午前中に浜松を出発して東京へ。一週間振りです。
東京駅から千駄ヶ谷駅に移動して将棋会館へ。免状を少し書いてから午後は東京理事、棋士15名程?による話し合い。かなり白熱して3時間程。残念ながら進展は特になかったように思います。
終了後、移動して若手棋士数名と22時頃まで飲みながら話。若手棋士と名人戦問題について話すことはあまりなかったので、有意義な時間でした。
ゴールデンウィークは第16回世界コンピュータ将棋選手権に行きます。観戦無料なので、興味のある方は足を運んでみて下さい。僕も密かに楽しみにしています。
東京駅から千駄ヶ谷駅に移動して将棋会館へ。免状を少し書いてから午後は東京理事、棋士15名程?による話し合い。かなり白熱して3時間程。残念ながら進展は特になかったように思います。
終了後、移動して若手棋士数名と22時頃まで飲みながら話。若手棋士と名人戦問題について話すことはあまりなかったので、有意義な時間でした。
ゴールデンウィークは第16回世界コンピュータ将棋選手権に行きます。観戦無料なので、興味のある方は足を運んでみて下さい。僕も密かに楽しみにしています。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/20060428/20060428_014.shtml
記者会見をしておきながら、記者の向こう側にいるファンは無視ということなんでしょうかねえ?具体的な金額は言えないってこと?なんだかな~。
竜王は、もちろん、自分もその「若手棋士」の中に含まれているという前提の上で、書かれている、と私には読めますが?
むしろ、そこまで、意地悪く読むのも、どうかな?
と私は思いますです。
それはさておき、竜王が名人戦問題について論じ合っていること、その過程をオープンにしていることはとてもファンにとってはありがたいことです。今回の件、執行部側が密室での話し合いばかりを続けていることは余計に将棋ファンの不信を増大するのみであると思います。
古畑任三郎の「封じ手のトリック」を連想しました。
若手の方は近い将来の対応策もご検討ください。
でも携帯のメールで仲間からアドバイスをもらうのは可能な気がします。
しかし、そんなことはプロの意地にもかけてしないでしょう。人が絡むといつかばれるしね。
詰みがある局面ではA級
必死のある局面ではB級
終盤はC級
中盤はトップアマ級
序盤はトップアマ級
の感触です。
ソフトの課題は
必死がある局面で正確に必死を読み切れるか(論理的手順=アルゴリズムの確立)。どの時点で確認を始めるか。
序盤・中盤での新手に対応できるか(大局観、局面の優劣を判定する評価関数なり評価アルゴリズム)
有力な新手を予め読んでおくことができるか(ソフト独自の事前研究、自動定跡化)
でしょうか。
最大のポイントは大局観アルゴリズムだと考えます(これが確立しないと自動定跡化は絵に描いた餅)。
将来的には
コンピュータ将棋ソフトの最新アルゴリズムを知る人と棋士が組んでコンピュータ将棋ソフト対策を真剣に研究すれば、現状よりソフトは勝てなくなる。
自分の大局観を言葉にして表現できるトッププロがソフト開発者と組んでソフト開発すれば現状よりソフトは強くなる。
ただし、トップクラスのプロは自分の大局観をたとえ言葉にできたとしても誰にも教えたがらないかもしれません。また大局観は言葉で表し難いものですし、認識できていない体験から身体に染み付いたような部分もあると考えます。さらに言葉で表現されてもプログラム可能なアルゴリズムにすることはさらに難しいと思います。
コンピュータの性能は年々倍々のペースかそれ以上の向上を見せていますが、大局観アルゴリズムの進歩がなければ、ソフトの実力向上も頭打ちになると考えます。
「名人争った時の心どこへ」と題した記事が出ています、ぜひお読みください。
経営者になってからの2人は、まるで人が変わったよう、と記されています。「つまりゼニゲバ?」
私もこの騒動以来何度か書き込みさせてもらっていますが、気分は徐々にしらけ気味。つまりファンから
離脱気分です。
落ち着いて将棋指してられないけれど、こんな事やりこなせたら、それも才能?
