てていくものでもある。

 ところが、周囲がその人を認めておらず(むしろ苦笑している)、能力や実力もないのに本人だけが「自分は凄い人間だ」と勘違いしている人がいる。
 いわゆる自信過剰の人だ。自己愛が強く、周りに認められたいと自慢話をする人に多いタイプで、実のところ周囲の人達から軽蔑されていることが多く、さらに自分や周囲の人を客観的にみることができないので、本人が軽蔑されていることが分かっていない。

 自信過剰の人は、ちょっと可哀想なイタい人くらいで、多少の害はあっても大きな問題にはならない。

 問題なのは、自信過剰を通り越し、暴走モードに突入してしまった場合。
 
 その暴走モードとは、躁鬱病(そううつ病)の躁状態になっている状態である。
 過大妄想にブレーキが効かなくなってしまい、自分を省みることとか、他人の意見を受け入れることができなくなってしまう。
 たとえば、本人が「自分は天才」と思い込んでしまっていているので、凡人の意見など到底受け入れられない精神構造(激しい思い込み)を持っていて、意見しようものなら興奮して激怒する。

 能力を伴った自信がある人は、他人の意見を受け入れない(適正な判断であるという確信から)ということもあるだろうが、躁病の人の根拠のない自信は、もともと能力がないので、発想が常識を逸脱していたり、冷静な判断が行えない、衝動的に行動したり、単なる思い付きを素晴らしいアイデアとしてとらえ(激しい思い込み)、その素晴らしいと自分だけ思っているアイデアが次から次へと沸いてきて、次々と実行に移し、落ち着いていられない。
 そのアイデアを実現させようと努力している最中にさえ、もっと素晴らしいと思い付いたアイデアに取り組み始めるので、それまで行っていたことを投げ出し、たいがいの事が中途半端のまま終わり、傲慢になっているので後片付けすらしない。
 また、他人からの意見や忠告などを聞く耳を持っていないので、注意をすると納得した振りをするか、激怒するので、結果的に対人関係が悪化し、問題を引きおこす。

 躁状態をまとめると、常識を逸脱した行動で自分勝手に動き回り、自己実現(欲望)のために仕事を進めるが途中で投げ出し、次から次へと新たなことに取り組み、注意をすると激高して怒鳴る、といった感じとなる。
 本人がプライベートの時間で好きなように行うのなら問題ないが、仕事上でそのような行動をとり周囲に迷惑をかけるようだと、病気(躁病)と判断せざるを得ない。

 躁病は、たいがいが鬱病(うつ病)とセットで、躁鬱病(双極性障害)という病名である。
 うつ病は有名なので詳しく説明はしないが、精神が自己嫌悪に陥り、気分が低迷し、やる気がまったく失せてしまう。大半の人はうつ病だけで、そう病の症状が出る人は少ない。
 しかも、現れる症状が、そう病はうつ病とまったく正反対のものである。

 そう病が発病するメカニズムは、前提としてうつ病が引き金となるらしい。(光文社新書「問題は、躁なんです」春日武彦著より)
 うつ病の精神的な根底として、極度の自己嫌悪(本人が無能さを自覚)や目標を失うことなどの気分の低迷から始まり、この世で快楽をみいだせなくなり、自殺すら考えるようになる。
 うつ病は、適切な時期に専門医を訪れ、有効な薬剤を服用すれば回復する可能性が高いが、その機会を失うと、死を選んでしまうこともある。
 治療をを開始せず、精神が窮地に追い込まれると、自己防衛本能が働き、能力のないことを自覚している自分を騙す作戦にでる。
 それは、自分の気持ちに嘘をつく精神構造を作り出し、すべてを嘘で塗り固め、自分をごまかしている自分さえ嘘だと思えるようにしてしまう。

