kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ディヴァイド』を観て

2012-06-21 12:47:14 | アメリカ映画 2012

12-50.ディヴァイド
■原題:The Devide
■製作年・国:2011年、アメリカ
■上映時間:112分
■字幕:長澤達也
■観賞日:6月20日、シアターN渋谷(渋谷)



□監督:サヴィエ・ジャン
◆ローレン・ジャーマン(エヴァ)
◆マイケル・ビーン(ミッキー)
◆マイロ・ヴェンティミリア(ジョシュ)
◆コートニー・B・ヴァンス(デルヴィン)
◆アシュトン・ホームズ(エイドリアン)
◆ロザンナ・アークエット(マリリン)
◆マイケル・エクランド(ボビー)
【この映画について】
世界終焉の余波を描く、次世代型リアル・シチュエーション・スリラー。メガホンをとったのは、『フロンティア』『ヒットマン』を手がけたフランス出身の新鋭ザヴィエ・ジャン。
混迷を極める今の時代を反映し、さらにその後の世界の極限状況を描き出した手腕は、アレクサンドル・アジャ、パスカル・ロジェといったフレンチ・ホラーの新たな才能群に比してなお高く評価されている。
出演はリメイク版テレビシリーズ『HAWAII FIVE-0』のローレン・ジャーマン、「ターミネーター」のマイケル・ビーン、「アーマード 武装地帯」のマイロ・ヴィンティミリア。監督は「ヒットマン」のザヴィエ・ジャン。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】
未曽有の爆撃により、ニューヨークは壊滅。だがその直後、男女9人が地下シェルターに逃げ込む。薬物中毒だった過去を持つエヴァ、利己的なシェルターの所有者ミッキー、エヴァの婚約者で弁護士のサム、重傷を負ったエイドリアン、エイドリアンの義兄ジョシュ、ジョシュの親友でミッキーと対立するボビー、無線機を持つデルヴィン、心配性のマリリン、マリリンの娘ウェンディ。
残りわずかな食糧、そして“他人”の脅威に怯える日々を過ごしていたが、あるとき突然、防護服に身を包んだ人間がシェルターをこじ開け、彼らに襲い掛かる。地下シェルターは逃げ場のない憎悪と非業が渦巻く、魑魅魍魎の地へと変貌を遂げていたのだ……。

この映画の予告編を上映館で観た時に何か判らないが「観たい」と思わせられたから観に来たのだった...。だが、観た感想としては見事に期待を裏切られた典型的な作品だ。
まず、NYが核攻撃を受けてゴーストタウンと化したとの設定だが、これがオープニングからいきなり来るのと、マンションの住人達が地下室に閉じ込められている間が場面としては殆どで、その間に外で何が起こっているのか全てが未知数のままに物語は展開して行った。
途中で謎の白の防護服を着た集団との戦闘が繰り広げられるが、この集団の正体もなぜここにいるのかも謎のままで終わった。

地下室は管理人であるミッキーの管理下にある為、退避してきた住民は彼の言う事を聞く羽目に。ミッキーは食料を秘密の部屋に備蓄し、あくまでも彼の好意で分配しているとのスタンスだ。当然ながらこの王様の様な振る舞いに対して徐々に住民たちの反発が広がる。この辺の心理描写や男女間の行動の相違などは面白いのだが、どれも意外性がある訳では無かった。

結局、最後に生き残ったのはエヴァだった。精神に異常が生じたマリリンは自らの身をミッキーに捧げることで生き残ると言う女性の本能的な行動に走ったが、エヴァは違っていた。彼女は、外へ出る道を選びこのシェルターから外へ出る方法を見つけ、遂に出ることに成功した。
だが、そこで彼女は目にした光景は変わり果てたNYの姿だった。
もっともオープニングで既にNYの町は廃墟と化しており、エヴァが外に出た時もその様子は大差が無かった。と言う事はこの作品で監督が描きたかったことは何だったのか?作品のほぼ全てが地下シェルターでの出来事という閉鎖的な空間での人間模様を描きたかったのか、それとも核戦争の怖さを知らせたかったのか、いまひとつ掴めないままだった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