対策案:①ボディーチェック
②磁気検査
③ウソ発見器
④監視カメラ
⑤監視官
⑥しゃべり薬を飲ませる
⑦
5月末まで退屈なのでこんなくだらない事考えて気を紛らそう。人心一新あるのみ。
そうようなチェックは美しくありません、谷川九段のような美しさを追求する棋士には耐えられないことかもしれません。対策をとった時点で将棋界にとってはマイナスでしょう。
また、そのようなことがばれたら不正をした人が社会的立場を失うだけでなく、将棋界全体の信用を落とすことになり自殺行為です。今は匿名性がかなり保証されますので内部告発がしやすくなっています。裏でこそこそやって良い結果は期待できません。
そのような性格の方は将棋界の表舞台には向いていないと思いますので、早いうちに見つけて性格を変えていただくか、表舞台には出ないようにしていただくかしたほうがお互いのためになると思います。性格は普段の行為(行動と言葉)に現れますのでこころある人には分かると思います。
経営者になってから人が変わったのではなく、
もともとそういう性格だったのかも…。
いずれにしても、昔のことより、
ここ1年~3年ぐらいの言動を見て
その人物を判断するのがいいと思います。
本音は、血を吐くくらいの戦いを見てみたい。それが名人戦であって欲しい。
プロって・・・これまたよくわかりません。強ければプロになれてお金がもらえる?コンピュータは強いけどプロになれない?でもコンピュータ対プロ騎士の対戦が世間一般にはウケそう。収入源を得るのであれば禁止しなくてもいいのに・・・。
今のプロ棋士の存在価値自体が危なくなっているのかもしれませんね。名人戦問題はその一部でしかないのでしょう。ファンや世間が見たいものは何でしょうか・・・私は投了と同時に両者が力尽きて倒れるような戦いを見てみたいです。
と、書いてから、来期はB1へ行ってもらいたいですね。戸部君も新四段へGO
「局面局面で最善を尽くし正々堂々と指します。」という想いで互いに礼をして始める。
「最善を尽くして指していただきありがとうございました」という想いで礼をして終わる。
対局・感想戦が済んだら上位者、対等の場合は勝ち越し者、対の場合は年長者が駒を駒箱にしまってから両者席を立つ。
勝ち負けのみを争うのではなく、棋理(論理性)の向上・感情のコントロールを学び人格の向上を勝負から学ぶ。悪手を指してカーッと頭に血が上ってさらに悪手を重ねたり、局面が好転して喜びすぎて見落としをしたりした経験を人生にも活かす。
子供の頃から、負けた後に盤面を崩してぷいと立ち去るようなところがあれば、その子の性格に合わせて徐々に心に染み入るように礼を指導する。背中で教えるのもありうる。
不正を嫌い、相手のことを慮れる人格を育てる。
このような指導を将棋界が行えば、将棋界の未来は明るいと考えます。
特に宣伝はしなくとも、うちの子を指導してくださいと親が子を連れて来る。上の子は将棋は嫌いと言うから、もう一人子供を作って棋士になってもらえないかしらということもありうると考えます。
ますます強くなるコンピュ-タ将棋、プロでも、ある程度以下の棋士は負けてしまうでしょう。
ただ、森田、柿木、山下の諸氏のように、将棋好きがソフトを作っているのならばいいのですが、IS、激指、ボナンザのように、アルゴリズムから入ったソフトはどうも気に入りません。
製作者が本当に将棋を愛しているかはわかりませんから。
「ITとインターネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています」
情報を重視した最も効率の良い、しかし同質の勉強の仕方でたどりつける強さのレベルは、「奨励会二段くらい」なのだと羽生さんは言いっています。
鮮烈な刺激を受けた羽生善治さんとの対話
http://book.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u100.html
を参照しました。
コンピュータの記憶と論理展開の正確性を活かして高速道路を突っ走って奨励会三段上位くらいの実力まで達しましたが、現在コンピュータ将棋ソフトも大渋滞にさしかかっているかもしれません。
開発者にひらめき的な新しい発想がないと渋滞からはなかなか抜け出せないかも。
棋士もソフト開発者もお互いに切磋琢磨して将棋界全体が盛り上がることを願っております。
残念ながらそうはなりません。
例えば、10年前でしたら相掛りや横歩取りで飛車先を交換したあと、
飛車を△8五に引くのは大悪手でした。四間飛車で美濃囲いに玉を入れずに
攻撃を開始したら、「あぁ、勉強しすぎで心が壊れてしまったのだな」
と憐れまれましたし、5年前に4手目で△8八角成なんて手を指したら
師匠に破門されたでしょう。それらが有効な作戦と見られるようになったのは