 当然、嘘で塗り固められた人など信用されるはずもないのだが、うつ状態とは違いハイテンションな状態にあるので、悪知恵が働き、話を上手に組み立てて人を騙す。また、元々が虚像で作り出した自分なので、人を騙すことが平気だし、その精神構造は、ある意味、自分守る正当防衛としてさえ捉えている。
 ただ、元来は善良な精神を持っていて、自己防衛的な精神構造が問題を引き起こしているだけなので、周囲の理解と治療により、まっとうな人として復帰できるよう手助けする対象ではある。
 さらに精神的に弱いタイプが発症するので、自滅することはあっても、他人に大きな危害や犯罪を企てることができないのがせめてもの救い。

 本人は、根拠がないのに明るい未来が待っていると信じているので、将来を見越して金銭感覚が麻痺し大金を使い込んだり、根拠のない無謀な投資を始めたり、ハイテンションモードなのであり得そうな過大妄想の話をひっきりなしに話し続けたり、眠れずに睡眠時間が少ないのに落ち着きなく動き回り、そして体力の限界に達するまで常識を逸脱した行動を続け、周囲に迷惑をかける。

 結局のところ、精神構造の基本(深層心理)から考えると、自信を得るには「他人のため」にと行動を起こす事が大切で、その行動が他人を認めさせ、尊敬や信頼を得て「本物の自信」へと繋がっていく。

 ところが、根拠のない自信は、地位や権力・名声などの私利私欲を得ることがその人の目的の根底にあり、その生きる目的(強い欲望)が望めなくなると精神が落ち込み(うつ病)、さらに脅迫概念の防御反応として、無能である自分さえ騙して「自分を嘘で塗り固めた自信」を演じるしかなくなる。

 自信(尊敬や信頼)を得るには、他人のためになにかをする(考える)こと、なるべく嘘を付かないで誠実でいることを心がけることが大切で、地位や名声などは結果として後から付いてくるものである。

 逆に、私利私欲を目的に自分本位に、自己中心的な考えで生活していたり、正当な精神(深層心理)に逆らい平気で嘘をついてきた人は、精神崩壊へと歩んでしまう可能性がある。

 もし、今現在、精神的に悩んでいたとしたのなら、それは考え方を変えるチャンスなので、正しい生き方に軌道修正できれば、良い人生を送れる保障が得られると思う。

知識と知恵

2009-02-02 21:45:57 | お仕事
●今回は、知識と知恵について

 知識とは、勉強したり、本を読んだりして覚えた記憶で、学校教育で教わるもの。難しいことを覚える能力が高いと、学歴も高くなる。
 この知識だけで仕事ができるのは、学校の先生などの教育関係者に多い。
 なので、知識で仕事をしている先生には、生徒に知識を教えることは出来ても、知恵を教えることは難しい。

 大半の会社は、知識だけでは仕事にならない。
 そこには知恵が必要となる。

 では、知恵って何だろう?

 僕が考える仕事の知恵とは、仕事を効率的に進める能力、対人関係を良好に保ち情報を得る能力、情報を整理する能力、整理した情報から先を予測する能力、先を予測した結果から危険を察知する能力、判断した危険から回避法を考え被害を最小限に抑える能力、新たなアイデアをみつける能力、アイデアを最大限に活かす能力、交渉で優位に立つための能力、必要なものと必要でないものを見極める能力、言葉や態度を巧みに使いこなし人を自分から動くように仕向ける能力、場の雰囲気を察知し対応する能力、言葉の使い方や強弱などを駆使して強い印象を与えたり存在を消す話術、相手に話をさせて情報を引き出す話術、相手の考えを読み取る読心術、相手の要求を即座に察知する能力、場の状況から何を求められているのかを読み取る能力、社交術、直感力、疑心力、集中力、追求力、忍耐力、行動力、実行力、笑顔力、ポジティブな考え方などなどなど、自分の経験から得た、その場に必要な適した判断を即座に行える能力だと思う。

 実際、僕は仕事や会議の席上、交渉などの場で、常にこの様なことを感覚的に、場合によっては意識的に行っている。
 ようは、何をするにも常に先のことを考えている。
 些細なことがあっても、何かに使えないかなとか、これはこうした方がいいなとか、どうしたら上手くいくかなとか、ことあるごとに何かを考えていて、漫然と仕事をしていない。

