琥珀色のブログ

 
 琥珀さんってばねっ!

満ち潮の夜

2010-05-25 22:02:22 | 琥珀さんってばねっ
 超お疲れ気味な琥珀さんです、皆さんこんば&お久しぶりですぅ!

 つい先日、節目の時を迎えました。家内の100日。早いもので、家内が亡くなってから3ヶ月以上が過ぎました。

 100日を過ぎるまでは、お墓に生花を飾ろうと決めていたので、これもひとつの区切り。結婚してから花をプレゼントするなんてことはほとんど無かったのに、人の心とは何とも不思議なものですね。
 49日はひとつの節目、100日で自分の心に大きな区切りを付けて、過去を過去として整理しようと決めていたりしてます。

 過去の話はもうやめて、今回は将来に向けた仕事のお話。なぜに琥珀さんがこんなに疲れているのか? という、どうでもいいと思う人にはどうでもいい話。

 4月の中旬あたりから、飼育していた親魚が産仔のピークを向かえ、次から次へと仔魚が生まれてきて、その中でも特に健康的に生まれてきた優秀な仔魚を選んで飼育しているのだけど、ちょっとした水質や環境の変化で簡単に死んでくれます。(泣)

 自然界では、雌が一生のうちに産仔する数をおおよそ20万尾×10回として、親として残れるのは自然の摂理では雄と雌の2尾なので、残れる確率は1/100万。生残率にすると0.0001%。
 そんな仔魚を、1回の産仔数20万尾のうちの2万尾(10%)を残そうとしているのだから、とても神経を使います。
 
 休みの間中も、どうしたら少しでも多く生き残らせることが出来るか? とか、今現在の水槽内の状態はどうなっているのか? とか、夢うつつに考えてたりして、気持ちが落ち着く暇がありません。

 実は、今回担当した魚の飼育は、こうすれば誰でも簡単に生産できるというマニュアル的な方法が分かっておらず、過去10年間において担当した誰もが2万尾を生産したことがないというか、放流サイズまでほとんど生き残せたことが無い、いつものとおりの困ったときの琥珀さんだのみ的なお仕事で、しかも残された期間は今年が最後の1年、というか6月までが勝負という短期決戦なお仕事。

 でね、今現在、割と順調に進んでいて、10年以上誰もできなかった種苗の生産をここ僅か2ヶ月の失敗や途中まで上手くいっていた方法、生態を調べるための試験してきた経験からなんとなく上手く行きそうな感じがしてきました。

 でも、あまりにも神経をすり減らし、思考と体力をフル回転で酷使したので、ここ僅か1ヶ月で体重が3kg落ちました。
 まぁ、昨年度の仕事が余裕ぶっこいていた楽な仕事(ある意味つまらなすぎて苦痛)だったから体重が3㎏増えていたので、差し引くと元の体系に戻っただけなのだけどね。

 超お疲れなのだけど、これまで幾人の人が挑戦して誰も出来なかった仕事を、いとも簡単に成功させてしったらどれほど凄く思われるんだろう? とか考えながら仕事をしているので、大変だけどとても楽しく仕事をしているので、疲れてはいるけど苦ではなかったりします。

 という、「zabadak」の「満ち潮の夜」を聴きながら、新たな人生を一歩踏み出そうとしている今日の琥珀さんの戯言でした。
 

 

笑顔の行方

2010-05-06 22:22:00 | 琥珀さんってばねっ
 みなさんこんばんは@お久しぶりです。琥珀です。

 4月に人事異動があり、勤務場所は変わらないのだけど担当する仕事の内容が変わりました。
 今度の担当は、以前別の職場で行っていた、魚にとって最適な飼育管理の技術を確立すること。

 生き物が相手の仕事なので、しかもGW直前に親魚が産仔(産卵ではなくて秋に交尾してメスが卵巣内で孵化させてから仔魚を産むこと)したので、その直後からプランクトンの給餌が始まり、慌しい日々が続いてます。

 生物餌料(プランクトン)を毎日作り、それを投餌しないと仔魚はいとも簡単に餓死してしまいます。人間の赤ちゃんと同じように、仔魚の飼育管理はとても大変だったりします。

 なのでGW期間中はほとんど出勤。仔魚にとって人間の都合で連休に休みたいなんて聞いてくれないし、手を抜いたら抜いた分、それに比例して死んでいきます。

 今日も、産仔間近かに迫った親魚がお亡くなりになり、帝王切開で孵化直前の仔魚を取り出し、緊急措置を取りました。明日、早産で産まれてしまった仔魚はどうなっているのだろうか、とても心配……

 なので、GWは4日にハワイアンズに子供達を連れて行ったくらいで、休みという休みがない状態でした。
 GW期間中、一番多く行った場所は、家内のお墓。直ぐ近くにあるので毎日のように通ってます。しかも、亡くなってからの方が、家内とたくさん話をしてたりします。心の声通信でね。

 ネットで調べたら、人生の中で最大級のストレスは「配偶者との死別」だそうです。
 精神心理学ではストレス指数が数値で示されていて、最大のストレス値を100とすると、100万円以上の借金が30、本人の病気やケガが50、家族の死や留置場の拘束が65、離婚が75、離婚のストレスが2番目で配偶者との死別が100だそうです。
 しかも、女性が残されるよりも、男性が残され遺族となった方がストレスが大きく、うつ病になったり、死別から立ち直れるまでの自殺率が高くなってたりするそうです。

 確かに苦しい。もう二度と、こんな辛い思いはしたくない。

 でも、仕事や家庭生活の慌しさで、何となく気が紛れているし、子供がストレスを受けておらず、笑顔をみせてくれるから凄く救われている。

 そして最近、深く思うこと。

 独身になってしまったんだって。この年齢で独身。これから先、どうしよう……。孤独な人生を歩むことになるの?

 今現在でも人生最大のストレスを受けているけど、それでも常に平常心でいられる琥珀さんって、どれだけ心が強いんだろうって改めて自分の強さを省みたりしている。

 でも、本音は、やっぱり辛くて苦しいなぁ……。