ここ10年間の将棋の進歩ですが、逆に言えばプロ棋士の持っている
大局観がそれだけいい加減だということ。教える側が貧弱な知識しかもっていなければ
コンピュータはそれ以上には強くなりません。コンピュータは頭を使って
考えてないからです。
10年近く前に書かれた文章ですが、今読んでもこの頃から事情は
変わっていません。まぁ、計算機の性能が上がっただけで
科学的な側面はそんなに変わってないから仕方ないことですが。
http://www.think-d.org/TMR/article.cgi?calc
かつて羽生3冠が語ったように、「コンピュータを強くするには
人間はまだ弱すぎる」というのが現状だと思いますよ。
コンピュータ将棋は実に広範な学問分野を束ねる象徴的存在になりうるのではないでしょうか? 今回のイベントが単なる「コンピュータ」+「将棋」のイベントに留まらず、学問としても大いに注目されることを期待します。
「コンピューターソフトの大局観」では
現状でコンピュータ将棋ソフトが奨励会三段上位くらいの実力だとすれば、その状態よりは(例えばプロB級クラスまでは)強くなれるのではという主張です。
現状ではコンピュータはアルゴリズム教えるトッププロ(A級)と同等あるいはそれ以上には強くならないという点には同意いたします。
定跡についても、今のところ人間が選択して教えてやらなくてはならないと思います。
さて名人戦の一件、情報が出てこないので自分レベルでは判断しようがないですが、理事会を一方的に批判する論調には賛成しかねます。もうどこかで誰かが書いてらっしゃるかもしれませんが、例えば朝日が大棋戦を立ち上げると、契約金が毎日を上回るのは必定、そうすると現行規程では名人の序列は第3位になるのでは?ちなみに毎日主催の囲碁本因坊戦も歴史と伝統はともかく現在の序列は第3位です。「伝統ある名人の序列第3位を断固阻止したい派」の筆頭こそ、この一件を仕掛けた張本人と見る事もできます。まあ、あからさまに落ち目の烙印を押された毎日が怒るのは当然ですけど。
将棋名人戦は棋界の伝統、現行制度、スポンサーシップの矛盾点が集約された実例だと思うので、妙手で解決はありえなそうです。どういう結論を出すにせよ、その後の行動こそ重要と思います。
ご挨拶 会長就任について
http://www.shogi.or.jp/gaiyo/gaiyo2/aisatsu.html
において
棋士総会において、会長に選出されるにあたって、私の立候補の政策趣旨書を記載致します。
私は第一に普及、第二に普及と考えております。地道に少人数の教室を開いている人、道場経営者にも配慮した政策を実施したいと願っています。また、将棋を日本の伝統文化と位置付けて教育界へ導入するという永年の悲願を達成したい。
皆さま方のご協力、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
2005年6月
(引用終わり)
と述べられておられます。私は大変立派な目的だと考えます。
しかるに、今回の名人戦の一件では、出てくる情報では理事会は第一に経済、第二に経済序列と考えているとしか判断できません。
また、理事会・会長からは筋の通った説明がなされていません。
現状では、普及にも、地道に少人数の教室を開いている人、道場経営者にも、将棋を日本の伝統文化と位置付けるにも、教育上にも悪い影響を与えていると考え危惧しております。
きちんと説明がなされて初心の目的に適った運営がなされることを望みます。
対策。
対局室内に携帯の電波が届かないように細工できればいちばん簡単だと思うのですが。
ちょっとしたアンテナ持ち込んで妨害電波だしまくったりとかしたら何とかなりませんかね。。。
ところで、コンピュータ将棋がどこまで強くなるかについて山崎さんの書かれている
>現状ではコンピュータはアルゴリズム教えるトッププロ(A級)と同等あるいはそれ以上には強くならないという点には同意いたします。
これはそうとは限らないのです。
その事はコンピュータチェスの場合に何が起こったかを考えて頂ければ理解できると思います。時の世界チャンピオンを破ったIBMのDeep Blueの開発でのアルゴリズムを教えた人間は、別にそのチャンピオン以上に強い人だった訳ではありません。つまり、弱い人が教えてもコンピュータの特性を活かす事で教えた人よりずっと強い人にも勝てるのです。
コンピュータは人間と比べて圧倒的な計算速度を持ち決して忘れない、という特性を手の探索に用いると、生半かな大局観を言語化して実装する必要などなくなってしまうのです。
従来は計算機と言えども可能な手すべてを調べるのは荷が重過ぎると考えられており、その為、読む必要のない手を削除する為の枝刈りに盤面の評価という一種の大局観の数値化が絶対に必要とされましたが、ボナンザが全数探索でも実用になる事を実証したのは、コンピュータ将棋にとって大きなブレイクスルーだったと思います。