 知識は、せいぜい人に「オレはこんなに知識が豊富なんだぞ」と自慢するくらいにしか使えない。
 しかも、本人は頭が良いと錯覚しているが、周りのほとんどの人は「だからなんなの?」とバカされていることが多く、さらに本人がそれに気づいていない。
 
 知恵は経験から学ぶもので、いくら勉強しても身につかない。知恵をつけるには前向きに仕事をして身に付けていくもので、さらに生まれ持った素質(性格とか、感性とか、感受性)も重要な要素だと思う。

 現代のように情報がたくさん飛び交い、科学が進歩し、学問が専門的な分野に分かれてくると、すべての知識を習得することは到底不可能となる。
 知恵は、森羅万象の流れをベースに判断していくので、ある程度の専門知識があれば、意外と的確に予測が可能となる。
 たとえば、物理の原則を知っていれば、物質的に考えてこれはこうなるだろうとか、人間の心理を知っていれば、この人にはこう言えばこういう結果になるだろう、といったある程度の予測ができる。ようは、はったりが使える。
 また、知恵があれば、専門的な知識を持つ人を上手に活用することも可能となり、自分で調べなくても相談することで、的確な判断を迅速に行える。
 
 そんな知恵を使ってお仕事をしている琥珀さんだけど、上手な恋愛の仕方の知恵はないので誰か教えてねっ(はぁと) ←そもそも恋愛の対象者になってないですから(キレぎみで)

出世欲の弊害

2009-01-31 23:07:07 | お仕事
 15年以上も前、尊敬していた上司に言われて、気になっていた言葉がある。

 「ひとりでもいいから、助言を受け入れられる人をみつけておけ」という言葉で、 何度か聞かされた。

 その上司は既に退職してしまったけれど、僕の仕事ぶりを評価してくれ、「君は頭が良すぎる」とよく言っていた。

 当時、僕は上司に対して従順で、命令に素直に従い、的確に仕事をこなしていたので、「指示を受け入れない」ということはあり得なかったし、将来も上司の命令に従い仕事をするものだと思っていた。

 当時から15年が経過し、今の自分を客観的にみてみると、確かに上司の命令に従わなくなってきた。
 ほとんどの上司が、あまりにも考えが浅はかで、知識はあっても知恵がなく無能にみえてしまうからだ。

 当時と比べ、今の僕は自信を持ち、成果を残し、実績を積み上げ、知恵を使い物事をスムーズに動かせる術を会得したから、知恵のない無能な上司の指示や助言を受け入れなくなっている。
 また、良識のある人は僕の実力(能力)を認めているので頭があがらず、ものを言わなくなっている。というより、ものを言わせない状況(環境)を意識的に作り上げてきた。

 15年前には、まさか自分がそんな風になるとは思ってもいなかったので、尊敬していた上司は、僕の将来像を見ていたのかも知れない。

 無能な上司は、部下を評価する権力(人事権)しか持ち合わせていなく、その権力だけを頼りに、部下を従わせようとする。
 出世を望んでいる部下は、上司の反感を買い、出世の妨げにならぬようにと、どんなに無茶な指示でも聞き入れてしまうので、仕事の成果は二の次となり、上司の機嫌をとることに執着する。
 無謀な指示で動いた仕事だから、良い結果が得られる訳がなく、上司と部下で共謀して失敗を隠すような、妙な信頼関係が築き上げられることとなる。

 そんな琥珀さんには、上司の無謀な指示や意見を聞き入れなくてもすむ大きな理由がある。
 僕は高卒なので最初から出世競争から外れているから、出世にこだわらず、自分の思いどおりに仕事を進めることができる。
 出世という首輪をはめられていないから、自分が間違っていないと思えば、上司の意見を無視したり、余裕で逆らうことができる。
 さらに、知恵を持っているから、自分に知識がなくても知識を持っている人を上手に活用する能力を使い、上司の指示に従わなくても優れた仕事を行え、実績を残せる自信もあるので、余裕で逆らえる。