という訳で、かつてコンピュータチェスが歩んだのと同じく、コンピュータ将棋もコンピュータの最も得意な「力ずく」で解決できる世界に入りつつある、現時点は、正にその転換時期だ、と考えた方が良いと思います。
もっとも、名人戦や竜王戦のような長い持ち時間の対局を繰り返して、竜王や羽生先生を始めとするクラスの超一流棋士と指し分けられるようになるには、未だ10年以上は確実に必要でしょうが。(20年以上必要か、となると少し疑わしい感じがします。30年以上は必要だ、となると、コンピュータ将棋の研究が続く限り、多分、間違っていると思います)
エキシビション(5月5日)では 加藤幸男 アマ竜王 vs. 優勝ソフト 平手戦がインターネット(無料)中継されるようです。竜王の解説コメントが入ると良いのですが。
加藤幸男 アマ竜王は瀬川さんの実力から推測すればプロ四段の実力でしょう。
コンピュータ将棋の内容はいかに。
竜王の棋力判定では現在のコンピュータ将棋の実力はいかに。
インターネット中継は3日の一次予選から(無料中継)されるようで、これもありがたいことです。
そういえば羽生先生が20代のころ、確か「神を見た」という旨の発言をされたことがありましたね。その「神」のイメージを言語化するとどのようなものなのか、それをコンピュータ将棋に還元することで大きなブレークスルーになるのか? 大変興味深い問題です。
があれば全ての局面で詰みまで読めることになるので評価関数はいらないはずです。
先手か後手どちらかに「将棋必勝法」が存在するということです。千日手かも知れませんが。
まあ今のコンピュータではとても無理ですが。
>があれば全ての局面で詰みまで読めることに
>なるので評価関数はいらないはずです。
確かにそうですね。「評価関数」は単に「勝つか負けるか」になってしまうのかぁ・・・。大局観なんてのは有限のメモリ、情報処理能力しかもたない人間の処世術でしかないのかな
ならば複数のコンピュータをつなぐgrid-computingなどによって見かけの処理能力をひたすら増やせば、単純なアルゴリズムでも相当強いソフトができるというになるのでしょうね(処理時間はかかるでしょうけど)。
すると読まなければならない手は100の100乗になります。
一方読む方のコンピュータは最も速いものを想定して、1秒間に10P=10の15乗 回演算できそうです(少し先取り)。演算10回で1手読めるとして1秒間に10の14乗=100の7乗 手読めることになります。
ですので読み切るためには100の93乗 秒かかることになります。
1年間はおよそ32x100の3乗ですので約3x100の89乗 年になります。
地球上に3億台次期スーパーコンピュータを設置しグリット化し繋げたとして100の86乗 年かかることになります。
全く不可能でしょう。
読み切れないなら、読み抜けがあるなら、強くはないと思います。
参考資料
地球シミュレータの“次”となるスーパーコンピュータ国家プロジェクトでは2010年度、地球シミュレータの約250倍となる10P(ペタ)FLOPSの性能実現を目指す。10PFLOPS──1秒間に1京回の演算を行う「汎用京速計算機」だ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0509/27/news065.html
> 1年間はおよそ32x100の3乗ですので約3x100の89乗 年になります。
> 地球上に3億台次期スーパーコンピュータを設置しグリット化し繋げたとして100の86乗 年かかることになります。
は
1年間はおよそ32x100の3乗 秒ですので約3x100の89乗 年になります。
地球上に3億台次期スーパーコンピュータを設置しグリット化し繋げたとして100の85乗 年かかることになります。
です。
読む手が50手ですむのなら、10の140乗年、20手ですむのなら、10の100乗年、10手ですんでも10の70乗年もかかります。
まだまだ必勝法がみつかるまでは、かかりそうな気もしますが、全数検索ではなく、読みを絞る機能がつくと、一気に短くなるのでしょうか。
ただ、人間対コンピュータの場合、人間が疑問手をさすことがあるので、その分コンピュータが強く見えるところもあるのではないでしょうか。
私の試算は大雑把で「演算(浮動小数点演算)10回で1手読める」はかなり当てずっぽうでもっとたくさん読めるかもしれません。でもどう間違っても100の2乗以下で最後の時間の乗数が2減るだけです。浮動小数点演算は必要がないので将棋プログラム用にチューンアップしたとして100の4乗ぐらい早くなってもやはり最後の結果は五十歩百歩です。
たくさん読めば強くなる?
http://www.logos.t.u-tokyo.ac.jp/~gekisashi/strength.html
> 将棋というものは、ハイレベルな 戦いになるほど序盤が重要になってくる。 つまり、今の激指では、高度な将棋になるほど、 「下手の考え休むに似たり」状態になって しまっているのだともいえる。
を読むとやはりたくさん読めば強くなる傾向があるようですが、評価関数(大局観アルゴリズム)が重要なのだと思われます。
しかしプロ間で流行っている戦法の課題局面について結論を出すにあたりコンピュータの全数検索的手法は有効となりうるのではないでしょうか? 苦手な序盤はある程度通り過ぎた局面となりますし、全数検索に必要な候補手の数は桁違いに小さくなります。序盤は人間のほうが強く、終盤はすでにコンピュータの方が強い。その境界が上述の課題局面(序盤から中盤入り口?)あたりにあるのでは、という気がします。
ここ数ヶ月、後手藤井システムに関する勝又先生の分かりやすい記事を将棋世界誌で拝読しましたが、たとえばそこにでてくる基本局面に関する結論を現行のハードウェアで出せないものでしょうかね? 希望としては10のn乗年、但しn≒0くらいで
こんなこと書いたら藤井先生にしかられますかね??
序盤は、何を目標にして指せばいいか、という点で明確な基準がない。
だからコンピュータは終盤の方が得意なのかな・・・という気はします。
いやー、序盤でも何かを目標に指しているはずなんですよ。何かを。複数のものかも知れませんが。
将棋雑誌をランダムに開いて出てきた図面の可能な手を勘定してみたら30手とか50手でした。大体駒の約半分は一箇所しか行き場の無い歩ですから。
終盤は現在でもコンピューターがもっとも強くなる場面で、王手がかかる状態ならもう読む手は限られてもいいのでは。
王手のかかった局面では極端に少ないでしょうし、持ち駒の種類が多い局面ではもっと多くなります。手数も短手数で詰む場合も、200手を越える場合もあります。長手数になると駒が捌けた読むべき手が多い局面が長く続くことになります。
読む手100その深さ100というのは、大雑把ですが、
日本認知科学会特別講演 「将棋と認知科学」(1)
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/06/10/09.html
では、日本の人工知能研究の第一人者である、はこだて未来大学 松原仁教授が将棋が「将棋のパターン数について10の220乗」と示されています。
10の220乗=100の110乗ですので、100の100乗という数字もそれほど的外れではないと思います。
中盤を読み切れば、一流プロにも勝てるのでしょうか。
とても10の220乗手も読む必要もない気がしますが。
どうも指す程に可能な手が増えるとは断定できない。
(桂、香、歩は行き所のない駒は打てないの禁手があり、角と同じだけ打ち場所があるとは思えない点は無視しても)
大まかな試算の前提は120手ぐらいまでに先手必勝か後手必勝の結論が出る場合です。これも本当かどうかは分かりません。その前提からして大雑把なのです。
私の実感としては80手以内で相手がどのように変化しても勝ちきれる必勝法があるとは思えず、あるとしたら最短で120手ぐらいかなという勘で試算したものです。
必勝法がなく千日手や持将棋が結論の場合はさらに格段に気が遠くなる程局面の数が多くなります。
また言いたかったこと(主眼)は読むべき局面がとてつもない数で、たとえコンピュータがすごい速さで計算してもとんでもない時間がかかり、実際的には序盤の局面から詰みまで読み切る不可能だということです。
そして、読み切れないならば、評価関数(大局観アルゴリズム)が必須で、その質が問われるということです。
第16回世界コンピュータ将棋選手権においてボナンザが優勝したのは終盤に必死の概念をプログラムに導入された優位性が出ているように思いました。
エキシビションでは加藤幸男氏(2004年アマ竜王・現朝日アマ名人・その他アマタイトル多数)に完敗しました。どうも序盤の定跡があまり入っていないようで、序盤でポイントをあげられてそのまま押し切られてしまいました。また加藤アマは事前にボナンザと何回か指されて指し口をある程度ご存知だったことも一因だと思いました。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。