 実のところ、今から10年ほど前、自分の能力の高さを知り、大学卒の人よりも同等、むしろそれ以上の能力を有すると自分で評価し(周りも評価していた)、出世できないからと自ら望んで、力を発揮する必要のない、人気のない職場に異動させてもらったことがあった。
 そういう無意味な期間を過ごせば、出世できなかった理由になるから、というのが本当の理由だった。

 しかし、今は、出世などどうでもよくなった。

 理由は、夢を追える仕事が始まろうとしているから。楽しみながら仕事を行えるから。毎日、充実した日々を過ごす事ができるから。豊かな人生経験と、自分の成長が望めるから。

 早いうちに、助言を受け入れられる人を探しておかないとねっ! ←本日の教訓

パレートの法則

2009-01-25 22:01:01 | お仕事
 全国の琥珀さんファンのみなさん、こんばんミャ!

 今回は、お仕事に関するお話。
 みなさんは、パレートの法則を知っていますか?
 経済に関することは、たいがい8:2の割合で物事が進むという、経験値に基づく法則です。

 たとえば、一般社員が100人が勤務している会社の場合、その中の優れた社員20人が組織を動かし、残りの80人は普通に働く社員ということです。
 また、逆に当てはめると、80人がちゃんと働いて、残りの20人がダメ社員ということです。
 ということは、100人の会社の場合、20人が優秀で組織を動かし、60人が言われたとおりに仕事をする社員で、20人が適当に遊んでいるダメ社員ということになります。
 さらに、このダメ社員20人を解雇すると、残った80人の中から、ダメ社員2割が発生するので、解雇しても意味がないらしいのです。

 で、ダメ社員のことをどうこう言ってもしょうがないので、一般社員と優秀な人の差を考えてみると、仕事の進め方に大きな差があります。 みなさんお分かりでしょうか?
 それが分かっていて、実行している人は、優秀な社員に属します。

●ヒントは、計画性と戦略性

 一般的な会社では、何らかの仕事を始めるとき、計画と目標をかかげ、その計画に従い、毎日目標に向かって仕事を行いますよね。 
 普通の社員は、計画どおりに、目標に向かって何も考えずに坦々と仕事を進めていきます。(ダメ社員の場合は、計画どおりにすら進められない)

 では、優秀な社員はどうなのかというと、ある程度の計画に従い、目標に向かって仕事を進めます。
 普通の人と優秀な人の差はほとんどないように思われますが、優秀な人は計画ではなく、戦略を使います。

 その戦略とは、目標に向かっていく過程で、常に会社や社会の情勢を考慮し、常に問題点や課題を整理し、問題が起こらないよう注意し、問題が起こったときの対処方法を事前に考え揃えておき、人脈を広げ、アイデアや効率性などを考えたり、情報を収集しながら、人を上手く利用し協力者にも利益を与え、自分でも努力し、水面下で動き、良好な対人関係を確立し、なんとなくリーダーシップをとりながら、仕事を進めていくのです。

 計画どおりにしか出来ない普通の人と、戦略を使う優秀な人とでは、当然、目標達成への成功率が違うし、戦略は目標以上のプラスアルファの結果をもたらす可能性があります。

 戦略を使う人は、その都度、臨機応変に事を進めていくことができるので、チャンスがやってきたら、それを掴み取り、予想以上の結果を残して、尊敬や人望が集まり、必然的にリーダーシップをとっていくことになります。

 計画どおりにしか行えない人は、チャンスがやってきても計画にはないからと、みすみすチャンスを逃します。というよりも、普段から何も考えていないのでチャンスが来ても、それがチャンスだということが分かりませんし、優秀な人が戦略を使って仕事を進めていることすら理解していません。 

 また、計画どおりにしか進められない普通の人は、問題が起こったときに混乱し、対処に時間がかかります。
 ダメ社員は、問題が起こると仕事から逃げだしたり、投げ出したり、人のせいにすらします。

 戦略を使う優秀な社員は少なく、パレートの法則によると、実は2割の社員が組織を動かし担っているらしいのです。

 参考までに、琥珀さんの働いている組織は公務員なので、7割が計画どおりにしか仕事ができなくて、3割がダメ職員なので、8:2の法則は成り立ちません。(ちなみに、琥珀さんは3割組みです)